【管理栄養士が解説】いちごにアレルギーはある?かゆみなど気になる症状が出る理由

【管理栄養士が解説】いちごにアレルギーはある?かゆみなど気になる症状が出る理由

アレルギー表示にいちごがないのはどうして?

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アレルギー表示は食品表示法により定められた、特定の原材料を含んでいることを示すもので、容器包装された加工食品のパッケージに表示されています。卵や牛乳など7品目の食品に関しては表示が「義務」付けられており、大豆やバナナなど21品目の食品に関しては表示が「推奨」されています。

いちごはどちらにも該当していないため、現時点ではアレルギー表示に記載されていません。

加工食品にいちごが入っているかどうかを知るには、パッケージに表示された原材料名を確認する方法があります。ですが表示が省略される場合もあるため、必ず表示されているとは限りません。

いちごでアレルギー反応が出る方は、医師の判断による除去の程度を考えながら、いちごが入っている可能性のある食べ物については慎重に確認するようにしましょう。

※参照:消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」

アレルギーではない仮性アレルゲンの可能性もある

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いちごにはサリチル酸化合物という物質が含まれるため、かゆみや蕁麻疹を引き起こすことがあります。

いちごなどの果物や野菜に含まれ、アレルギーに似た症状を引き起こす物質を仮性アレルゲン(薬理活性物質)といいます。アレルギーと症状は似ているものの、アレルギーとは違う仕組みで症状が引き起こされるため、アレルギーではありません。

サリチル酸化合物はいちごだけでなく、トマトやオレンジ、りんごなどにも含まれます。

仮性アレルゲンはアナフィラキシー(全身の発疹、呼吸困難、血圧低下など複数の症状が出る重篤な状態)という重い症状を起こすことは少ないといわれています。

仮性アレルゲンによるかゆみの場合は、一度にたくさん食べるのを避ける、また体調がすぐれないときは食べないようにするなどの対策をするとよいでしょう。

※参照:独立行政法人 環境再生保全機構「ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック」

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