子ども用のライフジャケットを選ぶポイントは?おすすめ商品も紹介

第179回 みんなが共感!ママのお悩み
子どもに水遊びをさせる際、ライフジャケットを着用させる義務があるのか疑問を感じる人もいるでしょう。子どもの安全を守りたいと感じるなら、着用させることをおすすめします。選び方のポイントや、おすすめの商品を見ていきましょう。

なぜ子どもにライフジャケットを着せるの?

子どもにライフジャケットを着せた方が、何となく安心だと考えている人は多いかもしれませんが、実は子どもの命を守る重要な役割を持っています。購入を検討する前に、ライフジャケットが必要な理由をチェックしましょう。

水の事故を減らすため

ライフジャケットは救命胴衣とも呼び、水の事故が起こったときに命を守ってくれるものです。着用すると、水辺での事故を減らせます。

「泳げるから問題ない」と考える人もいるかもしれませんが、思いがけない事故で意識を失ったときや、けがで動けないときにライフジャケットを着ていなければ溺れてしまうでしょう。

ライフジャケットを着ていた場合、そうでない場合に比べて生存率が約2倍も上昇するといわれています。溺れるのを防ぐだけでなく体温の低下を遅らせる効果も期待できるので、着用させましょう。

子ども用ライフジャケットが必要な場面

どんなときにライフジャケットが必要なのかが分かっていると、事前に準備しやすくなります。子ども用のライフジャケットを着用する、具体的な場面を見ていきましょう。

海や川での遊び

海や川へレジャーに出かけるとき、小さな子どもを連れていると気が抜けません。小さな子どもは大人が目を離した隙に溺れることがあり、保護者が近くで様子を見守る必要がありますが、片時も目を離さないことは難しいでしょう。

「浮き輪や遊具を使えば浮くから大丈夫」と思っていると、思わぬ危険な目に遭うこともあります。遊具は間違った使い方をすると破れてしまう可能性もありますし、遊びに使用することを目的としていて、子どもの安全を守る設計にはなっていません。

浮き輪はすっぽ抜けやすいので、いざというときのためにライフジャケットを着ていた方が安心です。もちろん、ライフジャケットを着ていても目を離さないようにしましょう。最低限の安全を確保するためにも、着用は必要で。

釣り

休日に親子で堤防・海釣り公園・漁港などへ出かけ、釣りを楽しむ人もいるでしょう。釣りは子どもが落水する可能性があるレジャーなので、万一に備えてライフジャケットを着用させた方が安心です。

堤防や漁港で釣りをするときは転落防止の柵などがないため、子どもが足を踏み外す可能性は十分にあります。特に、海に背を向けるようにして立っていると転落しやすいでしょう。

できるだけ子どもから目を離さないことが大事ですが、エサや仕掛けを付け替えるときなどに、まったく目を離さないのは困難です。釣りを始める前に転落の危険性について話して聞かせ、ライフジャケットを着用させるようにしましょう。

小型船舶に乗船する際

小型船舶に乗船する場合には、法律によりライフジャケットを着用する義務があります。万一の落水の際や事故に備えて、必ず着用しましょう。

小型船舶の操縦者には乗船者にライフジャケットを着用させる義務があり、小型船舶として登録された船舶は、法定備品として定員分の安全基準を満たすライフジャケットを備えていなければなりません。

違反すれば、最大6カ月の免許停止処分になります。小型船舶に備え付けられているライフジャケットではなく持ち込みのライフジャケットを着用する場合も、安全基準に適合したものを利用しましょう。

参考:海事:ライフジャケットの着用義務拡大 | 国土交通省

ライフジャケットを選ぶポイント

子ども用のライフジャケットは、何を基準に選べばよいのでしょう。様々なデザインのものがあり、つい見た目の好みで選んでしまいがちですが、適当に選ぶと子どもの安全を守れません。後悔しない選び方のポイントをチェックしましょう。

子どもにピッタリなサイズを選ぶ

子どもに着用させるライフジャケットを選ぶときは、適応身長や体重をチェックして体格に合うものを選びましょう。「アジャスター」や「股下ベルト」などで、しっかりと体にフィットさせられるものを選びます。

サイズが合っていないと正しく着用できず、水に入ったときに動きづらかったり脱げてしまったりして、安全を確保できません。

股下ベルトはクロッチベルトとも呼ばれ、股下にベルトを通して体がライフジャケットから抜け落ちないようにする役割があります。

小さな子どもは水中で手を上げたときに、ライフジャケットから体がすり抜けてしまいやすいので、股下ベルトがあった方が安心です。

安全基準を満たしているか

子ども用のライフジャケットを選ぶとき、安全基準を満たしているかどうかは重要なポイントです。国土交通省により、子どもの体重に合わせた浮力の基準が設定されています。

・体重15kg未満…浮力4kg以上
・体重15kg以上40kg未満…浮力5kg以上
・体重40kg以上…浮力7.5kg以上

小型船舶に乗船する際の安全基準に合格しているものには「桜マーク」が付いているので、購入時に確認しましょう。

また、船舶を利用しないレジャーでの着用を想定して作られ、一定の基準を満たしているものは「CSマーク」が付いています。使用用途に合わせて、安全なものを選びましょう。

参考:海事:あなたが着用するライフジャケットはどのタイプ? | 国土交通省

緊急時に発見しやすいカラー

子ども用のライフジャケットのデザインには様々なものがありますが、緊急時に発見しやすい「目立つカラー」を選ぶことが基本です。

地味な色合いでは遠くから発見しづらく、沖に流されたときに発見が遅れてしまう原因になります。小型船舶に乗船する際や、岸から離れた場所でレジャーをするときは赤・黄色・オレンジなどの派手なカラーを選びましょう。

また、暗い時間帯にかかっても捜索しやすいように「反射材」があると安心です。ライトを跳ね返すので、位置が分かりやすくなります。肩や胸元などの目立つ部分に反射材があるものを選ぶとよいでしょう。

ライフジャケットの種類

ライフジャケットは様々な形状のものがあり、どれを選べばよいのか分からなくなることがあるでしょう。

体を浮かせる方法によってタイプが分けられ、子どもが使いやすいものもあればそうでないものもあります。子ども用のライフジャケットを選ぶ際に知っておきたい、種類や特徴を見ていきましょう。

緊急時の操作が不要な固型式

発泡プラスチックなどの浮力を持った素材がライフジャケットに内蔵されているタイプを、固型式と呼びます。

シンプルな構造でチョッキ式や首掛け式などの形状があり、何も操作しなくても浮くところがポイントです。落水してパニックになっているときでも浮くので、子どもが安全に使いやすい特徴があります。

ひもを引っ張ったり空気を送り込んだりなどの操作をしないと十分な浮力を得られないものだと、緊急時に子どもが操作するのは困難です。海や川でのレジャーなど、落水の危険性が高いときに着せましょう。

動きやすさを考えた膨張式

膨張式は袋状になった内部に炭酸ガスなどを注入し、膨らませて使用するタイプです。固型式に比べると、コンパクトで動きやすい特徴があります。

手動で膨らませるタイプと、落水時に自動で膨らむタイプがあり「ポーチ式」や「ベルト式」など、レジャーの際に邪魔にならないタイプが豊富です。

固型式と膨張式の「ハイブリッドタイプ」もあり、最低限の浮力を確保しつつも膨らみが足りない場合には膨張させられます。子どもに使わせたい場合はこちらのタイプがおすすめです。

かさばりにくい形状をしているものが多く、岸から近い場所で遊ぶときや釣りなどのレジャーをする際、落水の危険は少ないけれど念のためにライフジャケットを着用させたい場合に、使いやすいでしょう。

水遊びや釣りにおすすめのライフジャケット

小型船舶に乗船するときと水辺で利用したいときとでは、適切なライフジャケットが異なります。水遊びや釣りなどに使える、子ども用のライフジャケットをチェックしましょう。

キャプテンスタッグ「HULAフローティングベスト子供用」

シンプルなデザインながらも、子どもの安全を守るたくさんの工夫が散りばめられたライフジャケットです。

両脇のベルトを引っ張り体にフィットさせられるデザインで、2本の股下ベルト付きですり抜けを防止します。2本だと外れにくく、締め付けがきつすぎないので使いやすいでしょう。

くっきりと光る「反射テープ」で、存在をアピールできます。内側がメッシュ素材になっていて、使用後に水抜きがしやすいところもポイントです。

ジャケットを干す際に使えるフックが付いていて、乾かしやすくなっています。使用しないときは、コンパクトにたたんで収納することが可能です。

適応サイズの目安は身長が100~140cm、体重が30~45kgで、対象年齢の目安は4~10歳です。

・商品名:キャプテンスタッグ「HULAフローティングベスト子供用」

・Amazon:商品はこちら

ブルーストーム「コヒロ LC1-BSJ220」

背面に浮力材がなく夏でも涼しく遊べる、肩掛けタイプのライフジャケットです。猫をイメージしたかわいらしいデザインが、子ども心をくすぐります。

体を覆っている部分が少なく快適に動けますが、股下ベルトでしっかりと固定できるのですっぽ抜ける心配はありません。

水上での性能・浮力・強度・着心地などの試験基準を満たし、「CSマーク」を取得した商品です。安全性にこだわりたい人に向いています。

Mサイズの適応サイズは、体重15kg以上25kg未満です。

・商品名:ブルーストーム「コヒロ LC1-BSJ220」

・楽天:商品はこちら

プロックス「マリンベストDX笛付 PX3893J」

シンプルながらも、安全性を確保した作りのライフジャケットです。遠くからでも子どもの姿を確認しやすい、ポップなカラー展開となっています。

緊急ホイッスル・股下ベルト・反射材が付いていて、水辺で子どもの安全を守るために必要な、ひと通りの機能を備えています。

ホイッスルは胸元のポケットに収納でき、邪魔になりません。両肩と背面に反射材が付いていて、ライトを跳ね返し存在を知らせます。

背面に「救助用取っ手」が付属し、子どもを引き上げたり誘導したりしやすいでしょう。肩とウエストベルトはアジャスター付きで、体にフィットします。Sサイズの適応身長は120~130cmです。

・商品名:プロックス「マリンベストDX笛付 PX3893J」

・Amazon:商品はこちら

モンベル「アクアファン Kid's M」

フロントオープンタイプのライフジャケットで、子どもでも簡単に着脱できるように工夫された作りになっています。

頭部の浮力を補助し、後頭部や頚部をサポートするピロー付きです。パッド付きの股下ベルトで、着用時にずり上がって不快になることを防いでくれます。肌当たりが柔らかいので、子どもが装着を嫌がりにくいでしょう。

ウエストバックルと股ベルトのバックル色を変え、付け間違いを防ぎ安全に使う工夫もされています。Mサイズの適応身長は105~125cm、適応胸囲は54~62cmです。

・商品名:モンベル「アクアファン Kid's M」

・公式サイト:商品はこちら

桜マーク付きの子ども用ライフジャケット

ライフジャケットは水遊びで使用するだけでなく、小型船舶への乗船中に落水してしまったときに子どもの命を守る重要な役割を持っています。小型船舶に乗船する際に必要な安全基準を満たした、「桜マーク」付きのライフジャケットを紹介します。

ブルーストーム「ヒューペ BSJ-212C」

船釣りにも対応可能な、子ども用ライフジャケットです。前面にあしらわれた貝殻のモチーフがさりげないかわいらしさを感じさせ、アクティブな子どもにピッタリなデザインとなっています。

ベーシックなベスト型で、バックルとベルトを締めて着用します。小さな子どもでも簡単に着用でき、着せてあげるのも簡単です。子どもの成長に合わせて微調整できるので、長く使えます。

股下ベルト付きで、すっぽ抜けを防止できるところもポイントです。適応身長は100~120cm、適応体重は15~25kg未満となっています。

・商品名:ブルーストーム「ヒューペ BSJ-212C」

・Amazon:商品はこちら

オーシャンライフ「オーシャンJr-1S型 TYPE A」

3点バックル式の胴ベルトと股ベルトで、しっかりとフィットさせられる子ども用ライフジャケットです。背中に無地のスペースがあり、オリジナルプリントもできます。

緊急時に役立つ「高輝度マイクロプリズム方式反射材」や「呼び笛」が付属しており、安全性が考えられたデザインです。引き上げ用ベルトも付いていて、万一の際も船に引き上げやすいでしょう。

Sサイズの適応身長は110~130cm、適応体重は40kg未満で、年齢の目安は6~8歳です。

・商品名:オーシャンライフ「オーシャンJr-1S型 TYPE A」

・楽天:商品はこちら

プロックス「小型船舶用救命胴衣 (型式認定)子供用」

水辺の釣りやレジャーをはじめ、小型船舶で法定備品として使用可能な子ども用ライフジャケットです。

シンプルなベスト型のデザインで、肩に反射材が付属しています。緊急時に音で存在を知らせられる、ホイッスル付きです。

イエロー×ブラックのシンプルで目立つカラーなので、子どもの姿を見失いにくいでしょう。子どもの成長に合わせて選べる、SとMの2サイズ展開となっています。

Sサイズの適応身長は100~120cm、適応体重は15~25kg未満です。Mサイズの適応身長は120~140cm、適応体重は25~40kg未満となっています。

・商品名:プロックス「小型船舶用救命胴衣 (型式認定)子供用」

・Amazon:商品はこちら

まとめ

子ども用のライフジャケットには様々なタイプがありますが、選ぶときは着用したときのフィット感や安全基準を満たしているかどうかが重要です。

小型船舶の乗船時には桜マークが付いているものを使用しましょう。水遊びなどでも、安全性が確保されたCSマークが付いているものなら安心できます。

子どもが着用するなら、ベスト型や肩掛け式などの着脱しやすいタイプがおすすめです。固型式なら何も操作しなくても浮くので慌てずに済みます。

股下ベルトもあるとすっぽ抜けを防いでくれるので、安心です。用途に合ったものを選んで、大切な子どもの命を水の事故から守りましょう。

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