ドルチェの定番パンナコッタを大人風味で
Ciao!
料理家の緒方美智子(@michiko_ogata_viafrua)です。
最近は空が高くなり少しずつ夏の終わりも感じますね。でも、日中はまだ気温が高くなることもあるので、スイーツももう少し冷たいものが食べたい気分。
そこで今回はイタリアのドルチェの定番、パンナコッタをご紹介します。
「Panna cotta パンナコッタ」は北イタリアのピエモンテの伝統的なドルチェ。
もう、ご存じだと思いますが名前の由来は、「Panna パンナ」がクリームで、「Cotta コッタ」は火を入れる、煮るなどの意味。「生クリームに火を入れた」という意味からきています。
本場のパンナコッタは生クリーム比率が多くて、日本のものよりもとても濃厚。むっちりとした食感です。
トラットリア(レストラン)などでは何もかけずにそのまま食べることもありますし、ガストロノミア(お惣菜屋さん)でもソースなしで売られていることもあります。
でも、定番はカラメルソースやチョコレートソース、アングレーズソースやベリーソースなどを添えていただきます。家庭ではベリーをはじめとしたフルーツを合わせることが多いです。
さて、今回は濃厚さを少しライトにした、カルダモンを効かせた大人風味のパンナコッタをご紹介します。
ふんわりと漂うカルダモンの香りとミルクの相性は抜群。イチジクのソースを添えたワンランクアップのおうちドルチェです。
作り方はシンプルで簡単。初心者の方でもすぐにできますよ♪
カルダモン風味のパンナコッタとイチジクのソース
材料(4~6人分/300cc分)
【パンナコッタ】
・生クリーム……200cc
・牛乳……100cc
・グラニュー糖……40g
・板ゼラチン(粉ゼラチン可) ……4g
・カルダモン(ホール)……5~6粒
※粉ゼラチンを使う場合も同量の4gです。
※カルダモンはパウダーでも代用できますが、固まったときにパウダーが底に沈んだ状態になります。
【イチジクソース】
・イチジク……300~350g
・グラニュー糖……40g
・赤ワイン……50cc
・レモン汁……1/2個分
・カルダモン(ホール)……5~6粒
下準備
板ゼラチンを水につけて戻しておく。
カルダモンはすべて潰す。
作り方
【パンナコッタ】
1. 生クリーム、牛乳、グラニュー糖、カルダモンを鍋に入れて弱中火にかけてグラニュー糖を溶かす。沸々し始めたらすぐに火を止める(沸騰させないように気を付ける)。
2. ふやかしておいたゼラチンの水気をよく搾り、1に加えて余熱でよく溶かす。
3. 2をザルに漉してから器に注ぎ入れて、冷蔵庫で1~2時間以上冷やして固める。
4. 固まったら、イチジクソースを添える。
※グラスや器ではなくプリン型などに入れて抜く場合は、抜く前に表面をお湯で一瞬だけ温めるときれいに外れます。
人数が多い時にはバットやボウルなどで作り、すくってサーブするのもおすすめです。
【イチジクソース】
1. イチジクを6~8等分に切る。
2. 鍋にすべての材料を入れて強火にかける。沸騰してきたら中火にして煮る(火にかけ始めてから8~10分)。
3. 途中で灰汁が出てきたら取り除く。
4. 8~10分経ったら火を止めて冷ます。
配信: おうちごはん