緊急避妊薬(=アフターピル)は、避妊せずに性交渉した場合や、男性用の避妊具(コンドーム)が破けるなどした場合に、事後で女性が服用する薬です。避妊確率は100%ではありませんし、副作用など女性の体の負担も大きいので、アフターピルは飲まなくて済むように備えることが一番。しかし、望まない妊娠をして中絶手術をすることを考えると……飲まざるを得ないケースもあります。
今回ご紹介するのは、愛加さんのケース。大学生だった愛加さんは、デートから帰ってきて「チクッ」と違和感を覚え、トイレで確認してみると、股から破けたコンドームの欠片が出てきて――。
コンドームの欠片が出てきて驚いた愛加さんは、急いで彼に電話をしました。すると、愛加さんの焦りとは裏腹に、彼はのんきな感じ。愛加さんが「妊娠したらどうするつもり!?」と怒りをあらわにしたことで、ようやく彼も事の重大さに気づきます。彼に「どうすればいい?」と聞かれたそのとき、愛加さんは、留学していたときに友人が処方してもらっていた緊急避妊薬(アフターピル)のことを思い出します。「緊急避妊薬を処方してもらおう」。そう思った愛加さんは、処方してもらえる病院を探すことにしたのです。しかし――。
2022年現在の日本では、緊急避妊薬は医師による処方箋がないと、薬局で買うことはできません。そのため、まずは婦人科受診もしくはオンライン診療などで、医師による処方箋をもらうことが必要になります。
なお、コンドームによる避妊は、やぶれてしまうという失敗が起こることがあります。コンドームは性感染症予防には有効と言われていますが、避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/レイトン愛加
作画/小出ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
漫画のお仕事をしています。インスタグラムでグルメ備忘録を更新中。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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