ママたちの「五月病」に注意!

第1回 ママと子の気になる「五月病」
子どもが幼稚園・保育園や小学校に通い始めると、子ども同士の世界ができたり、子どもが自分でできることも増えたりし、ママはラクになることも多いもの。

でも、そんな新入園や新入学を迎えた子のママが、「五月病」になることもあると聞く。それって本当? ママの五月病の実態について、淀屋橋心理療法センター所長の福田俊一先生に聞いた。

「五月病は、一般的には新入社員や大学の新入生などに見られるもので、新しい環境に一生懸命適応しようと頑張り、しばらくして緊張がゆるんだときに、ドッと疲れが出る症状をいいます。でも、同様の症状についてのご相談は、小さいお子さんを持つお母さんたちからも確かにあります」(福田先生 以下同)

お母さんたちに「五月病」のような症状が出てくるのは、なぜなのだろうか。

「春になると、子どもの公園デビューや、新しいクラスのお母さんたちとなじめるかということが、悩みになるお母さんは少なくありません。人間関係を一生懸命作ろうとして、うまくいかなかったり、なじめなかったりするという『結果』が出てくるのが、5月頃ということがあります」

頭を悩ます女性

●家事が滞る、外出が面倒くさい…五月病の症状

また、子どもが小学校に通い始めて、少しラクになり、自分の時間が持てるようになると、「何をしたらいいのかわからない」「寂しい」といった思いがわいてくることもあるよう。

「加えて、春になると周囲がみんなイキイキしていたり、ウキウキしていたりするように見えるものです。そんななか、自分がうまくいかなかったり、疲れを感じたりしていると、違和感が余計に増すのです」

では、ママたちの「五月病」の症状とは? 主な特徴を以下に挙げてもらった。

・家事が滞ってしまう
・ささいなことでイライラし、夫や子どもについ八つ当たりしてしまう
・なんとなく暗い気分になったり、不機嫌になったりする
・外に出るのが億っくうになる

新しい環境への緊張がふとゆるんだり、頑張った結果、人間関係が思うように作れなかったりする5月に出てくる精神的な疲れなどの症状。

しばらくすると、それも自然に解消するケースは多いようだが、もし続く場合には、専門家に相談してみるのも良いかもしれない。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

福田俊一
福田俊一
淀屋橋心理療法センター 所長
大阪大学医学部卒。大阪大学精神神経科、大阪府立病院神経科勤務を経て、米国フィラデルフィア・チャイルド・ガイダンス・クリニックにて家族療法を学ぶ。83年に開院。
大阪大学医学部卒。大阪大学精神神経科、大阪府立病院神経科勤務を経て、米国フィラデルフィア・チャイルド・ガイダンス・クリニックにて家族療法を学ぶ。83年に開院。