ドイツのクリスマス伝統菓子「シュトーレン」の話。編集部おすすめシュトーレンと、料理家・星谷菜々さん直伝のおいしい食べ方も

ドイツのクリスマス伝統菓子「シュトーレン」の話。編集部おすすめシュトーレンと、料理家・星谷菜々さん直伝のおいしい食べ方も

クリスマスシーズンになるとパン屋さんやパティスリーでよく見かけるようになった、ドイツ生まれのシュトーレン。ドライフルーツ、ナッツ類やバターを生地に練り込み、発酵させて焼き上げたずっしり重い伝統菓子は少しずつ食べるのが習わし。そんなシュトーレンの由来を紐解きながら、料理家・星谷菜々さんおすすめの楽しみ方をご紹介します

シュトーレンとは

約3週間かけて味わう「シュトーレン」の話

14世紀(1300年代)、ドイツのザクセン州ドレスデンが誕生の地といわれるシュトーレン。白い粉砂糖がたっぷりかかったその様子は、生まれたばかりのイエスを毛布でくるんだ姿をイメージしたとも伝えられている。そんなドレスデンでは、12月の第1土曜日に伝統行事・シュトーレン祭りを開催。約150人のパン職人によって約3.4トンの巨大シュトーレンが市街地をパレード。そのあと、ひと切れずつ販売される。

11月に入るとパン屋さんやパティスリーだけでなく、スーパーマーケットにもシュトーレンが並ぶドイツ。アドべントのスタート(クリスマスの3週間前の日曜日)と共に、クリスマスまでの心の準備として、少しずつスライスしていただく。この時期の各家庭では、来客にもシュトーレンでおもてなしするのが習慣だそう。

特徴は、ラム酒などの洋酒に漬けたレーズンやオレンジピールなどのドライフルーツと、アーモンドやクルミなどのナッツが入っていること。バターをたっぷり使用した密度の濃い生地は食べ応えあり。時間が経つとドライフルーツと洋酒が熟成されるため、味に深みが増してくる。

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