レシピ次第で、青梅から完熟梅まで余すことなくさまざまな料理に変身させられる梅。下ごしらえを丁寧にやることで、美味しくなるのはもちろんカビなどのトラブルも防げます。この記事では梅を使ったレシピや、子どもが喜ぶおやつレシピを紹介します。梅の季節には、梅をふんだんに使ったレシピに挑戦してみましょう。
梅レシピを作る前の下ごしらえ
梅を使って料理する前に、しっかり行いたいのが下ごしらえ。丁寧に行うことで、料理のできが変わります。ここでは、梅の下ごしらえのやり方を紹介します。
梅の状態で分ける
料理を開始する前に、梅を色や状態別に分けます。若い青梅と呼ばれる緑色のものと、完熟梅と呼ばれる黄色のものに分けるのがポイントです。
分けているときに傷がついていたり、亀裂が入っていたりする状態のものは別に分け、早めに使うようにしましょう。痛みが激しいものは傷んでいるところを取り除けば料理できますが、長期間保存するとカビになりやすく、梅干には向きません。
傷まないように保存する
梅は収穫した後も追熟するため、なるべく早めに料理するのがおすすめ。冷蔵庫で保存すると、低温障害で茶色に変色する場合があるので注意しましょう。
保存方法としては、新聞紙で包んで冷暗所に置くのが基本です。どうしてもすぐに料理できない時は冷凍で保存するのがおすすめです。また冷凍するならアク抜きと、ヘタ取りを済ませて密閉できる袋に入れて保存してください。使う時は自然解凍するか、深皿やボウルで水に浸して電子レンジで解凍します。
料理前にはアク抜きする
梅を料理する前に、水に浸してアク抜きをしましょう。青いものほどアクが強めで、黄色くなるにつれて少なくなります。
<時間の目安>
- 大きい青梅…約2~4時間
- 小さい青梅や黄色がかっている梅…約1時間
しっかり完熟した梅…アク抜き不要
アク抜きの間は、時々様子を見て確認ください。状態によっては茶色いシミが出やすいため、その場合すぐに水から上げて、タオルの上で優しく転がして水分を取りましょう。
ヘタを取り除いておく
梅のヘタを竹串の先で取り除くヘタ取りも、調理前に必要な作業です。ヘタを取ることで苦みやエグミが抑えられるので、必ずやりましょう。ヘタと実の間に斜めに竹串を刺し、テコのように竹串の先を上に出すと、ヘタがポロっと取れます。取りづらい場合は、角度を変えて試してみてください。
青梅のレシピ
青梅を使ったレシピを2つ紹介します。硬くてきれいな青梅の実を選んで使いましょう。
爽やかな青梅の甘露煮
- 酸味と甘味のバランスが絶妙な甘露煮。高級和菓子のような味わいが口の中に広がります。料理に使用する梅は、なるべく傷のない青梅を使用してください。冷蔵庫に入れれば半年ほど保存可能です。
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【材料】
・梅
- ・砂糖(梅の80パーセントの量)
【手順】
- 梅を洗って良く水気をよく取り、ヘタを取り除く
- 煮くずれを防止するために、梅を清潔な縫い針で突く(1粒15~20ヵ所くらいが目安)
- ホーロー鍋に梅と梅が浸るくらいの水を入れて弱火にかけながら、梅が鍋底につかないようにお玉などで優しく混ぜる※金属製の鍋は梅の酸で腐食する可能性があるため注意
- 水温が50度になったら火を止め、水を入れ替える。3、4の手順を2回繰り返す
- 梅をざるに上げ、水気をきり、実が重ならないように再び鍋に戻す
- 1リットルの水と用意した砂糖の1/3を加えて弱火にかけ、5分煮る。アクが出てきたら取る
- ガーゼを落し蓋のように入れ5分煮た後、その上に1/3の砂糖を入れて5分煮る
- 残りの1/3の砂糖を加え、さらに5分煮てから火を止めて粗熱を取る
- くずさないよう注意しながら、消毒済みの容器に移す
- 煮汁は軽く煮詰めて粗熱を取ったら容器にこしながら静かに注ぎ入れたら完成。しっかり冷めたら食べられます
3日で漬かる梅の塩昆布漬け
梅と昆布の相性が抜群!ご飯が止まらない塩昆布漬けレシピの紹介です。硬めの青梅を使用するのがおすすめです。残った漬け液は、料理に再利用できます。
【材料】
- ・梅
・塩昆布
・醤油1:麺つゆ3(だし醤油でも可)
【手順】
- 梅を洗い、良く水気を取ったら涼しいところで丸1日乾かす。※暑い場所だと梅がやわらかくなってしまうので注意しましょう
- しっかり消毒した瓶やタッパーなどを用意
- 容器に梅と塩昆布を交互に重ねるように入れる
- 一番上は梅が見えなくなるくらいの塩昆布で覆う
- 醤油1:麺つゆ3の漬け液(だし醤油でもOK)を梅が浸るまで注ぎ入れる
- 冷蔵庫(野菜室)で保存し、3日したら完成!
配信: くらしマグネット