徳島県のおいしい食材
食欲&物欲旺盛なおうちごはん編集部とその仲間たちが、日本全国にある「おいしいモノ」を発見していく連載企画『ニッポンのおいしい、いただきます!』。まだまだ知られていない日本のおいしいモノを紹介していきます。
今回ご紹介するのは、徳島県のおいしいモノ。
「阿波おどり」の本場である徳島県で丁寧に育てられたおいしい地鶏『熟成阿波尾鶏』の魅力をたっぷりとご紹介します。
徳島県が開発したブランド地鶏『阿波尾鶏』
阿波尾鶏は、数ある地鶏ブランドの中で、生産量日本一を誇ります。
1平方メートルあたり10羽以下という広々とした飼育密度の中でストレスを極限まで抑え、ゆっくりと時間をかけて育てられており、地鶏の特定JASに認定されている安心で安全なおいしい鶏肉なんです。
名前の由来は、徳島県の夏の大イベントである「阿波おどり」。その強烈なエネルギーと躍動感がみなぎる郷土色豊かな鶏という意味と、「尾羽」がピンと伸びた美しい立ち姿から名付けられたんだそうです。
品質・生産量とも全国有数の地鶏として高い評価を得ています。
おいしさの秘密はこだわりの配合飼料と熟成
▲阿波尾鶏の生産者である貞光食糧工業のみなさん
熟成阿波尾鶏のおいしさの決め手となっているこだわりのひとつは、配合飼料。
木酢精製液、ゼオライト(多孔質の天然鉱石)、ヨモギ、海藻の他、抗酸化作用のあるオリーブ粕を配合しているため、そのオリーブの恵みで凝縮されたうまみを醸し出すんだそう。
そしてもうひとつのこだわりは、熟成にあります。
熟成とは、骨付きのまま0~2度で4時間以上冷蔵庫で貯蔵し解体すること。熟成阿波尾鶏は、専用熟成庫で1晩(約15時間)貯蔵して熟成するという特許をとった製法で熟成させています。これによってより一層おいしさが引き出され、柔らかさと歯ごたえの両立を実現しています。
熟成阿波尾鶏の特徴は、身が締まっていて適度な歯ごたえがあり、鮮度が長持ちすること。グルタミン酸、アスパラギン酸などのうまみ成分が、他の地鶏に比べて高いということも調査でわかっているんだそうです。
保水性が高く、やわらかくてジューシー
もも肉や肩肉と比べると、むね肉はヘルシーな分パサつきが気になるという方も多いのでは?
鶏むね肉がパサつく原因は、筋肉繊維から水分が抜けてしまうから。脂が少ない分、製品化されるまでにも水分は抜けてしまうんですね。
しかし、熟成阿波尾鶏は、特別な熟成処理(特許第3742023号取得)を行っているため、筋肉繊維の間にしっかりと水分が保持されています。だからこそ、調理をしてもしっかりとみずみずしく、弾力があるんです。
写真からも少しは伝わるでしょうか?
調理する前の段階のお肉の質感がもう違います! みずみずしいので触るととても柔らかく、パサつきは一切感じません。
冷蔵庫から出して50分後のドリップ量を調べるという保水性を評価する試験では、他ブランドの地鶏からは黄色やピンク色のドリップが出たのに、熟成阿波尾鶏からは全くドリップが出ていなかったんだそうです。
疲労回復力を高める
鶏むね肉には、「イミダゾールペプチド」という疲労回復力を高めてくれる成分が豊富に含まれています。
阿波尾鶏には、このイミダゾールペプチドが一般的なブロイラーに比べてなんと2倍多く含まれているんだそうです! 阿波尾鶏なら量を多く摂らなくても、豊富なイミダゾールペプチドを摂取することができるため、心身の疲労回復のサポートにとても効果的。
季節の変わり目で疲れを感じやすい時期にこそ、阿波尾鶏のむね肉を摂取するのがおすすめですよ。
配信: おうちごはん