【イタリアマンマのおうちごはん】心も身体もほっこり温まる「ミネストローネ」

【イタリアマンマのおうちごはん】心も身体もほっこり温まる「ミネストローネ」

年末年始はおいしいものをたくさん食べて、ちょっぴり胃腸がお疲れ気味という方も多いのでは?そんな方にもおすすめ、胃腸にやさしく、心も身体もほっこりと温まるスープレシピを緒方美智子さん(@michiko_ogata_viafrua)に教えていただきました。本場イタリアではお馴染みのアレンジレシピも必見です!

お疲れ気味の胃腸にやさしいスープ

Ciao! !
料理家の緒方美智子(@michiko_ogata_viafrua)です。

先日は初雪も降り、本格的な冬のシーズンとなりましたね。

クリスマス、年末年始と何かと食べる機会が続き少し、胃もお疲れ気味では? 
そんな時におすすめなのが「ミネストローネ」です。

野菜とお豆と塩だけでつくるシンプルなイタリアのミネストローネは、心も身体も温まる、そして胃腸にやさしいひと皿です。

材料は地域や家庭によって様々ですが、玉ねぎ、人参、セロリ、ブロッコリーやカリフラワー、ズッキーニ、キャベツやカーボロネーロと呼ばれる黒キャベツやトマト、豆類などを煮ます。

ミラノの伝統的なミネストローネは、「Lerdo ラルド(豚の背脂を塩漬けし燻製にしたもの)」と「Risoリゾ(お米)」を加えるコクのある仕上がりになります。

イタリア家庭では、大抵乾燥豆を使い、一晩水で戻してから野菜と1時間ぐらい煮込むのですが、今回は手軽にできる水煮の豆を使い、半分の時間で出来上がるミネストローネをご紹介します。

もちろん、コンソメの素などは使わず、調味料は塩だけ。野菜の旨味と甘味、そして煮豆の塩味で手軽においしく出来上がります。

一回で3度楽しむミネストローネ

イタリア人はミネストローネを作ったら、バリエーションを変えて3回楽しみます。

1日目のミネストローネは、おいしいエキストラヴァージンオリーブオイルをかけるのがお約束。パルミジャーノをかけてもとってもおいしい!

2日目は、茹でたショートパスタを加えてボリュームのあるひと皿に。(食べる分だけのミネストローネにパスタを加えます)

3日目は、ミネストローネをブレンダーにかけて「Vellutata ヴェッルタータ」と呼ばれるポタージュのようにして楽しみます。

材料(4人分)

【A】
・じゃがいも……大1個または小2個
・にんじん……1本
・ズッキーニ……1本
・玉ねぎ……1/2個
・セロリ……1/2本
・カリフラワー……1/2個
・ミニトマト……5~6個

・白インゲン豆(水煮)……150g
・塩……小さじ1
・エキストラヴァージンオリーブオイル……大さじ2
・パルミジャーノチーズ……適量
・胡椒……適量

作り方

1. Aの材料をすべて1~1.5cm大に切る。

2. オリーブオイルで玉ねぎを透き通るまで炒めたら、セロリ、にんじん、ズッキーニも加えてさっと1分ほど炒める(弱火~中火)。

3. カリフラワーを加え軽く炒めたら、ミニトマトと白いんげん豆を加えてさっと混ぜる。

4. 野菜がひたひたになる程度に水を加えて塩を入れる。蓋を少しだけずらした状態で約20分弱火で煮る。
※途中、水分が減ったらしっかり蓋をする。

5. 時間が経ったら味見をして調整する。
※パルミジャーノチーズをかける場合は少し薄味でちょうど良い。

6. お好みでエキストラヴァージンオリーブオイルやパルミジャーノ、胡椒、イタリアンパセリのみじん切り(分量外)をかける。

2日目:パスタを加える

材料

・ミネストローネ……適量
・ショートパスタ……30g/人

作り方

1. ショートパスタを塩を加えた湯で表示時間通り茹でる。

2. ミネストローネを温めておく。茹で上がったパスタを加える。パスタの茹で汁もお玉1/2杯分加え少しだけ煮る。

3. 器に盛り、お好みでエキストラヴァージンオリーブオイル、パルミジャーノ、黒胡椒する。

3日目:ヴェッルタータにする

作り方

1. ミネストローネを温めてブレンダーにかけてポタージュ状にする。

2. お好みでエキストラヴァージンオリーブオイルと黒胡椒をかける。