離乳食を食べない原因は?食事の工夫や月齢別の対処法を紹介

第154回 みんなが共感!ママのお悩み
手間をかけて作った離乳食を食べない赤ちゃんに、悩まされているママは多いのではないでしょうか?赤ちゃんが離乳食を食べない理由や、すぐに試せる食事の工夫を紹介します。月齢に合わせた対処法のほか、栄養不足を確認するポイントも解説しています。

赤ちゃんが離乳食を食べない理由

赤ちゃんが離乳食を拒否する原因は、好き嫌いだけではありません。まずは、離乳食を食べない赤ちゃんに考えられる心理・特性を紹介します。

おなかが満たされている

母乳・ミルクをたっぷりと飲んでおなかが満たされている赤ちゃんは、離乳食を食べようとしません。

言葉が話せないため、離乳食を吐き出す・拒否することで「おなかがいっぱいで食べられない」と意思表示をしていると考えられます。赤ちゃんにとっては「離乳食を食べる」という行動自体がひとつの挑戦です。

母乳・ミルクを飲んでおなかがいっぱいな状態では、離乳食に気が向かないのも無理はありません。母乳・ミルクの量を減らし、赤ちゃんが離乳食を食べるきっかけを作るのも大切です。

ほかのものに興味を引かれている

赤ちゃんが離乳食を食べようとしない場合には、周囲に興味を引くものがないかを確かめるのをおすすめします。

赤ちゃんは成長するにつれて、まわりにある様々なものに興味を持ち始めます。そのため、食事をするときに絵本・おもちゃなどが近くにあると、「遊びたい」「触りたい」という好奇心から、離乳食を嫌がる場合があるのです。

離乳食を食べさせる前にはTVを消したり、絵本・おもちゃなどを片付けたりと、赤ちゃんが集中できる環境を整えるのがポイントです。

異物を舌で押し出す「哺乳反射」の場合も

せっかく用意した離乳食を吐き出されてしまい、ショックを受けているママは多いのではないでしょうか?時間をかけて作った離乳食を口に入れた瞬間に舌で押し出されると、自分を否定されたように感じるのも無理はありません。

しかし、赤ちゃんが口に入れた離乳食を舌で押し出すのは、母乳・ミルクを飲むための「哺乳反射」でもあります。哺乳反射は本能的なもので、赤ちゃんの意思とは関係がありません。

哺乳反射は生後4~5カ月から消え始め、生後6~7カ月にはほとんど消滅すると考えられています。赤ちゃんの口にものを入れたときの動きを見て、哺乳反射の動きが減ってきたタイミングで離乳食を始めるのがおすすめです。

参考:Ⅱ 離乳編|厚生労働省

栄養不足が心配…見極めるポイントは?

赤ちゃんが離乳食を食べなくても、栄養状態に問題がない場合もあります。体重の増え方や、鉄分が足りているかを確認することで、栄養不足を見極められます。

毎月体重が増えているか

赤ちゃんが離乳食を食べなくても、母乳・ミルクで栄養を摂取できていて、毎月きちんと体重が増えているのであれば栄養不足の心配はありません。

赤ちゃんの体重の増え方を確認するのに役立つのが、母子健康手帳に載っている「発育曲線」です。発育曲線は厚生労働省が乳幼児の発育を調査して作成するもので、10年ごとに更新されます。

ある年における集団のデータを基にしているため、発育曲線の帯に入っていないからといって必ずしも発育に問題があるわけではありません。

ただ、発育曲線のカーブから大きく外れていたり、2~3カ月の期間ずっと体重が増えていなかったりする場合には注意が必要です。栄養不足に陥っている恐れがあるため、発育曲線を記入したグラフを持参して医師に相談するのをおすすめします。

鉄分が不足していないか

赤ちゃんが離乳食を食べないとき、とくに注意したいのが鉄分の不足です。赤ちゃんが生まれてくるときに母体からもらう「貯蔵鉄」が、生後6カ月を過ぎるころには底をつくと考えられているからです。

母乳にも鉄分は含まれていますが赤ちゃんの成長とともに、1日に必要とする量を満たせなくなります。そのため、生後6カ月を過ぎると、母乳に加えて離乳食から鉄を摂取する必要があるのです。

一方ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、母乳だけで育てられている赤ちゃんよりは鉄分が不足しにくいのも事実です。ただ、食事から鉄分を摂取していないと、ミルクを卒業した途端に鉄分が不足する可能性があります。

鉄不足が心配なときは早めにかかりつけの小児科医へ相談し、鉄不足かどうかの診断や鉄不足を補う治療を行いましょう。

離乳食の拒否に役立つ食事の工夫

少し工夫するだけで、赤ちゃんが離乳食を食べ始める場合があります。離乳食を拒否されたとき、赤ちゃんの月齢に関係なく試せる3つの工夫を紹介します。

落ち着いて食事ができる環境を整える

好奇心が旺盛な赤ちゃんの注意を食事に向けるためには、環境を整える必要があります。机の上にはできるだけ離乳食以外のものを置かないようにし、赤ちゃんが食事に集中できるようにしましょう。

また、視界に入ったものに興味を示す赤ちゃんの特性を考慮し、TVを消すのはもちろん、外の風景が気になる場合にはカーテンを閉めるのも大切です。

食事用の椅子を使っている場合には、高さが合っていないために離乳食を食べたがらないとも考えられます。椅子の高さを調節したり、チェアベルトを活用したりして、赤ちゃんの姿勢を安定させるのもポイントです。

おなかが空くように遊び・おやつの量を見直す

おなかが空いていると、いつもは嫌がる離乳食を食べる場合もあります。食事の時間に合わせて公園まで散歩をしたり、部屋で体を動かしたりするなど、遊びを増やしておなかを空かせるのもひとつの方法です。

遊びと同時に、おやつを与えすぎていないかを見直すのも大切です。おやつを食べるのに離乳食を拒否する場合には、おなかがいっぱいになっている可能性があります。

「間食」という言葉からも分かるように、おやつの役割は離乳食で摂取できない栄養を補うことです。離乳食が食べられるように、おやつの量を減らしたり、与えるのをやめたりするのも大切です。

ベビーフードを取り入れる

時間をかけて作った離乳食ほど、赤ちゃんに拒否されたときのショックは大きいでしょう。手作りの離乳食を食べない赤ちゃんには、思い切ってベビーフードを活用するのもおすすめです。

ベビーフードは栄養バランス・衛生面を考えているのはもちろん、赤ちゃんが好みやすい味付け・食感で作られています。また、簡単に用意できるベビーフードを取り入れることで、赤ちゃんが離乳食を食べないときのストレスが減らせます。

離乳食を食べない赤ちゃんにイライラするのを防ぐために、あえて準備に手間をかけないのもひとつの方法です。

「月齢別」離乳食を食べないときの対処法

離乳食は赤ちゃんの月齢を目安として、初期・中期・後期・完了期の4つの段階に区切られています。離乳食を食べない赤ちゃんには、段階に応じた対応が大切です。

初期は「無理に食べさせない」

初期にあたる生後5~6カ月の赤ちゃんは、離乳食を食べるための発達が追いついていないとも考えられます。初期には離乳食を無理に食べさせる必要はなく、母乳・ミルクを好きなだけ与えても問題はありません。

離乳食の初期において大切なのは、口の奥に入った食べ物を飲み込む練習です。食べ物をペースト状にし、赤ちゃんの姿勢を少しだけ後ろに傾けて与えるとよいでしょう。

何度か食べさせようとしても赤ちゃんが嫌がったり、泣き出したりする場合には離乳食をお休みする方法もあります。赤ちゃんのペースに合わせ、親子ともにストレスにならないように進めるのが大切です。

中期には「柔らかい・小さい食材」を心がけて

離乳食に慣れてきた中期に離乳食を食べない生後7~8カ月の赤ちゃんは、食材の形・固さを嫌がっている可能性があります。つぶし方を細かくしたり、とろみをつけたりして、赤ちゃんの食べやすい食材を与えるのがポイントです。

フードプロセッサー・ブレンダーなどを活用すると、時間をかけずに食材を細かくできます。また、あんかけ・クリーム煮などは、とろみがある上にアレンジしやすいので、様々な食材に触れさせたい離乳食中期にぴったりのメニューです。

後期には「つかみ食べ」をさせてみる

離乳食後期にあたる生後9~11カ月の赤ちゃんには、自我が芽生え始めます。離乳食を拒否する背景に「自分で食べたい!」という意思が関係している場合があります。

後期の赤ちゃんが離乳食を嫌がる場合には、思い切って「つかみ食べ」をさせてみましょう。とはいえ、ご飯・麺などを手づかみするのは赤ちゃんの自我を満たせる一方で、机・床を掃除する親の負担が増えてしまいます。

レジャーシートをしいたり、汚れが付きにくいパン・野菜スティックを用意したりして、できるだけ片付けをする負担を減らすのが大切です。

完了期には「フォローアップミルク」も併用

生後12~18カ月の離乳完了期には、ひととおりの食べ方・飲み方をマスターする反面、好き嫌いが出てきます。離乳食だけではなく、フォローアップミルクを飲ませて足りない栄養を補うのがポイントです。

また、前歯が生えそろってくる時期でもあるので、歯ぐきでかみつぶせるような肉だんご・おやきなどを用意し、かむ練習をするのも大切です。

手づかみで食べられるようになった赤ちゃんには、スプーン・フォークを与え、持ち方・食べ方を教えていきましょう。

赤ちゃんの興味を引く食事グッズを選ぼう

食事の楽しさを伝えるのも、離乳食の大切な役割です。かわいい食器や安定して座れる椅子も、落ち着いて食事をするのに役立ちます。

「好きな色やキャラクターの食器」で楽しく

離乳食に使う食器は、赤ちゃんの好きな色・キャラクターを取り入れるのがおすすめです。離乳食は、赤ちゃんに食事をする楽しさを伝える機会でもあります。

注意を食事に向けるためにも、赤ちゃんが認識しやすい赤・黄・青などのカラフルな食器や、愛用しているおもちゃのキャラクターの食器を選ぶのがポイントです。

そのほか、底に吸盤が付いていたり、レンジ・食器洗い乾燥機が使えたりなど、使いやすい食器を選んでおくと、親の負担が減らせます。

「食事用の椅子」で正しい姿勢をキープ

離乳食を食べるときには、できるだけ赤ちゃん用の椅子を用意するのをおすすめします。赤ちゃんのころから「食事のときには椅子に座って食べる」という習慣を付けておくと、保育園・幼稚園・小学校などで給食を食べる際に苦労しません。

また、椅子に座ることで赤ちゃんの遊び食べを防ぎ、食事に集中させることが可能です。さらに安定した姿勢は、食事のしやすさにも関係しています。

高さが調節できる椅子を選んでおくと、赤ちゃんの成長に左右されずに正しい姿勢を保てます。

まとめ

赤ちゃんが離乳食を食べない理由は、好き嫌いだけではありません。おなかが空いていなかったり、ほかのことに興味が向いていたりと、離乳食を与える時間・環境も関係しています。

また、異物を舌で押し出す「哺乳反射」が消滅していないために、離乳食を嫌がっているように見える場合もあります。

準備に手間のかかる離乳食は、必ずしも手作りにこだわる必要はありません。ベビーフードを活用したり、ときには離乳食を休んだりして、無理のないペースで進めるのが大切です。

赤ちゃんの興味を引く食器や、姿勢が安定する食事用の椅子も、離乳食を進めるのに役立ちます。月齢に合わせた対処法と食事グッズで、離乳食を始めとする育児の負担を減らしましょう。

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