ほうれん草は季節によって「ビタミンC量」が3倍も変わる!?気になる”旬”と味・栄養価の違い

ほうれん草は季節によって「ビタミンC量」が3倍も変わる!?気になる”旬”と味・栄養価の違い

冬のほうれん草はビタミンCが豊富

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冬のほうれん草は、夏や通年出回っているものに比べるとビタミンCが豊富です。

日本食品標準成分表には、「通年」「夏採り」「冬採り」の3種類のほうれん草の栄養成分値が掲載されており、ビタミンC含有量に違いがあることがわかります。

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出典:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

冬のほうれん草のビタミンCは、通年の約1.7倍、夏の3倍含まれています。これはほうれん草の生育時の温度が関係し、低温で育つことでビタミンCが増加することが理由として考えられています。

しかし季節による栄養成分値の違いは、ビタミンC以外は分析されておらず、ほかの含有量の違いは分かりません。「夏採り」「冬採り」のビタミンC以外の栄養成分値は「通年」のものがそのまま掲載されています。

参考程度ではありますが、冬のほうれん草の方がβ-カロテンの量が多いとする情報もあります。旬の時季のほうれん草は、ぜひたくさん取り入れたいものです。

※参照:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター「ホウレンソウの栽培条件が栄養価に及ぼす影響」

価格が高い時季は冷凍ほうれん草を使うのも手!

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価格が高い旬以外の時季は、冷凍ほうれん草を活用してもよいでしょう。

「冷凍ほうれん草は栄養がないのでは?」と思うかもしれませんが、市販の冷凍ほうれん草は栄養素が壊れにくいよう急速冷凍されており、栄養素がなくなる心配をしすぎる必要はありません。

実際にビタミンCの含有量を比較してみましょう。冷凍ほうれん草は一度茹でてから冷凍されるため、同じ条件で比較できるよう、生のほうれん草を茹でたものの値と比較しています。

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出典:文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

ビタミンCが豊富な冬のほうれん草には敵いませんが、通年のものと同じ量が含まれ、夏のものに比べると1.9倍の量となっています。

むしろ価格が高い夏の時季は、安価で手に入りやすい冷凍のものを活用する方が栄養価の面では良いかもしれません。

冷凍ほうれん草は下茹での手間がいらずに手軽に使える点もメリットです。ぜひ活用してください。

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