栄養満点な夏野菜「ピーマン」
夏野菜を代表する「ピーマン」。
ビタミンCが豊富で栄養満点のピーマンは、今の時期に積極的に食べたい野菜の一つ。
とうがらしの仲間であるピーマンの旬は6~8月。
今まさに旬を迎えているピーマンについて、生産者さんにおいしい味わい方を直々に教えていただきました。
生産者から直接食材が購入できる産直通販サイト「食べチョク」 さんとのコラボレーションでお届けします。
レシピを教えてくれる生産者さんは
NanburGrapples(ナンバーグラップルズ)の吉田さん
今回ピーマンのとっておきレシピを教えてくださったのは、青森県八戸市豊崎と南郷で農業を営んでいる「NanburGrapples」代表の吉田さん。
就農して3年目を迎えた吉田さんは、ピーマンをはじめワイン造りも手掛けています。
もともとはサラリーマンとして勤めていて、転勤によって全国各地を渡り歩いていたという吉田さん。3年前に転勤生活に終止符を打ち、故郷の八戸への定住を決めて脱サラ。思い切って農業とワイン造りの道を歩き始めました。
そして、自分の好きなモノ、コトを探求し、イチからモノを作り出すということにチャレンジしようと思った結果、農業とワインに辿り着いたんだそうです。
青森はピーマンの新興産地
青森県八戸市が位置するのは、青森県の右下、岩手県との県境。
オホーツク海から吹く風、通称「やませ」の影響で夏も冷涼な気候なんだそうですが、この気候がピーマンを育てるにはぴったりなんだとか。
ピーマンは30℃以上の高温が苦手。30℃を超えると生育が停滞してしまいます。
夏野菜ということで暑い方がよく育ちそうな気もしますが、実は暑すぎるのは苦手。しかし、近年は夏の最高気温が40℃近くなることも珍しくないため、冷涼な地である八戸は、夏のピーマンの産地として注目されています。
冷涼な気候に合う品種を栽培
冷涼な気候の青森県は、暑くなった日本の夏のピーマン産地としては適している一方で、初夏と晩秋は気温が低め。そのため、育てるピーマンの品種も、この冷涼な気候に適したものが求められます。
吉田さんが八戸の地で育てているのは、「ピクシー」という品種です。
ピクシーは低温でも変形しづらく、ピーマン特有の苦みが少ないのが特徴。そして肉厚なため食べ応えがあり、ピーマン好きにこそ食べてもらいたい品種なんだそうです。
肉厚なピーマンは見た目のインパクトも大きい!
NanburGrapplesでは、見た目のインパクトと肉厚感から、50~60gサイズに一番の価値を置いて生産しています。
一般的にスーパーに並んでいるピーマンのサイズ(30~40g)と比べるとちょっと大きめ。
大きくなりすぎたピーマンはおいしくないと思われがちですが、実は甘みが増しておいしいんだそうです。
青い未熟果を食べているピーマンは、熟すにつれて赤くなって甘くなります。実が大きくなっている過程で皮が厚くなることはあっても、実が硬くなることはないので、大きくなったピーマンは成熟の方向に進んで甘みが増すとのこと。
暑い日には冷やして生で食べるのが吉田さんのおすすめです。
配信: おうちごはん