レモン水そのものに期待できる効果・効能はある?
レモン水について「ダイエットによい」「リフレッシュ効果がある」「デトックス効果がある」などさまざまなウワサが飛び交っています。健康効果を期待して普段から飲んでいるという方もいらっしゃるかもしれません。実際にレモン水にはどのような効果が期待できそうなのか、詳しく解説します。
食後血糖値の上昇を抑える可能性がある
2020年に発表された研究で「食前にレモン水を飲むと、食後血糖値の上昇を緩やかにすることができた」という報告がありました。レモン水に食後血糖値の急上昇を抑える効果があるのではないか、ということです。
ただし実験の条件や対象者が限定的だったこともあり、あらゆる食事パターンやすべての年齢の人に当てはまるとは今の段階では断言できません。これからも検証を続けていくということで、今後の研究によるレモン水の効果・効能の発見が期待されています。
※参照:八木雅之、上中詩央里ほか(2020)「レモン果汁と米飯の摂取が食後血糖値に及ぼす影響 」Glycative Stress Research 2020; 7 (2): 174 -180
ダイエット効果・デトックス効果は明らかにされていない
今のところ「レモン水を飲めば体重が減る」「代謝が活発になる」など、健康な人に対する効果・効能についての研究は世界的にも十分ではありません。
しかしレモンの風味があることで「通常の水より飲みやすい」「サッパリした後味が好き」などと感じる方も多いでしょう。ダイエット効果や体質の改善を期待して飲むというよりは、飲み物のバリエーションのひとつとしてレモン水の風味や香りを楽しむのがよさそうですね。
レモン水を飲むときの注意点
スッキリとした味わいで、ゴクゴク飲みやすいレモン水ですが、飲む際に気を付けてほしいいくつかの注意点があります。
市販のレモン水はカロリー表示を確認しよう
コンビニやスーパーでは無色透明なレモン水が市販されています。ミネラルウォーターと同じような見た目なので「カロリーは含まれないだろう」と何気なく手に取ってしまいますが、商品によっては飲みやすくなるように糖分が添加されていることも。
習慣的に飲むようであれば、カロリーの摂りすぎにつながるおそれがあります。市販のレモン水は成分表示をチェックしながら、できるだけカロリーの低いものを選ぶように心がけましょう。
だらだら飲みは歯を溶かす原因に
レモンは強い酸性を示すことから「酸蝕症(さんしょくしょう)」の原因となりやすい食材だといわれています。酸蝕症とは、酸の影響で歯が溶けてしまう症状のこと。水で薄めているとはいえ、レモン水の飲みすぎは禁物です。
また時間をかけて飲むことも、酸が歯を刺激する原因となります。レモン水のだらだら飲みは避けるようにしましょう。万が一歯に不調を感じた場合にはレモン水の摂取をやめ、早めに歯科医院を受診してくださいね。
配信: トクバイニュース