【イタリアマンマのおうちごはん】カルダモン風味のパンナコッタとイチジクのソース

【イタリアマンマのおうちごはん】カルダモン風味のパンナコッタとイチジクのソース

暑さの残る9月は、まだ冷たいものが食べたくなりますよね。今回は、料理家の緒方美智子さんにカルダモンを効かせた大人風味のパンナコッタを教えていただきました。合わせるソースに使うのは旬のイチジク。おうちスイーツがぐんとランクアップしたお味になりますよ。難しそうに見えて意外と簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね!

ドルチェの定番パンナコッタを大人風味で

Ciao!
料理家の緒方美智子(@michiko_ogata_viafrua)です。

最近は空が高くなり少しずつ夏の終わりも感じますね。でも、日中はまだ気温が高くなることもあるので、スイーツももう少し冷たいものが食べたい気分。

そこで今回はイタリアのドルチェの定番、パンナコッタをご紹介します。

「Panna cotta パンナコッタ」は北イタリアのピエモンテの伝統的なドルチェ。

もう、ご存じだと思いますが名前の由来は、「Panna パンナ」がクリームで、「Cotta コッタ」は火を入れる、煮るなどの意味。「生クリームに火を入れた」という意味からきています。

本場のパンナコッタは生クリーム比率が多くて、日本のものよりもとても濃厚。むっちりとした食感です。

トラットリア(レストラン)などでは何もかけずにそのまま食べることもありますし、ガストロノミア(お惣菜屋さん)でもソースなしで売られていることもあります。

でも、定番はカラメルソースやチョコレートソース、アングレーズソースやベリーソースなどを添えていただきます。家庭ではベリーをはじめとしたフルーツを合わせることが多いです。

さて、今回は濃厚さを少しライトにした、カルダモンを効かせた大人風味のパンナコッタをご紹介します。

ふんわりと漂うカルダモンの香りとミルクの相性は抜群。イチジクのソースを添えたワンランクアップのおうちドルチェです。

作り方はシンプルで簡単。初心者の方でもすぐにできますよ♪

カルダモン風味のパンナコッタとイチジクのソース

材料(4~6人分/300cc分)

【パンナコッタ】

・生クリーム……200cc
・牛乳……100cc
・グラニュー糖……40g
・板ゼラチン(粉ゼラチン可) ……4g
・カルダモン(ホール)……5~6粒

※粉ゼラチンを使う場合も同量の4gです。
※カルダモンはパウダーでも代用できますが、固まったときにパウダーが底に沈んだ状態になります。

【イチジクソース】

・イチジク……300~350g
・グラニュー糖……40g
・赤ワイン……50cc
・レモン汁……1/2個分
・カルダモン(ホール)……5~6粒

下準備

板ゼラチンを水につけて戻しておく。
カルダモンはすべて潰す。

作り方

【パンナコッタ】

1. 生クリーム、牛乳、グラニュー糖、カルダモンを鍋に入れて弱中火にかけてグラニュー糖を溶かす。沸々し始めたらすぐに火を止める(沸騰させないように気を付ける)。

2. ふやかしておいたゼラチンの水気をよく搾り、1に加えて余熱でよく溶かす。

3. 2をザルに漉してから器に注ぎ入れて、冷蔵庫で1~2時間以上冷やして固める。

4. 固まったら、イチジクソースを添える。

※グラスや器ではなくプリン型などに入れて抜く場合は、抜く前に表面をお湯で一瞬だけ温めるときれいに外れます。

人数が多い時にはバットやボウルなどで作り、すくってサーブするのもおすすめです。


【イチジクソース】

1. イチジクを6~8等分に切る。

2. 鍋にすべての材料を入れて強火にかける。沸騰してきたら中火にして煮る(火にかけ始めてから8~10分)。

3. 途中で灰汁が出てきたら取り除く。

4. 8~10分経ったら火を止めて冷ます。