血のつながりはなくても愛おしい。ある夫婦が養子を迎えるまで

血のつながりはなくても愛おしい。ある夫婦が養子を迎えるまで

実子を望めないことがわかったある夫婦が、特別養子縁組という選択をし、実際に赤ちゃんを迎えるまでを描いたエッセー作品『養子縁組で親になる』。子どもを持つことに対して夫婦で考え抜き、家族の理解を得ながら親になろうとする夫婦の歩みを追うお話です。家族とは?親子とは?血のつながりのない赤ちゃんと家族になることについて、当事者の心の中を知ることができる本作を、この記事ではダイジェストでご紹介します。

©ママリ

©ママリ

©ママリ

どうしても諦めきれなかった親になりたい気持ち

結婚2年目だった「ダンナさん」と「私」。仲が良くいずれは子どもがほしいと考えていましたが、医師から実子を望むことができないことを告げられます。

結婚後の家庭のイメージとして「夫婦と子どもがいる」という未来を描く方はいるでしょう。家族の理想やイメージは人それぞれですが、結婚時に描いたイメージ通りにならないと知った主人公の2人は、ショックを受けたであろうと想像できます。

実子が望めないとわかっても子どもと一緒に作っていく家庭のイメージがあきらめきれなかった2人は、これからの家族像について一緒に考え始めます。

特別養子縁組への希望

©ママリ

©ママリ

海外で生活をしたことのある2人は、養子縁組という選択に思い至ります。

以前から養子縁組を経た家庭に関わってきた2人は、養子という子どもの持ち方をポジティブに捉えていたようです。妻が語っているように、夫婦だってもとをたどれば血のつながりはなく、それでも家族であることに変わりはありません。

子どもという存在も、血のつながりはなくても十分に家族になることができると考えた主人公の夫婦。ここから本格的に特別養子縁組で赤ちゃんを出迎える準備をしようと考え始めます。

関連記事: