自宅のベランダに男、馬乗りされた体験に学ぶ「日常に潜む恐怖」

自宅のベランダに男、馬乗りされた体験に学ぶ「日常に潜む恐怖」

ある日仕事から帰宅したオキエイコ(@soroe.handmade)さんは、いつものようにペットのうさぎのために窓を開けて換気をしながら、彼氏と電話をしていました。今回のお話は、そんな彼女の何でもない日常で起きた恐ろしい実話です。「まさか自分が事件の被害者になるわけがない」と心のどこかで思っている方にこそ見てほしい、実話を描いたエピソードです。

トラウマなどないと思っていたけれど

©soroe.handmade

事件後、時間が経過すると「それほど心に傷は残っていない」と自覚していたというオキエイコさん。しかし時間がたった後もふとした瞬間に恐怖心に襲われることがあり、自分が思っているよりもずっとつらい経験として心の中に刻み込まれてしまったことに気づいたといいます。

当時、ウサギのために換気していた時間はわずか10分ほどだったそうです。たった10分の換気で、自宅で被害にあうとは誰も予想できません。性犯罪は許されないものですが、悲しいことに誰もが被害にあう可能性があります。また、その犯罪の特性から、声をあげにくい人もいるでしょう。

このエッセー作品により、自宅の被害防止について考えたり、社会から性犯罪をなくす方法について考えたりするきっかけになればと思いました。気になる方はぜひ本編も読んでみてくださいね。

『知らない人が家に入ってきた話』の著者であるオキエイコさんは、この漫画にこめた思いについて以下のようにコメントしています。

「お恥ずかしながらあの事件の1秒前までは、自分がこんな事件に巻き込まれるなんて考えた事もありませんでした。

でもそれはきっと、この文を読んでくださっている皆さんの多くにとってもそうだと思います。まさに1秒後、あなたのその後ろの窓から変質者が入ってくるなんて、想像できますか?そのくらい『事件』は突然やってきました。

性被害は人に相談しにくく、相談された側もどう応えていいのか回答が難しい。『なかったこと』にされることも少なくないと思います。

だからこそ、声をあげてもいいことを伝えたくてこの漫画を描きました。人に伝えたい、というより、自分自身に言い聞かせたいという側面が強かったです。

老若男女関係なく、被害者にも加害者にもなってしまう可能性がある性被害。なので誰が読んでも読みやすく重くなりすぎず、でも伝えたいことが伝わる漫画を心がけました。性被害に興味のない層の方にも読んでいただき、社会全体でアンテナを張っていただけたらと思い描かせていただきました。」

この漫画は犯罪被害体験談を紹介したものです。このような被害に遭っている、あるいは遭った経験のある方のために、内閣府の男女共同参画局では『性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター』を設置しています。

自治体によってはこのほかにも犯罪被害者支援センターを設けている場合があります。必要に応じて相談をご検討ください。

記事作成: アステル

(配信元: ママリ

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