はじめて母に反抗
そのあと、友人に紹介された男性と交際を開始しました。それが今の夫です。「今度会ったら、この話をしよう」などと、感動や楽しさを共有したいと思ったのは、この人が初めてだったかもしれません。
もうお見合いは今後一切断り、彼と結婚して実家を出ようと決めました。「ずっとそばにいてね」とプレッシャーをかける母、母が理想とする婿探し、老後まで続く実家暮らし。どれも想像すると息が詰まり、今後も母の言いなりになって生きていたら、自分は幸せになれないと思ったのです。
「実家を出て、彼とイチから家庭を作りたいと思います」私がそう告げると、母は激怒しました。「親不孝者!」「婿は!?」と詰め寄る母。でも、彼と一緒になりたい、2人で新しい家庭を作りたい、という気持ちが強く、私は人生で初めて母に反抗し、意思を通しました。
その後、彼と入籍して実家を出ました。「母が気に入るかどうか」というフィルターを通さず、ごくシンプルに、お互いを幸せにしたいと思えるか、という基準で彼を選んだことに、まったく後悔はありません。
私の母は、「親が選んだ相手ならこどもは幸せになれる」「親のほうが経験値があるからね!」と自信満々でした。いつの時代も、親世代と子ども世代では結婚観も違いますし、意見が対立してしまうことは仕方がないのかなと思います。
でも、私は母との対立を経て、自分の人生を自分で選ばないのが、一番の後悔となるとわかりました。私が母の立場になったときには、子どもの幸せを第一に考え、子どもの意思を尊重したいと思っています。
文/水野亜美さん
作画/霜月いく
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イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 霜月いく マンガとイラストを描いてます。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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