バナナにはカリウムがたっぷり!注目の働きと、過剰摂取のデメリットを管理栄養士が解説

バナナにはカリウムがたっぷり!注目の働きと、過剰摂取のデメリットを管理栄養士が解説

1日のカリウム摂取量の目安は?

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カリウムの1日の目標量(生活習慣病を予防するために推奨されている量)は、15歳以上の女性で2600mg以上です。

カリウムはバナナだけでなく、あらゆる食品に含まれるため、健康な方であれば不足を心配する必要はないと考えられます。

カリウムを摂るためにバナナばかり食べるのは避けよう

バナナはカリウム補給にはうってつけな食材だといえるでしょう。しかしバナナをたくさん食べる生活が続くと、カロリーや糖質の摂りすぎなど、栄養のかたよりが心配です。目安としては、1日1本程度に留めるのがおすすめです。

カリウムはバナナ以外にも、野菜やいも類、海藻類などにも豊富に含まれます。バナナばかりにかたよらず、普段からさまざまな食材を取り入れるようにしましょう。

なお、カリウムは水に溶けやすい性質があります。生のまま食べたり、茹で汁ごと食べられるスープなどにして食べたりすると、効率よく摂ることができますよ。

※参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

カリウムを摂りすぎるデメリットは?

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一般的な食生活であれば、カリウムを摂りすぎによる過剰症のリスクは低いと考えられます。そのため、「バナナをよく食べるから、カリウムの摂りすぎが心配……」と、気に病む必要はないでしょう。

ただし腎機能が低下している方などは、治療の一環としてカリウム制限をしなければいけない場合もあります。かならず主治医の指示に従いましょう。

また、食事以外にもカリウムのサプリメントなどを摂っている場合には要注意。カリウムの摂りすぎから「高カリウム血症」になることも考えられます。

高カリウム血症になると、手足のしびれや吐き気が生じたり、悪化すると不整脈、心停止などがみられたりするようになります。サプリメントは、補助的な位置づけで活用するようにしましょう。

※参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

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