気になる、茶殻のおいしい楽しみ方
茶殻グリーンスムージー
ほんのりお茶が香る、グリーンスムージー。
サステナブル料理家の佐々木綾子さん(@ayaco.ssk)によると、
「茶殻にはビタミンA、ビタミンE、ビタミンKなどの(水に溶けない)脂溶性ビタミンが豊富に含まれます。
アンチエイジングや生活習慣病予防、疲れ目などに効果的な栄養素を含んでいる茶殻をそのまま捨ててしまってはもったいないですよね!
スムージーに加えたら、さらにおいしく、美容効果もアップ! お茶のほろ苦さも加わって、後味さっぱりいただけます。グリーンスムージーならどんなレシピもOKです!」
とのこと。
ぜひいつものスムージーに、茶殻をちょい足しみてください。
材料
・りんご……100g
・パイナップル……100g
・小松菜の葉部分……4~5枚
・茶殻(狭山茶 煎茶)……8~10g(※)
・水100ml
※煎茶茶葉(1人分約2~3g)を淹れた茶殻は約8~10g
作り方
1. 狭山茶を淹れておいしく飲む。
※茶殻をスムージーにする時は低めの温度で淹れるのがおすすめ!
※茶殻が余熱で蒸れないように注ぎ切った後すぐに取り出すことがポイントです!
2. 全ての材料をミキサーに入れて撹拌する。
レシピ出典:Instagram(@ayaco.ssk)
タプナード風ペースト
「タプナード」とは、オリーブの実を潰してアンチョビやケッパー、オリーブオイルなどを加えた、プロヴァンス伝統のオリーブペーストです。
オリーブの実の代わりに茶殻を使ってアレンジしたタプナード風ペーストは、京都・三条室町の日本茶専門店 ちきりや(@kyoto_chikiriya)さんのレシピ。
「岩塩を入れると風味が増します。今回は鹿児島新茶を使いました。茶殻には栄養素が約7割も残っていますので、ぜひ作ってみてくださいね」
パンに塗ったり、魚や鶏肉のソテーなどにつけて召し上がれ!
材料
・オリーブオイル……大さじ2
・ニンニク……1/2片
・アーモンドパウダー……小さじ3
・茶殻……大さじ1
・塩……しっかり目に
・黒胡椒……しっかり目に
・山椒……ひとつまみ
・レモン汁……2~3適
・ローズマリー……お好みで
作り方
1. フライパンを温め、油を引かずにアーモンドプードルを入れたら、木ベラで混ぜながら弱火で煎る。
2. 茶色っぽくなり、香ばしい匂いがしてきたら別皿にとる。
3. フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて香りがしてきたら、塩、黒胡椒、レモン汁、山椒で風味付けする。火を止め、茶殻を加えて混ぜ合わせる。
※ニンニクが焦げないように気をつけてください。
レシピ出典:Instagram(@kyoto_chikiriya)
麦茶でふりかけ
麦茶の出がらし捨てるのもったいないから、ふりかけ作ったった・ZE!☆
香ばしくておいしい・YO!★
大食いタレントとして活躍されているアンジェラ佐藤さん(@angela_satou)は、麦茶の茶殻を使ってふりかけに。
#出がらしの水気をきってからオリーブオイルで炒めたの
#味付けはチリソルトとマヨネーズと愛を少々
#いつも捨ててる食材でもちょっと工夫すれば食べれるんだよ
できあがったふりかけは、ポップコーンのような味とのこと。香ばしい麦茶の香りが口いっぱいに広がって、ごはんがすすみそうです。
茶殻でおひたし
素敵な器に盛りつけられた茶殻のおひたしは、日本茶セレクトショップ CHABAKKA TEA PARKS(チャバッカ ティーパークス @chabakkateaparks)さんによるもの。
「飲んだ後の茶葉を捨てるのではなく、おひたしや炊き込みご飯の具材、スコーンやクッキーの材料として使ってみるのもおすすめです♪ エシカルでいてサスティナブル。無駄なく利用して、茶葉を食べて美容、健康な体を目指しましょう!」
おいしい緑茶は茶葉もおいしい、しみじみと感じられる一品です。
材料
・緑茶の茶殻……適量
・しょう油……適量
・ごま……適量
・かつお節……適量
作り方
緑茶を飲み終えた後の茶葉を取り出して皿に盛り、しょう油、ごま、かつお節をかける。
レシピ出典:Instagram(@chabakkateaparks)
緑茶の茶殻とにんじんのごまクリーム和え
緑茶の出がらしを活用した、茶殻とにんじんのごまクリーム和え。
「甘めのごまクリームだれは苦味のある茶葉が合わさるとちょうど良い感じになります♪ ちょっぴりクセになる味わいですよ。茶葉の割合が多すぎると苦味が際立ったり、口当たりが悪くなるので注意してくださいね」
と@kana.bunchannnnnnさん。
マヨネーズの割合を増やすと、より市販のごまだれに近い味わいになるそうです。
材料(2~3人分)
・にんじん……1本(160g)
・塩…… 少々(約小さじ1/2)
・砂糖……大さじ1
・白ねりごま、マヨネーズ、醤油、白すりごま……各大さじ1/2
・酢……小さじ1(あればリンゴ酢)
・緑茶の茶殻……30~40g(水気を絞った時の重量)
作り方
1. 緑茶の茶殻は軽く水気を絞っておく。
2. にんじんは千切りにする。塩少々をふり、汗をかいて水分が出たら、キュッと水気を絞る。
※塩分を控えたい方は水気を絞る前に水で洗ってください。ですが、少し水っぽくなるので注意してくださいね。
3. ボウルに砂糖、白ねりごま、マヨネーズ、醤油、白すりごまを混ぜ合わせ、1と緑茶の茶殻(出がらし)を加えてよく混ぜる。
※ねりごまが混ざりにくい場合は、先にマヨネーズとよく練っておくと、ダマにならず混ぜやすいです。
レシピ出典:Instagram(@kana.bunchannnnnn)
茶殻×チャーハン
作り方は簡単で、
︎︎︎︎・飲み終わったお茶の葉(茶殻)の水気をしっかりめに絞る。
・いつも作るチャーハンに入れ込む。
・具材はお好みで!
よく知られている方法だとチャーハンは作る前に、たまごかけごはんにして、そこにごま油、創味シャンタンなどの調味料入れてぜーんぶ混ぜる! フライパンにごま油入れて具材も入れて炒める。
あまり触らず、しばらくしてからフライパン振ったり混ぜたりするのがいいらしいのですが私はせっかちなため、最初からずーっと混ぜこぜ(笑)それでもしっかりパラパラなります。
「どんな方でも食べやすいようにチャーハンに混ぜ込んでみました〜」
というこちらの茶殻アレンジは、京都(和束町)と奈良でお茶の栽培をされている西屋鋪 農園さん(@nishiyashiki_farm)によるもの。
「茶殻が苦手な方や食べた方が良いことはわかってるけど茶殻ってな〜って方にピッタリのはじめやすい組み合わせです。茶殻ってあんまりわからないくらい馴染んでおいしいです! とても身近で簡単で試しやすいと思うので是非やってみてください」
今回はアクセントにしば漬けを刻んで。いつものチャーハンに茶殻をプラス、ぜひやってみたいな。
ローズヒップ&ローゼルのジャム
ハーブシロップを作った後の茶殻を利用して、ローズヒップ&ローゼルのジャムに。
できあがったものがこちら。
ハーブティー教室を主宰されている出馬可奈子さん(@herbfull_kana)によると、
「ハーブティーは、ハーブの薬効(香りや栄養素)を熱々のお湯で引出したお茶です。その薬効には、お湯に溶けるもの溶けないものがあり、溶けないものは茶殻に残ります。
茶殻ジャムは、ハーブティーで引出し切れなかった薬効を無駄なく食す事ができるアップサイクルレシピです。
ハーブの部位や薬効によってはジャムに向かないものもあります(ハーブを学ぶと向き不向きが分かるので、活用の幅が広がります)」
とのこと。
ハーブティーが香るジャム、パンやヨーグルトなどおいしい組み合わせがいろいろと楽しめそう。
ジャスミン茶の茶殻マフィン
ホットケーキミックスで作った生地に、ジャスミン茶の茶殻を混ぜ込んでオーブンへ。
「香りはジャスミン茶のいい匂いがするのだけど、味は本当に紅茶マフィンと同じで(笑) 茶殻の茎や固いところをきちんと取り除いておくと、食べやすくなるのでおすすめです」と@asuya_cookingさん。
手軽に作れるのがうれしい、マフィンレシピ。お好みの茶殻でアレンジしてみてくださいね。
最後までおいしく味わおう
捨てられてしまいがちな茶殻ですが、今回ご紹介したように料理やデザートなどさまざまなシーンで活用できて、エコ&ヘルシーなのもうれしいですよね。
残った茶殻でぜひいろいろなアレンジを楽しんでみてください。
配信: おうちごはん