機嫌が悪くなるとすぐに物に当たるdvを繰り返す旦那が家にいると、心が休まる瞬間がありませんよね。dvをやめてほしいと思っていても、旦那の感情が高ぶると手が付けられなくなるという恐怖を感じている人もいるでしょう。
物に当たったり、物を壊したりすることにより精神的苦痛を与える行為は、dvの定義における精神的・心理的暴力に該当します。
参考:内閣府 男女共同参画局
そこで今回は、
- 物に当たるdvを繰り返す旦那の心理
- dvを改善する方法
などについてご紹介します。
1、機嫌が悪くなると物に当たるdvを繰り返す旦那は何を考えている?
機嫌が悪くなると物に当たるdvを繰り返す旦那は何を考えているのでしょうか?dvを繰り返す旦那の心理状態を一つずつ見ていきましょう。
(1)ストレスがたまっている
妻や家族に対して何か苛立ちの感情があるというよりは、そもそもストレスがたまっていることにより自宅で物に当たるdvを繰り返してしまう男性は少なくありません。
このような男性は、
- 仕事で大きなプレッシャーを抱えていたり
- 人間関係のトラブルの吐き出し口を見つけられていなかったり
することから、物に当たるdvをすることでストレス発散をしています。
(2)妻よりも優位に立ちたい
物に当たるdvをする男性の中には、妻よりも優位に立ちたいという感情を強く持っている人もいます。
男性は元々プライドが高い人が多く、女性よりも優位に立つことで自分自身の
- 存在意義
- 価値
などを見出す傾向が少なからずあります。
日常生活の中で妻より優位に立ったり自分の存在意義を認めてもらえなかったりすると、物に当たるdvをすることで自分を強く見せようとするのでしょう。
(3)物に当たることで何らかの要求を妻にしている
男性は、
- 自分がなぜ満たされないのか
- 妻に本当はどのように接してほしいのか
を自分でうまく言語化できないことが少なくありません。
妻へ言いたいことがあってもそれを言語化できないからこそ、物に当たるdvを繰り返すことで妻に何らかの要求をしています。
(4)物に当たることでしか自分の感情を処理できない
上述のように、自分の気持ちや感情を言語化したり自分でコントロールできなかったりする男性は、物に当たるdvをすることでしか自分の感情を処理できない場合があります。本来は物に当たらずに自分で自分の感情を処理すべきですが、それができないため物に当たることで自分の感情を爆発させてしまいます。
(5)物に当たることに対しての罪悪感が小さい
物に当たるdvを繰り返す男性の中には、物に当たることに対しての罪悪感がそもそもあまりない人もいます。
物に当たれば物が壊れたりそれにより家族が怪我をしたりする可能性があるので、本来は
- 「危険なこと」
- 「やってはいけないこと」
と考えるはずです。
しかしながら、たとえば幼少期に自分の父親が物に当たる姿を日常的に見ていたなど、そもそも物に当たることに対して罪悪感がないと、申し訳ないなどの気持ちをほとんど感じずに物に当たるケースもあります。
(6)病気の可能性について
物に当たる行為があまリにもエスカレートしている場合は、物に当たる旦那が病気を患っている可能性もあります。
急に怒ったり感情のコントロールができなくなったりすることは多くの精神障害で発生する症状の一つです。
たとえば
- 精神障害
- アルコール依存症
- 薬物依存症
- 脳卒中や認知症などの脳の病気
になっていれば、些細なことで不機嫌になる「易刺激性(いしげきせい)」や怒りっぽい「易怒性(いどせい)」などの症状が出ても不思議ではありません。
2、物に当たる旦那のdvを改善する方法〜関係性を再構築するには?
物に当たる旦那のdvにおびえていても、離婚までは考えておらずどうにか旦那の態度を改善したいと考えている女性もいるでしょう。
ここからは、物に当たる旦那との関係性を再構築するためのポイントを解説します。
(1)dvであることを自覚させ、やめてほしいと伝える
物に当たる旦那は、自分が行っていることがそもそもdvに該当することを自覚していないケースが少なくありません。dvに当たるとは夢にも思っておらず、ストレス発散の一貫に過ぎないなどと楽観的に考えている人さえいます。
このような旦那にはまず、物に当たる行為がdvに該当することを本人に自覚させましょう。その上で、これ以上物に当たる行為を繰り返すことはやめてほしいと旦那にはっきり伝えることが大切です。
(2)dvによってどれだけ精神的ストレスが溜まっているかを伝える
物に当たる旦那は、自分のdvがどれほど妻や家族を苦しめているのかを理解していない可能性があります。旦那としてはストレス発散をしているだけだと思っていても、妻や家族からすれば物に当たる旦那と生活を共にすることは相当な精神的ストレスになります。
まずは旦那に対して、物に当たる行為によりどれだけ精神的ストレスが溜まっているかを正直に伝えましょう。
(3)なぜ物に当たるのかを旦那に聞いてみる
そもそもなぜ物に当たるのかを旦那に聞いてみるというのも大切なポイントです。もしかしたら旦那としても、妻に要望があったり妻に理解してほしかったりすることがあるものの、それをどのように伝えたらよいか分からず物に当たっている場合もあります。
物に当たる理由を旦那に聞けば、旦那自身もなぜ物に当たってしまのか改めて自覚する機会にもなるでしょう。
ただしそれによって逆上してしまうことも考えられますので十分注意してください。
(4)旦那のストレスやプレッシャーについて旦那の話を聞く
物に当たる旦那自身がストレスや仕事上のプレッシャーを抱えている場合は、旦那の話をゆっくり聞いてあげましょう。旦那自身もストレスの吐き出し方がわからなくなっている場合もあるので、話を聞いてあげるだけでも物に当たるdvが緩和される可能性があります。
(5)第三者や専門家に相談する
当事者同士ではどうにも解決の糸口が見つからない場合、第三者や専門家に相談してみるのも一つの手段です。当事者ではどうしても個人的感情が入り冷静に話し合いができない夫婦も多いので、第三者の客観的な意見を参考にしてみてください。
(6)旦那と一緒に専門家のカウンセリングを受ける
もしも旦那が自身のdvを改善する意思がある場合、旦那と一緒に専門家のカウンセリングを受けてみるというのも一つの手段です。妻との話では自分の正直な気持ちを話すことができなくても、専門家のカウンセリングの場では正直な気持ちを打ち明けられる旦那もいます。
本気で夫婦関係を再構築していきたい場合は、旦那と一緒に専門家のカウンセリングを受けることも検討してみてください。
配信: LEGAL MALL