赤ちゃんの寝返りはいつごろから?ママ・パパができるサポートとは

第147回 みんなが共感!ママのお悩み
「赤ちゃんがなかなか寝返りしない…」こんな悩みを抱えるママに向けて、寝返りをする目安と、寝返りを促すサポート方法を紹介します。寝返りしてからの重要な注意点も解説するので、赤ちゃんのための部屋作りの参考にしてみましょう。

赤ちゃんが寝返りを打つのはいつごろ?

首がすわり始めたころ、赤ちゃんが次にチャレンジしようとするのが寝返りです。ほかの赤ちゃんたちは、いつごろ寝返りに成功しているのでしょうか。

個人差が大きいことを知っておく

同じくらいの月齢の赤ちゃんが寝返りに成功しているのを見ると、周りに置いていかれるのが不安でたまらなくなるかもしれません。

しかし寝返りに限らず、赤ちゃんの発達は個人差が大きいものです。寝返りを飛ばしてお座りする赤ちゃんもいれば、一つひとつの成長段階を堅実にこなしていく赤ちゃんもいます。

今ほんの少し差があったとしても、必要以上に神経質になることはありません。焦る気持ちを落ち着かせ、ゆったりした気持ちで目の前の赤ちゃんとの時間を楽しみましょう。

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目安は生後5~6カ月くらい

一般的には、生後5~6カ月くらいに寝返りを始める赤ちゃんが多いようです。全体で見るともっとばらつきがあり、早い子は3カ月、ゆっくりめの子は10カ月というケースもあります。

寝返りを進めたいのであれば、環境を整えてあげることも大切です。ベビーベッドやバウンサーで過ごす時間を減らし、赤ちゃんが動き回れるだけの十分なスペースに寝かせてあげましょう。

また、伸縮性のない服や厚手の服を着ていると寝返りしにくくなります。赤ちゃんが動きやすいように、セパレートタイプや薄手の服を着せてあげるとよいでしょう。

寝返りしないときは病院に行くべき?

目安の時期に寝返りしなくても心配はいりません。ただ、ずりばいやはいはいが始まる8カ月ごろを過ぎても寝返りをしようとする様子が見られないときは、一度かかりつけの小児科医へ相談してもよいでしょう。

赤ちゃんを一番身近でよく見ているのはママとパパです。「寝返りしないだけでなく、常にだらりと力が抜けた状態でいる」など気になることがあれば、迷わず医師に相談しましょう。

参考:【専門家監修】赤ちゃんが寝返りをしなくても大丈夫?練習は必要?寝返りしない原因と対処法について|ベビーカレンダー

そもそも寝返りの基準は?

実は、寝返りだけでも細かい発達段階があります。ほとんどのママは「これは寝返りができたってこと?」と疑問に思うことでしょう。どこまでできたら「寝返りができた」といえるのでしょうか。

仰向けからうつ伏せになれるか

寝返りの基準は、一般的に「仰向けからうつ伏せの状態になれること」とされています。左右どちらか一方でも、くるりと回転できたら寝返り成功です。

寝返り初心者の赤ちゃんは、片方の腕を体の下に巻き込んでしまうことがよくあります。体が斜めになって変な顔をしていたら、そっと腕を抜いてあげましょう。

しばらくは得意な方向ばかり回るかもしれませんが、慣れさえすれば左右どちらにも寝返りするようになります。さらに熟練してくると「寝返り返り」をして、うつ伏せから仰向け状態に戻れるようになるでしょう。

寝返りの練習はした方がいい?

物事をマスターするには練習が必要ですが、赤ちゃんの寝返り練習は手伝った方がよいのでしょうか。寝返り期のママやパパの心構えと、コミュニケーションにもなるサポート方法を紹介します。

サポート程度でもOK

平均より寝返りが遅いと、つい手を貸してあげたくなるママもいるでしょう。しかし無理な練習はおすすめできません。

いつ寝返りするかは、その赤ちゃんの発達次第で異なります。寝返りしないということは、まだ赤ちゃんにその時期が来ていないということです。

みんなそれぞれ自分のペースで成長していくため、優しく見守ってあげましょう。

もちろん赤ちゃんとの触れ合いのなかで、少し体を傾けてあげるなどのコミュニケーションはOKです。もしかしたら遊びの最中に「回れそうだぞ」と気付く赤ちゃんもいるかもしれません。

ママ・パパができる寝返りのサポート

練習は必要ありませんが、ママやパパができるサポート方法はたくさんあります。

例えば赤ちゃんがお気に入りのおもちゃなどを、横から手の届かないくらいの距離で振ってあげましょう。おもちゃに誘われて、寝返りへの意欲が増すかもしれません。

赤ちゃんが体をねじるようなしぐさを見せたら、おしりをそっと支え、上側のひざを前方の床へそっと降ろしてあげましょう。

その状態でおしりを軽く押してあげると、上半身をひねって寝返りしやすくなります。

サポートをするときの注意点

サポートするときは、赤ちゃんのペースに合わせるのが大前提です。ママやパパの力で無理に寝返りをさせるようなことはやめましょう。

脚やおしりの位置を変えるときも、体が自然に動かなかったり、赤ちゃんが嫌がるような様子を見せたりしたら、まだ寝返りの準備ができていないということです。

基本的には、おもちゃでの誘導や声掛けなど、赤ちゃんの好奇心をそそることから始めます。そこで赤ちゃんがやる気を見せたら、そっとサポートしてあげるとよいでしょう。

首座り・寝返り・お座り・ずりばい・はいはい・つかまり立ち・つたい歩- 子育て | 教えて!goo

寝返りができるようになったころの注意点

赤ちゃんの成長はうれしいものですが、ひとつできるようになるたびにリスクも増していくものです。寝返りをし始めたら、以下の3点について目を光らせておきましょう。

うつ伏せ状態での窒息事故

早い段階で寝返りができてしまった赤ちゃんは、首が完全にすわっていないことがあります。頭の重みを支えきれず、顔からペタンと床に伏せてしまうこともあるでしょう。

大人なら息苦しければ顔を背けますが、小さな赤ちゃんはそうするだけの筋力がありません。寝返り期の赤ちゃんからは、できる限り目を離さないことが鉄則です。

とはいえ、24時間起きて監視するわけにもいきません。そこで工夫したいのが、柔らかすぎる寝具を使わないことです。

柔らかい布団は口や鼻をふさいでしまいやすく、また仰向けに戻りにくくなります。敷布団や枕はなるべく硬めのものにして、赤ちゃんが呼吸を確保しやすい環境を整えておきましょう。

0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!|消費者庁

段差からの転落事故

寝返りを始めると赤ちゃんの移動範囲が広くなります。寝返り返りまでできるようになると、得意になってどこまでも転がっていく赤ちゃんもいるでしょう。

床の上にいるのならよいのですが、ベッドやソファなどに寝ていた場合は寝返りした拍子に落下することも考えられます。2階にいる場合は、階段などにも注意しなければいけません。

転落防止策としては、ベビーベッドの柵をしっかり閉める・階段にベビーゲートを取り付けるなどの方法が有効です。ソファに寝かせるときは、必ず大人が寄り添うように気を付けましょう。

誤飲事故にも気を付けて

寝返りによって誤飲事故のリスクも増加します。うつ伏せ状態になると、今まで目に入らなかったものが見えるようになるためです。

赤ちゃんは興味を持ったものをすべて、とりあえず口に入れようとします。いつ寝返りをするか分からないため、口に入る大きさのものは赤ちゃんの周囲から取り除いておきましょう。

寝返りが上手になってきたら、床の上だけではなく部屋にある収納などにも注意が必要です。オープン収納にはふたを付けるか、赤ちゃんの手が届く高さの場所から小物を撤収しておくと安心です。

参考:乳幼児の誤飲等事故防止ガイド|東京都

まとめ

「這えば立て、立てば歩めの親心」といいますが、かわいらしい赤ちゃんを見ているとつい「いろんな姿を早く見たい!」と思ってしまいます。

しかし赤ちゃんに寝返りをせかしてはいけません。個人のペースというものがあるので、根気強く意欲の芽生えを待つのが最善です。

とはいっても、もしかしたら明日にも寝返りしてしまうかもしれません。まずは危険のない環境を整えて、今しかない寝返り前の赤ちゃんを堪能しましょう。

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