壮絶な「8050」
壮絶な「8050」(※)だった。
「種子さんは小百合さんを不憫に思ったのか、小百合さんから拒絶されるのを恐れたのか、小百合さんの要求を拒むことなく、すべて受け入れていました。小百合さんから言われるままにお金も渡し続け、とうとう多額の借金を抱えてしまったんです」
小百合さんはどうも投資に多額の資金をつぎ込んでいたらしい。お金を要求しては暴れる小百合さんを見かねて、当時のケアマネジャーが小百合さんを入院させようと奔走したが、種子さんが拒否した。
「小百合さんをだますようなことをしたくないとおっしゃったそうです。小百合さんの暴力や暴言は種子さんにしか向かわないのですが、それも小百合さんが心を許せるのは自分しかいないからだ、と思っている。蓄えてきたお金もなくなるし、種子さんの心身ももうボロボロなのに」
ついに、種子さん夫婦は自宅を売り、小さなマンションに移らなければならなくなった。
※80代の親が50代の引きこもりの子どもの生活を支える状況
――続きは2月20日公開
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親の老化や介護にまつわるエピソードを紹介するコラム「老いゆく親と、どう向き合う?」。読者の皆さんの経験談を募集します。友達とおしゃべりするような気持ちで、きれいごとではないリアルな話を聞かせてください。お聞かせいただいた話をもとに記事を作成します。
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配信: サイゾーウーマン
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