いつもの公園がきっかけで変わった子育て、母の葛藤を描いた作品

いつもの公園がきっかけで変わった子育て、母の葛藤を描いた作品

毎日元気いっぱいの長男たつきくんの子育てに奮闘中のNEGI@エッセイ漫画(@negiii51)さん。ある日公園で遊ぶたつきくんのようすに、ほかの子どもたちとの成長の違いを感じ、不安を覚えます。わが子が自閉スペクトラム症なのではないかと考えるうち、自分の育児に自信がなくなっていくNEGIさん。そんなNEGIさんの気持ちを変えたのは、たつきくんが大好きな「公園」でした。

ⓒnegiii51

うちの子は何かが違う?公園で気づいた息子の特性

すくすくと大きくなっている一方、言葉らしい言葉を発せず、名前を呼んでも反応のないたつきくん。NEGIさんは発達に違和感を覚え、少しずつ調べてみることに。

その結果、さまざまなチェックリストの多くに当てはまる自閉スペクトラム症ではないかと強く思うようになるNEGIさんですが、その場合はたつきくんをどのようにサポートしたら良いのか、情報の少なさに不安を募らせていました。

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そんなある日の買い物中、少し目を離したすきにたつきくんが行方不明に。周囲の協力もあり無事に見つかったのですが、NEGIさんにとっては、親としてこのままでは息子を守れないと感じるきっかけになったようです。

この事件のあと、NEGIさんはたつきくんと一緒に療育に通い始めることにしました。

息子の特性と向き合い、受け入れるまでの葛藤

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たつきくんとの暮らしの中で、何を言っても反応がなく、息子の思いに共感できない日々に物足りなさを感じていたNEGIさん。母親としてたつきくんとの関わり方は本当にこれでいいのか、不安を感じながら過ごしていました。

大好きな公園に行くとき、何度言っても靴をはかないたつきくんに怒鳴ってしまうことも。「なんて無力なんだろう」と涙するNEGIさんの姿は、親が抱える育児への不安を代弁するような言葉に思えました。

どんなことがあっても子どもと向き合う勇気と、それを持つまでの葛藤。NEGIさんのエッセーには、親として共感できる部分がたくさんあります。

たつきくんと正面から向き合い、本人の成長を真っすぐに見守るNEGIさんの姿に、この作品の魅力があるのではないかと筆者は思っています。

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