新型コロナウイルスに感染した妊婦の出産、現場の判断は?『コウノドリ 新型コロナウイルス編』

新型コロナウイルスに感染した妊婦の出産、現場の判断は?『コウノドリ 新型コロナウイルス編』

産科医・鴻鳥サクラを中心に命の誕生を描いた漫画『コウノドリ』。現在32巻まで販売されていますが、新シリーズとして「新型コロナウイルス編」のコミックスが発売されました。今回のお話では、出産を目前に控えた妊婦が鴻鳥の勤める病院へと搬送されてきます。妊婦は新型コロナウイルスに感染しているものの軽症で、現在は体調に問題はありませんが、スタッフたちは出産方法に関する選択を迫られることに…。

妊婦に伝えるも、スタッフには迷いが

©鈴ノ木ユウ/講談社

©鈴ノ木ユウ/講談社

©鈴ノ木ユウ/講談社

妊婦にとっても、出産を担当する医師や助産師、看護師にとっても未知の状態での出産。生まれる赤ちゃんも感染しているのかどうかは医師にもわからないため、感染している前提で準備をして出産に臨むようですね。

無事に出産し、ママも赤ちゃんも元気に退院できることを祈るばかりです。

作者・鈴ノ木ユウ先生のコメント

作者の鈴ノ木ユウ先生は本作について以下のようにコメントしています。

「今回の『新型コロナウイルス編』で言いたかったのは、『コロナは明日あさってでどうにかできることではない』ということ。状況に合わせてお医者さんたちは頑張るんですが、それが間違っていることもあるかもしれません。だから、エビデンスなどを揃えた時に一歩ずついい方向に変わっていけばいい。経済的に追い込まれている人たちは、いつ状況が変わるんだと政治や医療に問いかけてくる。でも、政治や医療側も本当のところはわからない。

人の命に関わる医療の現場が、そういう未知のものと戦っていることを、『コロナ編』で描きたかったんです。」

医療従事者の方々の葛藤が描かれた本作、鴻鳥サクラ先生はじめ、お産に関わるスタッフの思いに注目してお読みください。

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