【養鶏農家直伝!】「す」が入る、固い…の失敗なし!「ホットプレートのなめらかプリン」作ってみた

【養鶏農家直伝!】「す」が入る、固い…の失敗なし!「ホットプレートのなめらかプリン」作ってみた

卵と牛乳、砂糖で出来ちゃうプリン。でも、いざ作るとなると、「す」が入ったり、固かったり…。そんななか、素人でも絶対にうまく作れるプリンを、発見しました! 養鶏農家のおすすめレシピは蒸し器、ではなくホットプレートを使うんです。すると、温度が一定になって、なめらか~に仕上がるとか。真相を確かめるべく、さっそく作ってみましたよ~!

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今回話を伺ったのは、関東平野の西北の端にある比企丘陵に囲まれた埼玉県小川町「ぶくぶく農園」で養鶏を営む桑原花さん。

「母考案のレシピです。簡単に作れてとってもおいしいですよ!」(桑原さん)

おうちプリンが名店の味に!「ホットプレートのなめらかプリン」

材料(プリン型8個分)
<カラメルソース>
上白糖…大さじ4
水…大さじ2

<プリン液>
卵…4個
上白糖…100g
牛乳…400ml
蜂蜜…小さじ1
バニラエッセンス…少々

【作り方】
1.プリン型にバター(分量外)を薄く塗る。

2.カラメルソースを作る。鍋に上白糖と水を入れ、中火にかける。

3.グツグツしてきたら、火を弱め、鍋をゆすりながらきつね色になるまで加熱する。

4.カラメルが固まらないうちに1に分け入れる。

冷めると硬くなってしまうので、熱いうちに素早く入れましょう!

続いて、プリン液を作ります。

5.鍋に牛乳と上白糖を入れ、弱火でかき混ぜながら温める。

人肌よりやや熱いぐらいまで温めます。

6.上白糖を混ぜ溶かし、蜂蜜を加えてさらに混ぜる。

7.ボウルに卵を割り入れ、ボールの底と泡立て器をこすりつけるようにして混ぜる。

混ぜるときは、泡立たないようにゆっくり混ぜます。

8.7に6を混ぜ入れ、バニラエッセンスを加えて混ぜる。

9.8のプリン液を目の細かい茶こしで漉しながら型に入れる。

10.アルミホイルでぴっちりとフタをする。

11.ホットプレートにお湯(80~90℃)をはり、10を並べて、弱(140℃)の設定で30分間加熱する。

お湯の高さはプリン型の高さの半分程度を目安にしてください。

プリンを蒸す際にはとにかく高温NG!お湯がグツグツ沸騰するようなら「保温」に下げるなど調整しましょう。

12.爪楊枝を刺し、プリン液が出てこなければOK。粗熱をとり、冷蔵庫で冷やして完成!

粗熱が取れたところで、お皿にプリンをうまく出すコツを紹介します!

1.プリンの縁を、スプーンなどを使って押す。

2.皿をかぶせて、ひっくり返し、前後に素早く3~4回動かす。

プリンと皿はしっかり押さえて動かしましょう。

3.プリンが離れる手ごたえを感じたら、ゆっくりとプリン型を上げる。

無事きれいに出せました!

さっそく出来上がったプリンをすくってみると…びっくり、すが全くありません!誰かプリン入れ替えた!? と困惑したくらい(笑)。

肝心の味は、卵の優しい味と、とろとろの口当たりで最高! 今まで苦戦していたのがウソみたい…。極上のプリンがわが家で簡単に作れちゃいました。材料も作り方もとてもシンプルなので、休日などふいに思い立ったときにもすぐ作れます◎

「卵の味をしっかりと楽しめるプリンには、新鮮な卵をぜひ使ってください! おいしい卵で作るプリンは、うっとりするくらいおいしいですよ」(桑原さん)

養鶏農家に教わる!卵の豆知識

突然ですが、殻の色が違っても、卵の味は変わらないってご存じですか?

「殻の色は、卵を産む鶏の種類によって決まるので、味には関係ありません。うちは、ボリスブラウンという茶色の種類の鶏を飼っているので、とれる卵は全て茶色っぽい赤色卵。仮に白い鶏を飼えば、白い卵が産まれますよ」(桑原さん)

種類が同じでも、鶏によって卵の濃淡は異なります。濃い茶色から薄い茶色まで、同じ茶色でもさまざま!

ちなみに、ぶくぶく農園では、茶色い雌鶏のボリスブラウンのなかに、数匹、白色の鶏が混じっているのを見かけますが…。

「白いのは白色レグホンという種類の雄鶏です。雌鶏だけでも産卵はするのですが、雄鶏が群れにいた方が、雌鶏が落ち着いて過ごせるんです。なのでうちは雄鶏もいっしょに飼っています。雄鶏を入れると、雌鶏同士がけんかをしたときにも『まあまあ』と仲介に入ってくれたりするんです」(桑原さん)

ひよこの頃から雄鶏を混ぜ、一緒に育ています。

ぶくぶく農園ではひなを生後数日から鶏小屋で育てますが、卵を産めるまでに成長すると、草地に放します。

「天井もドアもない草地では、天敵のタカや、猫などがやってくることも。警戒すべき生き物が近づいてくると、雄鶏はガードマンのように高らかに鳴き、追い払ってくれるんです」(桑原さん)

ちなみにわたしたちが近づいたときにも、雄鶏は「コッコー!」と鳴き続けていました。雄鶏、なかなかの働きものです!

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。


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ぶくぶく農園

桑原 花さん

1990年生まれ。3人姉妹の長女。5歳のときに一家で埼玉県比企郡小川町に移住、父の衛さんが野菜、米麦、養蜂、養鶏などを営む。大学卒業後、NPOジーエルエム・インスティチュートの農業開発援助アシスタント業務でフィリピン・ルソン島北部に1年半駐在。実家で約1年の研修後、2016年に就農。現在690羽の平飼い養鶏を営む。卵は、JA埼玉中央「小川農産物直売所」や「デリカテッセンアーチャン」「自然食の店リフレ」(いずれも小川町)、「とうふ工房わたなべ」(ときがわ町※毎週日曜日のみ)、江東区の八百屋「野菜のちから」、世田谷区下北沢のサンドイッチ店「サンドイッチクラブ」などで販売する。

ぶくぶく農園ホームページ:http://www.jca.apc.org/~stet/

ぶくぶく農園インスタグラム:https://www.instagram.com/bukubukufarm/?hl=ja

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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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