姉妹の容姿を比較しだした義父
そして私の勘は見事に的中。子どもたちが4歳と2歳になったときでした。義実家へお泊まりに行ったとき、リビング横にある和室にて寝かしつけをしていると、リビングから義父と夫の話し声が聞こえてきました。すると「上の子より下の子のほうがかわいいよね」と、まさかの耳を疑う言葉を義父が放ったのです。
一瞬私の聞き間違いか!?と思いましたが、その後も「もちろん上の子もきれいな顔してるけど、愛嬌とか動き方とか下の子のほうがかわいいな」と言ったのです。言葉がわかる上の子はすでに寝ていたので安心しましたが、私は隣の部屋で怒りと呆れと悔しさから、今後の付き合いを考えるほど、失望感を抱きました。
夫がきっぱり断言してくれた
義父と一緒に話していた夫は、「そうか?」とふんわりとした返答をしていました。その返答にも私は苛立ちを感じていたのですが、義父が悪気もなく笑って話を続けるため、さすがの夫も「親父、そういう言い方はよくない」「俺は2人ともかわいいと思って遊んでくれてると思ってた」「どっちがかわいいとか、どっちが愛らしいとか思ってほしくて、子育てしているんじゃない」と、きっぱり断言してくれたのです。
それをキッチンから聞いていた義母も、「お父さん、それはよくないよ。2人とも、違うかわいさをしっかり持ってますよ。私たちは子育てを頑張っている息子たちを応援しなければいけないのに、そんなことを思ってはいけないし、言ってもいけないと思いますよ」と言ってくれたのです。まだ義父に対して気持ちの面で許せたわけではありませんが、はっきり言ってくれた夫と義母のおかげで少し気持ちが晴れました。
今後の付き合いを考えるほど、義父に呆れていましたが、夫がしっかりと否定してくれたことで前向きに考えられるようになりました。また、その後も義父は上の子をお泊まりに誘ってくれたり、上の子だけにコソッとプレゼントをくれたり、変わらず愛してくれているため、今後も程よい距離感で付き合っていこうと思っています。
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著者:平山 光
3歳と5歳の姉妹のママ。約1年の不妊治療を経て、無事第一子の妊娠が発覚。第二子は自然妊娠で授かる。アトピー症状のある第二子をきっかけに、自然食や自然治療法を勉強中。
イラスト制作者:イラストレーター うちここ
年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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