日々の料理や食を楽しみながら、ブログ、Instagram、Twitterで活躍するフーディストのみなさんの活動を称える「フーディストアワード」。今年の総合グランプリはYuuさんが受賞されました。そんなYuuさんに、フーディストノート編集長の久永千恵がスペシャルインタビュー。前編は料理SNSをはじめたきっかけや料理写真の撮り方、文章を書く時のポイントなどを伺いました。
※インタビューはリモートにて行いました
どう料理すればいいのかわからない、からスタート
――「フーディストアワード2021」総合グランプリの受賞、おめでとうございます!
「ありがとうございます!読者のみなさんのニーズに合うよう試行錯誤して、毎日手探り状態でやっているので、ご連絡いただいたときは驚いたのと、正直、ホッとしたところもありました」
――最近ではおうち時間、そしておうちご飯が増える中で、読者の変化を感じることはありますか?
「とくにこの1年で人気になるレシピの傾向が変わって、簡単なのはもちろん、ちょっとワクワクしたり、何か驚きがあったりするレシピが喜ばれるようになりましたね。
これまでは料理が好きで、料理に興味のある読者さんが多かったのが、料理を作らないといけなくなった、そんな方も見ていただけるようになったのかもしれません」
――料理をする機会が増えたからこそのお悩みも、よく聞くようになりましたよね。そもそも、Yuuさんが料理に興味を持ったきっかけは何ですか?
「地元の長崎で会社員をしていた頃、飲み会が増えてどんどん太ってしまって…笑。ダイエットするには野菜をたくさん食べよう!と思ったものの、どう料理すればいいのかわからない。それで、当時流行りだしたインターネットで検索をしてみると、材料も工程も少なくて、しかもおいしそうなレシピをブログで発信されている方がたくさんいらっしゃったんです。『ああ、こんな世界もあるんだ!料理っておもしろいな』と、すごい出会いでした」
その頃は、野菜をたくさん摂りたかったので、野菜料理家の庄司いずみさんのブログが好きでよく見ていました。野菜だけでメイン料理も作ってしまう庄司さんのレシピにはとにかく感動でした!それで、週末の休みになるとスーパーで食材や調味料を買い込んで、庄司さんやいろいろな方のレシピで料理を作り、真似をして写真も撮ったりするようになったんです」
1回きりではない、何度も作ってもらえるレシピを発信したい
――そこから、Yuuさんご自身も発信する側になろうと思われたんですね。
「料理をしていくうちに、どうやったらこういうレシピって考えられるんだろう、私もこの人たちみたいになりたい、という気持ちが出てきたんです。野菜ソムリエの資格を取ったのもその頃だったと思います。
料理を仕事にしてみたい、挑戦してみたいという気持ちはどんどん強くなって、思い切って仕事を辞め、長崎も出て。買い物もしやすい九州の大都会、福岡に引っ越して、まずは、これまでは読者として見てきたブログを私もついに立ち上げました。6年くらい前のことです」
――まさにリスタートだったんですね。ブログはどんなコンセプトで始めたんですか?
「なにしろ料理初心者で、すごいものを作れるわけではなかったので、簡単、時短でおいしいもの、が基本でした。それと、貯金を切り崩して生活をしていたので、できるだけ節約して、とにかく安いものでどうにかやりたいという思いもありました」
――そうやって生まれた「簡単・時短・節約・忙しくてもおいしいごはん」というコンセプトは、その頃から今も変わらず続けられてますよね
「材料や工程が多いと、おいしくても1回作って次は…となってしまいますよね。普段から何度も作ってもらえるレシピを発信したいと思っているので、手軽さはいつでもポイントにしています」
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配信: フーディストノート