豆苗は安定した価格で手に入りやすく、野菜が高いときでも家計の味方の野菜です。豆苗にはどのような栄養素が含まれ、どんな効能が期待できるのでしょうか?今回の記事では、豆苗に含まれる栄養素についてや、豆苗を使ったおすすめレシピについて、管理栄養士が解説します。
豆苗には優秀な栄養素がたくさん!
豆苗は食物繊維やビタミンA、ビタミンCなどが含まれ、さまざまな栄養素が補給できます。これらの栄養素に期待される効能について、詳しく解説します。
お腹の調子を整える「食物繊維」
食物繊維はお腹の調子を整える働きがあります。食物繊維が便の量を増やすほか、善玉菌のエサとなって腸内環境を整えます。
ほかにも、食後の血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロール値を低下させたりするなど、健康づくりの役割も担っています。
皮膚や粘膜を守る「ビタミンA」
ビタミンAは皮膚や粘膜の働きを正常に保ったり、目の健康を守ったりする働きがあります。
また抗酸化作用もあり、細胞の老化やがん、免疫機能低下の原因となる活性酸素の発生を抑えて取り除く働きもあります。
皮膚を健康に保つ「ビタミンC」
ビタミンCは皮膚などを構成するコラーゲンの生成に欠かせないほか、抗酸化作用により細胞を老化から守ってくれます。
また紫外線ダメージにより生成されるメラニン色素の生成を抑える働きも期待されているなど、肌の健康づくりに欠かせない栄養素です。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
貝割れ大根やブロッコリースプラウトとの違いは?
豆苗に似た野菜に、貝割れ大根やブロッコリースプラウトがあります。豆苗はエンドウの若菜、貝割れ大根とブロッコリースプラウトは、大根またはブロッコリーの新芽です。
見た目は似ていますが、栄養素はどのように違うのでしょうか?100gあたりの栄養素含有量を比較してみましょう。
貝割れ大根、ブロッコリースプラウトに比べると、豆苗の食物繊維とビタミンAはトップの含有量です。豆苗のビタミンCは一番少ないようにみえますが、きゅうりの約3.1倍、レタスの8.6倍と、ほかの野菜に比べると豊富に含まれています。
とは言っても、栄養素の含有量に気にするほどの差はなく、どれを選ぶかはお好みに応じてで良いでしょう。どれを選んだら良いか迷う方は、生食や加熱料理などアレンジが効きやすい豆苗を選んでみるのも良いかもしれません。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
配信: トクバイニュース