お食い初めよりケーキが食べたかった義父母
そうして、ずっと楽しみに準備していたメインイベントのお食い初めは終わり、玄関先にあったあのケーキが登場しました。ニコニコ顔の義父母。実は先ほどから、「ケーキがあるから、お食い初めの料理は片付けてケーキを食べよう」と義父が何回か言っていたのです。
そのケーキは、近所の有名なお店に特別に注文したときだけ作ってもらえる良いケーキで、いつも義父と夫が食べていた好物なんだと義母が楽しそうに語っていました。義父もおいしいおいしいと満足そうにケーキを食べていました。
そんな2人を見て、義父はケーキが食べたかったのと、義母は家族の好物であるケーキを早く出してあげたかったのかな、と思ってしまいました。それから冷静になった私は「おいしいですね」と義母の用意したケーキを食べました。
その後、落ち込む私を見かねて、夫が夫婦と娘だけでのお食い初めのやり直しを提案し、後日改めてお食い初めをやり直しました。笑顔の娘と夫の様子を見て、「正しいやり方で行事を行わなければ」と、不安のある義父母に頼むのではなく、最初からこうしておけばよかったなと思ったのでした。
以前から苦手意識のあった義実家に対して、それまでなるべく波風立てないようにと接していましたが、このことばかりは水に流すことができず、今もわだかまりとして心に残っています。そして、この件については夫とも何度も話し合いをし、夫婦関係や私たち家族と義実家との関係に大きな影響を与えた出来事として、今もなんとなく触れてはいけない話になっています。
著者:ちゃい
2歳の娘の子育てをしています。娘・夫・猫との日常を描いた漫画をSNSに投稿しています。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
関連記事: