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玄関は家の顔とよく言われますが、その玄関に広がりや奥行きを与えてくれるのが玄関ポーチです。
アプローチと家とをつなぐ場所ですから、おしゃれな玄関ポーチにすることで来客にセンスが良い印象を与えることができます。
この記事では、おしゃれな玄関ポーチを作るためのポイントや注意点、素敵な玄関ポーチの実例を紹介していきます。好みの玄関ポーチに仕上げるヒントにしてみてください。
来客が憧れる!おしゃれな玄関ポーチを実現するポイント
普段から玄関ポーチについて意識することはあまりないという人が多いのではないでしょうか。
実は玄関ポーチの設け方次第で玄関まわりが使いやすくなる上に、家の外観がより個性的になっておしゃれな印象が強まるという効果があります。
「あの家おしゃれだな」と思ってもらえる玄関ポーチをつくるためのポイントをまとめてみました。
玄関ポーチとは?
玄関ポーチとは、玄関ドアのある外壁面から出した庇の下部分を指します。
前面道路から玄関につながるアプローチから、タイルやコンクリートを使って数段高い位置に床面を設置するパターンが多いですが、バリアフリー仕様としてスロープになっているパターンもあります。
庇があるため雨や雪に濡れないという機能性も兼ね備えています。
ポイント1.玄関ポーチのサイズは余裕を持って設定する
玄関ポーチのサイズは自由に決められますが、玄関周りのスペースに余裕があるなら広めにしておきましょう。
広めの玄関ポーチは玄関周りをゆったりと見せる効果があるため、より見映えがします。
観葉植物やオブジェを飾って個性的な玄関周りの演出を楽しむこともできますね。
雨や雪の日に荷物を持って出入りしやすくなるというメリットも得られるでしょう。
ポイント2.床面のデザインにこだわる
玄関ポーチの床面仕上げは外装用タイルかコンクリートが一般的です。
外装用タイルを選ぶ場合は家の外観とマッチする色や質感にすること、床面全体に美しく割り付けできることを重視すると美しく仕上がり、見映えがします。
目地の色も一般的な白ではなくグレーにするだけでぐんとしゃれた雰囲気になりますから、タイルとの色のバランスを見ながら決めましょう。
コンクリートを選ぶ場合は、コンクリートのみで仕上げる以外に玉砂利や芝生とコーディネートする方法も。
いずれの場合でも、前面道路から玄関までのアプローチのデザインと合わせることで統一感が出て、洗練された印象を与えられるでしょう。
ポイント3.庇のデザインにもこだわる
玄関部分を奥に引っ込めて2階床面を玄関ポーチの屋根部分にするというデザインは、モダンテイストの外観の家でよく見られます。
しかし玄関スペースを引っ込めると室内がそれだけ狭くなってしまうので、外壁ラインに合わせて玄関ドアを設け、その外に玄関ポーチを設けるなら単体の庇のデザインにもこだわってみましょう。
スタイリッシュなアルミ製や光を透過するガラス製などがあるシンプルな一枚板タイプ、かわいらしい南欧テイストの洋瓦タイプなど外壁や玄関ポーチの床面に合うデザインを選ぶとおしゃれです。
玄関ポーチをよりおしゃれにするには細部も重視!パーツ別ポイント
家の外観のアクセントとなる玄関ポーチ。
玄関ポーチ部分を構成しているパーツひとつひとつも重要な演出要素となります。
特に重視したいパーツ別におしゃれな玄関ポーチをつくるポイントを紹介しましょう。
玄関ポーチ×照明
玄関ポーチをおしゃれにつくるには、日中だけでなく夜でもニュアンスのある表情を出したいもの。
そんな時に活用したいのが照明器具です。
玄関ポーチ全体を照らしたいなら天井面にダウンライトを設置するのが一般的ですが、外壁にブランケットライトをつけて壁面を照らし間接照明のようなやわらかい光を広げる方法もいいでしょう。
表札の文字にスポット的に光を当てて陰影を出し、高級感を出すのもおすすめです。
玄関ポーチ×植物
玄関ポーチに何も飾らずシンプルにまとめるのも素敵ですが、植物があると玄関周りがやさしい雰囲気になります。
木製やアイアン製のプランターに入れた小ぶりの植物を複数並べる、背の高い植物を玄関ドアの横に置くなどどんな形でもあたたかみのある印象がアップしますから、玄関ポーチの広さや日当たりなどを考慮しながらシーズンに合った植物を選んでレイアウトしてみましょう。
玄関ポーチ×オブジェ
訪問してきた来客が最初に目にする玄関ポーチは、家の印象を決定づける場所でもあります。
よりしゃれた雰囲気を与えたい場合は、外観やアプローチの雰囲気に合わせた置物を並べるのもいいでしょう。
素焼きや木、アイアンなど並べる置物の素材を統一すると、置物の数が多くても雑然とした感じにならずセンスの良さをアピールできます。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう
玄関ポーチは本来は通行スペースですから、見た目の良さだけでなく通行しやすさも考慮する必要があります。
玄関ポーチをつくる上で注意しておきたい項目について事前に把握しておきましょう。
狭い玄関ポーチでもおしゃれにできる?
「玄関ポーチはある程度余裕を持ったスペースでつくりましょう」と先ほど書きましたが、敷地の広さや前面道路との位置関係などで玄関ポーチが狭くなってしまうケースも少なくありません。
その場合は玄関ポーチから前面道路までのアプローチ部分とのつながりをスムーズにすることで、狭さを感じさせない効果を得られます。
たとえばアプローチから玄関ポーチまでをスロープでつなげると、階段タイプよりも流れがスムーズなので独立した玄関ポーチが存在せず、玄関周りの狭さが気になりません。
こんなケースに気をつけて!失敗しがちなパターン紹介
階段の段差が使いづらい
玄関ポーチの失敗例として多いのが、階段の段差が使いづらい設計になっているというものです。
数段の段差であっても、段差が高すぎたり低すぎたりすると歩きづらくなります。
また段差部分の奥行が狭すぎると足が置きにくく、逆に広すぎると歩数が増えてやはり歩きづらいです。
1段の段差は15~18cm、奥行きは30cm前後を目安に考えましょう。
次に失敗例として多いのは色。
外観がシンプルな場合、玄関ポーチの床面で変化をつけようと個性的な色のタイルを選ぶことがあります。
しかし外観全体の雰囲気と違いすぎて玄関ポーチだけが浮いてしまうことがあるので、外観や屋根で使っている色と同じトーンの色を選ぶようにしましょう。
玄関周りを明るくしたいと玄関ポーチをホワイト系のタイルで仕上げるケースもよくありますが、太陽光がよく当たる位置に玄関ポーチがあると光が反射してかなりまぶしくなる時間帯があります。
視力が衰えていく高齢者が家族にいる場合、足元がよく見えなくなって玄関ポーチの階段で転倒する危険性がありますから、ある程度の濃さのタイルを選ぶのがおすすめです。
スタイル別おしゃれな玄関ポーチ実例16選
モダンスタイルの玄関ポーチ実例5選
実例1.ネイビー×ホワイト×グレーのカラーコーディネートがスタイリッシュ
コンパクトながら洗練された印象の玄関ポーチ。シンプルでクールなネイビーの外壁やホワイトの玄関ドアと、ムラをつけたモルタル床が絶妙なバランスです。
実例2.広々としたタイル張りの玄関ポーチでゆったり感を楽しむ
幅も奥行きも余裕のあるサイズの玄関ポーチ。玄関周りがゆったりとした雰囲気になり、シンプルながら高級感が増しています。
実例3.玄関ポーチの足回りをブラックで引き締め上品さを演出
高級料亭のようなたたずまいを見せる玄関周りのポイントは、玄関ポーチの足回りに施したブラック色。つやのあるグレー色のタイルとの組み合わせで重厚感を演出しています。
実例4.スクエアデザインの連続でクールな印象を強調
モルタル仕様の正方形の玄関ポーチは、アルミ製の庇とリンクしてクールな印象です。三方向からアプローチできるデザインは開放感たっぷり。
実例5.シックな色合いで落ち着きのある玄関周りに
外壁のトーンに合わせた玄関ポーチですっきりと統一。1段だけ立ち上げていることでシンプルさが際立ち、モダンな印象が強調されています。
南欧・北欧・ナチュラルスタイルの玄関ポーチ実例5選
実例6.半円状の天井面で南欧スタイルのかわいい魅力をアピール
外壁のベージュ色に合わせたタイルでシンプルに仕上げた実例。柱を立て天井部分を半円状にしたことで外観に魅力的なアクセントを加えています。
実例7.洋瓦の庇とタイルのカラーコーディネートがぴったりフィット
味わい深い玄関ドアに渋めのトーンの洋瓦とタイルを合わせています。南欧スタイルながらしっとりと落ち着いた雰囲気が何とも大人っぽいですね。
実例8.自然素材のぬくもりが広がる北欧スタイルの極上空間
淡いグレー色の玄関ポーチが広がっている割にぬくもりを感じるのは、天井面を自然素材で仕上げているから。玄関ドアを斜めに配置することで玄関ポーチの面積が広がり、奥行きを感じさせます。
実例9.100角タイルで仕上げた玄関ポーチでカジュアルに
淡いグリーンの玄関ドアに合わせてベージュ系の100角タイルを使った玄関ポーチ。目地が多く見える分カジュアルさが出て若々しい印象を与えています。
実例10.刷毛目のないシンプルなモルタルの床面がスマートな印象
外壁と同じくすっきりとシンプルに仕上げられた床面が目を引く玄関ポーチ。アプローチのれんがとの境界をはっきりつけているためメリハリが生まれ、とてもスタイリッシュ。
西海岸・インダストリアルスタイルの玄関ポーチ実例3選
実例11.海と太陽が似合うさわやかな雰囲気が広がる
グレー色の木目調タイルの玄関ポーチが、外壁や玄関ドアのさわやかな色を引き締める効果を出しています。船倉にあるようなブラケットライトもおしゃれ。
実例12.ワントーンで統一したインダストリアルスタイルがかっこいい
装飾を一切省いた玄関周りにはモルタル仕上げの玄関ポーチを合わせてシンプルに。無機質な雰囲気で統一されています。
実例13.階段を宙に浮かして軽快さをプラス
階段ポーチ部分を敷地面から浮かせ、細い厚みの手すりと合わせて軽やかさを出しています。スタイリッシュながらさわやかな印象も。
独自のスタイルを貫いた玄関ポーチ実例3選
実例14.カバードポーチで玄関周りをファミリースペースとして活用
屋根部分を伸ばして細長くつくったカバードポーチの実例。床面にエイジング加工を施した木材を使うことでヴィンテージな雰囲気が広がり、ファミリーで遊べる空間に。
実例15.一目見たら忘れられないインパクト大の魅力がさく裂
2種類のタイルを組み合わせた玄関ポーチをは小さめですがインパクトはたっぷり。一見デコラティブに見えますが、半円状の庇とともにモノトーンで仕上げているためすっきりまとまっています。
実例16.木とアイアンの組み合わせで高級感を演出
ヘリンボーン仕上げの玄関ポーチが何ともおしゃれ。アイアン製の門扉を玄関ポーチ内に設け、外国のアパートメントのようなスタイリッシュな雰囲気が出ています。