洗濯の“悩みあるある”を、洗濯王子がズバリ解決!

第3回 洗濯の悩み&ギモンあれこれをズバリ解決!
日々欠かすことができない家事と言えば、“洗濯”。大量の洗濯物と格闘していると、なかなか落ちない汚れ、納得いかない仕上がりなど、いろいろと悩みも尽きません。そこで、よくある“洗濯の悩みあるある”をピックアップ。その解決法を、“洗濯王子”こと、洗濯家の中村祐一さんに伺いました!

●柔軟剤を使っても、タオルがふわっと仕上がらない!

柔軟剤を使っても、タオルがいまいちふわっと仕上がらないときは、とっておきの裏技があるそう。
「タオルの“パイル”起こしてあげるとかなりふわっと仕上がるんです。方法は、干すときにタオルの端を持って20回くらいパンパンと振るだけです。ふわっと仕上がらないからといって、柔軟剤の量を増やしてしまうと、タオルが汗や水を吸いにくくなってしまいますので、注意してください!」
(中村さん 以下同)

●子どものユニフォームの泥汚れがなかなか落ちない!

スポーツをするお子さんのママの尽きない悩みといえば、ユニフォームのしつこい泥汚れ。

「泥汚れの場合、おすすめなのは洗濯機に入れる前のタイミングのつけ置きです。方法は、40℃くらいのお湯1ℓに粉末洗剤5gくらいを濃いめに溶かして、だいたい30分~1時間くらいつけ置きします。そのあとに、さらに洗濯用の固形せっけんでもみ洗いすると落ちやすくなります。洗濯機にはそれから入れてください」

●Yシャツの襟汚れがなかなか落ちない!

Yシャツの気になる襟汚れも、日々のひと手間が重要だそう。

「脱いですぐ洗濯機に入れてしまうことが多いと思うのですが、洗濯機というのは、全体をまんべんなく洗う目的を果たすものなので、どうしても汚れのひどいところは落ちないんです。なので、部分的に下洗いをしてあげるのが一番です。液体洗剤を襟の汚れの部分に塗って馴染ませたら、40℃くらいのお湯ですすいでから洗濯機へ。黒ずんだ汚れや垢のような汚れなら、それでかなりきれいに落ちますよ!」

ワイシャツの襟汚れ

●子どもの食べこぼしの汚れが落ちない!

小さいお子さんは、食べこぼしが日常茶飯事…。

「食べこぼし、飲みこぼしの場合は、汚れの部分に液体洗剤を塗って馴染ませてから洗濯機に入れるだけでだいぶ落ちが違います。基本的に、シミ抜きのように落とす場合は、液体洗剤を使います。あと、食べこぼし、飲みこぼしの場合は、食器用洗剤もおすすめです!」

●子どもが学校で習字の墨を服に付けてきて、落ちない!

墨は、とにかく何をしても落ちないイメージですが…。

「墨の場合、なかなか取れないですよね。実は、すごく細かい粒子で、それがどんどん繊維のなかに入り込んでしまうんです。意外と効果的なのが、洗濯用の固形せっけんを付けて揉みだす方法です。そのときに、細かい粒子を取り除く必要があるので、せっけんにプラスしてご飯粒をつぶしたものをせっけんを塗ったところにぬりつけて揉み出すのがポイントです。ただし、墨はやればやるほど繊維の奥に入り込んで取れにくくなってしまうことも多いので、絶対にキレイにしたい服の場合は、何もせずにクリーニング屋さんに相談するのがおすすめです。」

●シーツや毛布など大型の洗濯物がなかなか乾かない! 

大型の洗濯物は、なかなか乾かなくて困る人も多いのでは?

「シーツは、折り込んで干してしまうと、内側がどうしても乾きにくくなってしまいます。つまり、布を重ねない工夫がポイントです。例えば、シーツなら、屏風状に干したり、毛布なら物干し竿2本に渡して干すなどして、風の通り道を作って干すと早く乾きます」

シーツの干し方

ちょっとしたひと手間と工夫で、日ごろの悩みが解消できそうですね!
(構成・文/横田裕美子)

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お話をうかがった人

中村祐一
中村祐一
洗濯家
国家資格クリーニング師、長野県伊那市のク リーニング店『芳洗舎』の3代目。「洗濯王子」 の愛称でテレビ・雑誌・講演等で活躍中。
国家資格クリーニング師、長野県伊那市のク リーニング店『芳洗舎』の3代目。「洗濯王子」 の愛称でテレビ・雑誌・講演等で活躍中。