【からだケアレシピ】乾燥と冷えに!「ひねり豚りんごのねぎサラダ添え」

【からだケアレシピ】乾燥と冷えに!「ひねり豚りんごのねぎサラダ添え」

今年も12月。みなさんクリスマスや年末年始はどう過ごされますか?今回、薬膳料理家・ちづかみゆきさん(@miyukichizuka)に教えていただくのは、ホームパーティーにもぴったりのちょっとひねりを効かせたポークソテー。おしゃれなうえに、風邪予防や乾燥対策、アンチエイジングなどさまざまに効果が期待できる万能レシピです!

しょうがとねぎ、こんな使い方もあります!

今年は立冬を過ぎても暖かい日が続きましたが、ようやく冬らしくなってきました。……と思ったらもう12月! 感染者が減ったとはいえ、今年もおうちでクリスマスを過ごすひとも多いかもしれませんね。

そこで今回のからだケアレシピは、ちょっと気が早いですが、クリスマスやこじんまりおうちで忘年会、というときにも使っていただける一皿です。
 
風邪予防、冷え、乾燥対策、アンチエイジングと多方面に効果が期待できる万能レシピ。

前回も風邪のひきはじめには「しょうがねぎ」とお伝えしましたが、案外アレンジがマンネリになっているのでは?と思ったので、今回はこんなアレンジをご紹介。

シンプルに焼き上げたポークソテーに、しょうがのしぼり汁やシナモンでスパイシーに炒め煮したりんごと、白髪ねぎにオリーブオイルを合わせたねぎサラダを添えています。

豚肉とりんごの相性のよさはご存じの通り。ひねりを効かせてごちそう感ある仕上がりにしてみました。「洋風のお料理に白髪ねぎ?」と思うかもしれませんが、たっぷりのせたほうがおいしいので、分量より多くてもよいくらいです。

りんごには、しょうがやシナモン以外にも黒砂糖を使いました。黒砂糖(サトウキビ)は南の温かいところで採れるものなので、マクロビオティックではからだを冷やすものとされますが、薬膳ではからだを温めるものと考えられています。

シナモンもねぎやしょうが同様、風邪の引きひきはじめに使う生薬として分類されているほど効果の高いものです。

今回使うしょうがはしぼり汁だけですが、辛味を感じるくらいの量を使うので、ねぎサラダと合わせて冷えや風邪予防にぴったりです。冷えや風邪予防には、さらに気を補うことも必須。これは豚肉が担っています。

りんごそのものは胃腸の働きを整え、からだに必要な水分を作り出し、肺を潤して乾燥による不調をケアする食材。潤いを補う豚肉と合わせて乾燥対策になります。

そして豚肉は潤いや気を補う他に、腎をサポートする食材。冬場は寒さで汗をかく機会が少なくなり、水分代謝を腎に頼ることが多くなります。もともと冷えに弱い腎なのに、酷使することで傷めがち。

腎は成長、発育、老化に関わるところなので、傷めるとエイジングが加速します。その意味で腎をケアすることはアンチエイジングにつながるのです。ちなみにシナモンやりんごも腎に働きかけるものとされています。

ポークソテー スパイシーアップル&ねぎサラダ添え

材料(2人分)

・豚肉(ロースステーキ用)……2枚
・紅玉りんご……1/2個

【A】
・白ワイン……大さじ1
・しょうが(しぼり汁)……小さじ1
・黒砂糖……大さじ1/2
・塩……ひとつまみ
・こしょう……少々
・シナモンパウダー……小さじ1/4

・エクストラバージンオリーブオイル……大さじ1
・長ねぎ……1/2本
・ピンクペッパー……適宜
・粗びき黒こしょう……適宜

作り方

1. りんごは小さな乱切りにする。長ねぎで白髪ねぎをつくり、水にさらしてからよく水分をきり、分量外のオリーブオイル適量をかけて和える。

小鍋にエクストラバージンオリーブオイル大さじ1/2を入れて熱し、りんごを加えて炒め、Aを加え、全体がとろりとしつつ水分がなくなってくるまで弱火で煮る。


2. 豚肉に塩、こしょう(分量外)をふり、エクストラバージンオリーブオイル大さじ1/2を入れて熱したフライパンでこんがりとソテーする。

3. 2を器に盛り、1のりんごと白髪ねぎをのせ、ピンクペッパー、粗びき黒こしょうをふる。

ポイント

お料理に使うりんごは、ほどよく酸味がある紅玉が断然おすすめです。とはいえ、いつもスーパーにあるわけではないですよね。

紅玉りんごが手に入らなかった場合は、仕上げにレモン汁を適宜加えて酸味を調整してください。