パイシートで手軽に作るパイ包み
Ciao! 料理家の緒方美智子(@michiko_ogata_viafrua)です。
三寒四温で少しずつ春が近づいて来ていますね。
イタリアの代表的な春野菜のひとつ、アスパラガスが出回ると春の訪れだとイタリア人は言います。
北イタリアのヴェネト州、バッサーノ・デル・グラッパ産のホワイトアスパラガスが有名ですが、普通のグリーンアスパラガスも太くて、とてもおいしいのです。メルカート(市場)やスーパーには直径10cmぐらいの太さに束ねて立たせた状態でよく売られています。
イタリア人がアスパラガスを食べるときに一番大切にしていることは「穂先が柔らかくならないこと」。
アスパラガス専用の縦長で筒状の形をした蒸し器があり、アスパラガスを立たせた状態で蒸します。そうすることによって穂先が柔らかくなりすぎないのです。
さすが美食の国、アスパラ愛を感じるこの蒸し器は春先にだけ店頭に並びます。
さて、今回は冷凍パイシートを使った見た目もかわいく手軽にできる「Cannoli di asparagi verdi グリーンアスパラガスのカンノーリ」、アスパラガスのパイ包みをご紹介します。
生ハムと一緒にリボン状のパイシートでくるくると巻いてオーブンで焼くだけ。生ハムのいい塩梅の塩気がスパークリング、白ワイン、ビールとも相性がよく、何本も食べられちゃいます。
また、お子さまのおやつやパーティーのイベントなどにも喜ばれるひと品です。
グリーンアスパラガスのカンノーリ
材料(2~4人分)
・グリーンアスパラガス(太いもの)……8本
・生ハム(間にシートが挟んでいるタイプ)……4枚
・冷凍パイシート……1枚
・薄力粉(打ち粉用)……適量
下準備
冷凍パイシートを冷蔵庫にいれて解凍させておく。
作り方
1. アスパラガスの下から2/3くらいまでピーラーで皮を剥がす。
2. フライパンまたは鍋で長いままの状態でアスパラガスを少し固めに茹で上げておく。
3. 生ハムを縦半分に切ってシートから剥がし、冷めたアスパラガスに巻き付ける。冷蔵庫で冷やしておく。
4. 打ち粉をしながら冷凍パイシートを縦に30cmほどに伸ばして、1.5~2cm幅のリボン状に切る。
5. 3のアスパラガスの穂先の下からパイシートをしっかりと巻きつける。
余りは切り取る。巻き始めと終わりは水を付けてしっかりとつける。
穂先が焦げないようにアルミホイルで包む。
6. 210~220℃のオーブンで15~20分焼く。
アスパラガスは細いとしなびてしまうので必ず太いものを選ぶことがポイントです。
巻きつけるときのパイシートは間を空けても、くっつけても、お好みのスタイルで大丈夫です。
配信: おうちごはん