ほうれん草はアク抜き必須!手軽な方法とアクの成分「シュウ酸」について

ほうれん草はアク抜き必須!手軽な方法とアクの成分「シュウ酸」について

電子レンジ加熱でもアク抜きできる?

お湯を沸かす手間がかからず、時短調理に役立つ電子レンジですが、ほうれん草のアク抜きという観点では使用に注意が必要です。茹でたほうれん草と比べてシュウ酸が残りやすく、加熱後水にさらす際、さらし時間を長くとっても茹でたときほどシュウ酸の量が減少しないという報告もあります(※)。

そのため「アク抜きする」という意味では、電子レンジ加熱ではなく「お湯で2~3分間茹でる」方法が適しているといえます。

電子レンジで加熱する方法は、料理に時間が取れないときや、ほうれん草を少量だけ使いたいときに活用するとよいでしょう。ただし、シュウ酸の摂りすぎを防ぐためにも食べる頻度や量には気を付けてくださいね。

※参考:農林水産省「ほうれんそうのお浸しを電子レンジで調理したが、アクが強くえぐみを感じた。アクが気になる場合は、茹でた方がよいのか教えてください。」,松田康子,松本仲子(1999).「調理法の簡便化が食味に及ぼす影響-和え物,浸し物などについて」『日本調理科学会誌』32(1),37-44

アクの残るほうれん草は、カルシウムの多い食品と食べるのがおすすめ

2db5f65941456dc6

ほうれん草は本来アク抜きをしてから料理に使いますが、「料理の時短のために電子レンジ加熱をしたい」「アク抜きをし忘れてそのまま加熱調理をしてしまった」ということもあるかと思います。

その場合はカルシウムが多い食品を添えて食べるようにしてみましょう。カルシウムはシュウ酸の排泄を促す働きがあるため、シュウ酸の吸収を抑えてくれますよ。

【カルシウムを多く含む食品例】
牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品、サクラエビ、しらす、がんもどき、モロヘイヤなど

また、茹でたほうれん草はアクがしっかりと抜けてほんのり甘みを感じることができますが、アク抜きが十分でないとえぐみや苦みが残ってしまいます。えぐみが強く残りすぎた場合には、お浸しや和え物、ソテーなどしっかりとした味付けにすると食べやすくなります。

ほうれん草は必ずアク抜きしてから使おう!

ほうれん草はあらゆる食品の中でもシュウ酸の量がトップクラス。しかし一度茹でこぼすことでシュウ酸の量を減らし、風味をよくするだけでなく結石を作りにくくすることにもつながります。少し手間に感じるかもしれませんが、ほうれん草はアク抜きしてから調理に使うようにしましょう。

関連記事:

配信元

トクバイニュース
トクバイニュース
トクバイニュースは「くらしを少しでもラクに、ちょっぴり幸せな日常を」をテーマにしたライフスタイルメディアです。日々の買い物が楽しくなるような話題の商品情報や、料理・掃除・洗濯など家事のコツをわかりやすくお届けします。
トクバイニュースは「くらしを少しでもラクに、ちょっぴり幸せな日常を」をテーマにしたライフスタイルメディアです。日々の買い物が楽しくなるような話題の商品情報や、料理・掃除・洗濯など家事のコツをわかりやすくお届けします。