
●冷凍するだけでおいしさアップ!
キノコは冷凍させると旨味が出やすくなります。実は、生のキノコは茹でても、細胞の中に含まれる旨味成分が徐々に溶け出すだけ。しかし冷凍すると、凍る際に細胞が破壊され、旨味成分が出やすくなるのだとか。ただし、冷凍すると食感が失われてしまうため、エリンギやブナシメジなどの食感を楽しみたい場合には、冷凍するのは避けた方が良さそう。
●万能!塩キノコの作り方
冷凍の他に、キノコの旨味をたっぷり引き出す方法が「塩キノコ」です。作り方も簡単で、色々な料理に使える万能食材です。
材料は、椎茸(200g)、エノキ(200g)、シメジ(200g)、塩(小さじ1杯)、酒(大さじ1杯)。
1)キノコをざくざくと2cmくらいに切り、鍋に入れて酒、塩を入れます。
2)蓋をして弱火で10分、キノコがしんなりしてきたら、少し強火にして水分を飛ばします。
3)完全に冷ましてから瓶に入れ、冷蔵庫に入れて一晩おいたら完成です。
冷蔵庫で4〜5日程度保存できます。
●塩キノコ豆腐
塩キノコを使った中華風レシピ。
材料(2人分)は、塩キノコ(100g)、すり下ろしニンニク(少々)、豆板醤(小さじ1杯)、鶏ガラスープ(150cc)、木綿豆腐(1/2丁)、酒(大さじ1杯)、砂糖(小さじ1杯)、醤油(少々)、みじん切りのネギ(大さじ1杯)、小口切り万能ネギ(大さじ1杯)、水溶き片栗粉(小さじ1杯)。
1)塩キノコを刻み、フライパンに油をひき、弱火の状態でニンニク、豆板醤を入れ、一旦、火を止めてから塩キノコ、鶏ガラスープを入れます。
2)再び火をつけ、角切りにした豆腐を入れ、沸騰してきたら酒、砂糖、醤油を入れます。
3)ネギのみじん切り、万能ネギを入れて、スープから豆腐の表面が見えてきたら火を止め、水溶き片栗粉を入れとろみを付けて完成です。
意外と知られていないキノコのうまみの凝縮方法。保存にも適しているので、余らせて捨ててしまう心配もなくなるかも? これからは、おいしく保存して食べきってしまいたいですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)