ねばねばとした食感が楽しく、ご飯にもぴったりの「とろろ」。大和芋や自然薯で作るとろろもありますが、自宅で簡単に作るなら長芋がおすすめです。今回は、長芋で作るとろろの特徴をはじめ、長芋とろろの作り方を管理栄養士が解説します。
自宅で簡単に作るなら長芋がおすすめ!
とろろの材料には、長芋、大和芋、自然薯などがあります。大和芋や自然薯で作られることが多いのですが、家庭で手軽に作るなら、長芋で十分おいしいとろろが作れます。
長芋は、大和芋や自然薯に比べると水分が多くすりおろしやすく、また安価に手に入りやすいことがおすすめできる理由です。
大和芋や自然薯は濃厚な味わいを楽しめる反面、粘り気が強くすりおろすのに時間がかかったり、すりこぎやすり鉢を使ったりするなどの手間がかかるうえ、長芋に比べ値段が高いデメリットがあります。
長芋で作ったとろろは、大和芋や自然薯で作ったとろろと同様に、調味料を加えてとろろご飯に、またマグロやオクラなどとあわせてもおいしく食べられます。
後ほど作り方を詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
長芋・大和芋・自然薯の違いは?
長芋・大和芋(つくね芋やいちょう芋とも呼ばれます)・自然薯は、いずれも「ヤマノイモ科」という芋類です。「山芋」という種類の芋はありませんが、大和芋が山芋と呼ばれることもあります。
それぞれの特徴や違いは以下の通りです。
・長芋…水分が多く、粘り気は弱め。あっさりした味わい。一番安価に手に入る。
・大和芋…粘り気が強くなめらかで濃い味わい。長芋より価格が高い。
・自然薯…最も粘り気が強く濃厚な味わい。長芋や大和芋より価格が高く、1本数千円と高価なものもある。
とろろを作った場合、長芋はあっさりサラサラと食べられますが、大和芋や自然薯は粘りが強く濃い味わいです。
どの芋が良いかは好みになりますが、安価で手軽に作りたい場合や、あっさりしたものの方が良い場合は、長芋でとろろを作るのが良いでしょう。
長芋とろろの作り方
長芋を使ったとろろの作り方を紹介します。
まず長芋はよく洗い、包丁かピーラーを使って皮を剥きます。
おろし器を使ってすりおろします。そのままだと滑って持ちにくいため、長芋の皮を全て剥かずに残すか、端をペーパータオルで包んでから持ちましょう。
目の細かいおろし器を使うとなめらかに仕上がります。
たくさんすりおろす場合は、フードプロセッサーを使うと便利です。2~3cmに切った長芋をフードプロセッサーにかければ、あっという間に出来上がります。
白だし・めんつゆを加えてとろろご飯にも!
出来上がったとろろに白だしやめんつゆを加えてご飯に載せれば、簡単にとろろご飯が作れます。
長芋100gに対し、白だし小さじ1/2~、またはめんつゆ小さじ1~が目安です。長芋は水分が多いため、白だしやめんつゆ以外の水分は入れなくてOK。
白だしやめんつゆの濃度、長芋の水分によって変わるため、お好みで調味料の量を調整してください。また生卵や卵黄を加えてもおいしく食べられますよ。
配信: トクバイニュース