rinaさんに聞く!レンチンレシピの秘訣
火を使わずに野菜はもちろん、肉や魚介類も調理できちゃう電子レンジ。
手軽に作れるレンチンレシピは、一人暮らしを始めたばかりのお料理初心者や、忙しくて料理をする時間がとれない方にぴったりですよね。
でも、レンチンに向いている料理やおいしく作るコツはあるのでしょうか?
電子レンジを使った料理を得意とする “りなきっちん”ことrinaさん(@rina_kitchen)に秘訣を教えていただきました!
レンチンに向いている料理とは?
電子レンジは基本的に煮る・蒸す料理が向いています。
時短にもなる上、水分をほとんど入れずに作るため、濃厚で凝縮された仕上がりになります。さらに栄養を逃さず、まるっと食べられるのもポイントです。
焼き色が付かないのでハンバーグなどの香ばしさを出すものや、から揚げなどのカリカリを出す料理には向かないのですが、ソースやたれを工夫することでレンチンでもおいしく作ることができますよ。
レンチン調理におすすめの耐熱容器は?
耐熱のタッパーやガラスボウルなら何でも良いのですが、ジップロックコンテナがおすすめです。レンジと相性が良くて、均一に火が通る上にサイズとカタチも使いやすいです。
レンチン調理では、器が浅かったり小さかったりするとふきこぼれてしまうこともあるので、深さはしっかりあるものが安心。
タッパーも同じで、容量が1000ml以上あるものを1つ持っておくと、パスタからおかず、スープまで対応できます。
うどんやドリアなどは、食べるときと同じ器で作ると〇。そのまま食卓に出せるから、洗い物削減で一石二鳥です。調理の際は、耐熱素材のものかどうか必ず確認してくださいね。
レンチンでおいしく作るコツは?
ポイントは
・ラップの有無と使い方
・具材の順番
・途中で混ぜて再び加熱する
です。
ラップは、水分を飛ばしたい料理(パスタなど)の場合は使いません。蒸したり、中まで火を入れたいときはラップをかけます。その際、ピッチリかけると加熱中に膨張して爆発してしまうこともあるので、空気の逃げ道を作ってあげるためにふんわりとかけましょう。
具材の順番は基本的に、硬いものなどしっかり火を通したいものを下、あまり火を通したくないものを上にします。ターンテーブルレンジの場合は順番が逆になり、硬いものを上、火を通したくないものを下にします。
例えば肉じゃがなら、じゃがいもやにんじんなどの硬いものを最初に入れて、お肉を一番上にのせるとお肉がやわらかく仕上がります。
また、レンジにはどうしても加熱ムラができてしまうので、具材が多いとき(具だくさんのパスタなど)や火が通りにくいもの、均一に火を通したいもの(餡かけや卵料理)などは、途中で一度混ぜてから再度加熱するとうまくいきます。
ぜひ試してみてくださいね!
これ一品で大満足のレンチンレシピ
ここからは、レンチンで作るおかずやごはんのレシピをご紹介。どれも食べ応え抜群なので、おなかが大満足できること請け合いです!
豚肉と白菜のレンチン酒蒸し
今年1月に発売された初のレシピ本『がっつりやみつき!今日のおうちごはん!』(宝島社)も好評の@kyounoouchigohanさん。お酒やごはんに合うレシピの数々は、見ているだけで食欲がわいてきます。
こちらの「豚肉と白菜のレンチン酒蒸し」は、耐熱皿に白菜と豚バラ肉を並べてレンチンするだけ。生姜あんをかければ、ごはんもお酒も進む逸品の完成です!
生姜あんのほかに、ポン酢やごまだれ、ドレッシングなどをかけてもおいしいので、お好みでアレンジを楽しんでみてくださいね。
作り方は、画像をスワイプしてご覧ください!
材料(2人分)
・豚バラ薄切り肉……4枚
・ざく切り白菜……150g(3つかみ程)
・水溶き片栗粉……片栗粉大さじ1/2と水大さじ1
・塩……ひとつまみ
・酒……大さじ1
・こしょう……少々
・ごま油……小さじ1
・長ねぎのみじん切り……大さじ4
・白いりごま……小さじ1
【A】
・水……200ml
・オイスターソース……大さじ1
・砂糖……小さじ2
・生姜チューブ……小さじ1
・鶏がらスープの素(顆粒)……小さじ1/2
ポイント
・白菜の白い厚い部分は火が入りやすいよう薄く切ると〇。
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・水溶き片栗粉は分量を目安に様子を見ながら加えてください。
・辛いのが好きな方は、からしやラー油などをかけてもおいしいです。
豚こまミートボール
著書の『松山絵美のカンタンなことしかやらないレシピ』(ワン・パブリッシング)では、“手間は省いて愛情込める”をモットーに面倒なことを「やらない」レシピを多数紹介している、松山絵美さん(@emi.sake)。
こちらの「豚こまミートボール」も面倒なことは一切なし! 材料を混ぜて団子状に丸めてソースをかけたら、レンチンすれば出来上がりです。
簡単な上にコスパも最高! 冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめですよ。
材料(16個分)
・豚こま切れ肉……400g
【A】
・片栗粉……大さじ1
・顆粒コンソメ……小さじ1
・塩こしょう……少々
・玉ねぎ……大1/4個強(正味70g)
【B】
・トマトケチャップ……大さじ3
・中濃ソース……大さじ2
・砂糖……小さじ3~4
・乾燥パセリ……お好みで
作り方
1. 玉ねぎはみじん切りにして、Bと混ぜる。
2. ポリ袋かボウルに豚こま切れ肉とAを入れて全体に混ざるように揉み込む。
3. 耐熱皿に1を16個の団子状に丸めて並べる。
4. 3に1を満遍なくかけ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで8分半加熱し、しっかり火が通ったら出来上がり。器に盛り、お好みで乾燥パセリを振る。
ポイント
・電子レンジの種類や、耐熱容器の種類、食材の大きさや食材の温度などで加熱状態は変わります。加熱不十分な場合は30秒ずつ追加で加熱してください。
レシピ出典:Instagram(@emi.sake)
キャベツと豚バラチーズのトマト蒸し
お弁当や作り置き、レンチンレシピに定評がある“たっきーママ”こと、奥田和美さん(@kazumiokuda)。
「キャベツと豚バラチーズのトマト蒸し」も奥田さんが得意とするレンチンで作れる一品。作り方は、キャベツの真ん中に豚バラ肉とチーズ、トマトソースをはさんでチンするだけです。
これ一皿でお肉も野菜もとれるから、ほかにおかずはいらないかも? ごはんにもパンにも合いそうで、頻繁に作りたくなってしまいそうです。
材料(4人分)
・キャベツ……1/2個
・豚バラスライス(5cm幅に切る)……100g
・ピザ用チーズ……ふたつかみ
・粉チーズ、粗挽き黒こしょう……適量
【A】
・カットトマト缶……200g(1/2缶)
・顆粒コンソメ、砂糖……各大さじ1
・オリーブオイル、水……各大さじ2
作り方
1. キャベツの芯を切り落とし、内側と外側に分けて、レンジ対応の耐熱容器にキャベツの内側を敷く(たいらになるようバキバキ折ってOK)。
2. 1のキャベツの上に豚バラ肉を広げて並べ、その上にピザ用チーズを散らし、混ぜたAの半量をかける。
3. 2に外側のキャベツをかぶせて蓋をし、残りのAをかけてふんわりラップをかけ、レンジ(600W)で8分加熱しそのまま5分蒸らして粉チーズ、粗挽き黒こしょうを振る。
ポイント
・加熱後すぐはキャベツが硬そうでも、余熱でしんなりするので大丈夫! 豚バラ肉はなるべく広げた方が火が通りやすい。
・ピザ用チーズの量はお好みで。たっぷりの方がおいしい。
レシピ出典:Instagram(@kazumiokuda)
レンチン焼き肉うどん
解凍するだけで使える冷凍うどんは、忙しいときの心強い味方! そのまま煮込むのもいいけれど、手間なく作るならレンチンが便利です。
奥田和美さん(@kazumiokuda)の「レンチン焼き肉うどん」は、うどんの解凍とともに調理もできるからとっても簡単。
お肉は牛肉を使用していますが、豚肉を使っても。その場合は少しあっさりめに仕上がるので、豚バラ肉がおすすめなのだとか。
加熱してよく混ぜた後は水分を切ってから器に盛り、ごま油をかけるのがポイント。油そばのような味わいで、卵黄をトッピングしてもおいしいそうですよ。
材料(1人分)
・冷凍うどん店……1玉
・牛こま切れ肉……50g
・キャベツ(ちぎる)……1枚
・ごま油……大さじ1
・白炒りごま……適量
【A】
・醤油、酒、みりん……各大さじ1
・鶏がらスープの素、砂糖……各小さじ1
作り方
1. レンジ対応の耐熱容器に牛こま切れ肉、キャベツを入れてAをまわしかけたら冷凍うどんをのせる。
2. ふんわりラップをかけてレンジ(600W)で5分加熱し、下からすくい上げてよく混ぜる。
3. 器に盛ってごま油を全体にかけ、炒りごまを散らす。
レシピ出典:Instagram(@kazumiokuda)
キムチチャーハン
豚肉の旨みとキムチの辛味が食欲をそそる「キムチチャーハン」。
フライパンで作るイメージがありますが、@mizmiz.taさんは、炊いたごはんを使ってレンチンで簡単に!
玉ねぎなどの水分が出る具材を避けることで、ごはんもパラパラに仕上がるんですよ。
味付けはあっさりめなので、いくらでも食べられてしまいそう。キムチやから揚げを添えるなど、トッピングはお好みでどうぞ!
材料(2人分)
・炊いたごはん……200g
・キムチ……50g
・豚スライス肉……50g程度
・卵……1個
・青ネギ……1本
【A】
・塩、酒……少々
【b】
・ごま油……大さじ1/2
・鶏ガラ粉末……小さじ1
・醤油……小さじ1/2
※容器はiwakiパック&レンジ丸型1.3Lを使用
作り方
1. 青ネギは小口切り、キムチと豚肉は小さめに切る。豚肉にAを振り、ラップをかけてレンジ加熱する。加熱後に出た水分は捨てる。
2. 大きめの耐熱容器に卵を割りほぐす。ごはん、キムチ、肉、Bを入れて混ぜ合わせる。
3. ラップなしで600Wで3分加熱。一旦、青ネギを加えて全体を混ぜてから追加で1分半加熱して出来上がり。
レシピ出典:Instagram(@mizmiz.ta)
麻婆豆腐
中華料理の人気メニュー「麻婆豆腐」。にんにくや生姜の入ったピリッと辛い味わいは、暑い季節にもぴったりですよね。
rinaさん(@rina_kitchen)のレシピは、材料を全部混ぜたら600Wのレンジで4分加熱するだけ。お豆腐の水切りも不要なんです!
唯一頑張るポイントといえば、長ねぎの粗みじん切りぐらいでしょうか。疲れて何もしたくないという日は、こちらの麻婆豆腐でスタミをナつけましょう!
材料
・豚ひき肉……100g
・長ねぎ……1/2本〜(細めならたっぷり1本で)
【A】
・砂糖……大さじ1
・合わせみそ……大さじ1
・醤油……大さじ2
・鶏ガラスープの素……小さじ1
・片栗粉……小さじ2
・豆板醤……小さじ1〜
・にんにく、生姜チューブ……各小さじ1
・水……200ml
・絹ごし豆腐……1丁(300g)
・ごま油……小さじ2
・ラー油、小口ねぎなど……お好みで
作り方
1. 長ねぎを粗みじん切りにして、耐熱容器(ジップロックコンテナ1100使用)に入れる。ひき肉、Aを加えてよく混ぜる。
2. 豆腐を1cm角くらいのさいのめに切って加え、軽く混ぜる。
3. ふんわりラップをかけて600Wで4分加熱する。
4. 取り出してごま油を加えて混ぜて完成! お好みでラー油、小口ねぎなどトッピングしてどうぞ!
ポイント
・やさしい緩めのとろみです! しっかりとろみが良ければ片栗粉小さじ2→大さじ1で。
・辛さも弱めです! 辛いのが好きな方は豆板醤マシマシで。食べるときにラー油で調整しても。
レシピ出典:Instagram(@rina_kitchen)
オニオンポークカレー
カレーを作るとなると、具材を炒めてから煮込むので、どうしても時間がかかりますよね。でも、レンジを使えば、あっという間に作れちゃうんです。
rinaさん(@rina_kitchen)の「オニオンポークカレー」は、なんと10分もあれば完成してしまうそう。とっても手軽なのに、濃厚で本格的な味わいが楽しめますよ。
レシピは、豚バラ肉を使用していますが、鶏もも肉でもミンチ肉でもなんでもOKです。ぜひお試しあれ。
材料(2人分)
・玉ねぎ……1個
・豚バラ肉……150g
【A】
・ケチャップ……大さじ1
・ウスターソース……大さじ1
・カレールウ……2片
・砂糖……小さじ1
・にんにく、生姜チューブ……各小さじ1
・水……100ml
・バターかマーガリン……5gくらい
・ごはん……2膳分
・福神漬け、卵、チーズなど……お好みで
作り方
1. 3mm角くらいにザクザク切った玉ねぎ、3cm幅に切った豚バラ肉を耐熱容器(ジップロックコンテナ1100ml使用)に入れる。
2. Aを加え、ふんわりラップをして600Wで5分加熱する。
3. バターかマーガリンを加え、ルウを溶かし混ぜる。
4. ごはんと盛り付けて、福神漬けや卵、チーズなどお好みでトッピング♪
ポイント
濃厚なカレーなので、卵(生でも温泉卵でもゆで卵でも目玉焼きでも!)、チーズなどでまろやかにするのがおすすめです!
レシピ出典:Instagram(@rina_kitchen)
配信: おうちごはん