大地震の一次災害と二次災害。どう違うの?どう備えるの?

地震による二次災害とは

地震による二次災害とは、一次災害が発生した後に発生する別の災害になります。

以下に、地震による二次災害の例をまとめました。

この中でも特に生命を脅かすのが津波や火災です。地震の揺れではなく地震が原因で生じた津波や火災で命を落とす人が多くいます。

二次災害で注意すべきポイントと必要な備え

二次災害は、一次災害と違って時間に余裕があります。落ち着いて的確な行動を取ることで命を守れる可能性は大幅に高まります。

二次災害のうち迅速な行動が必要となるのは、津波です。地震発生直後に押し寄せてくることもあるためです。事前に津波対応の避難所を確認し、地震発生後に迷わずに避難所に行けるよう普段からシミュレーションしておきましょう。

火災に関しても事前の備えが重要です。地震で家具・家電が転倒して通路を塞いだり、自分が大型の家具・家電の下敷きになって身動きが取れなくなったりすると、地震で発生した火災に巻き込まれる可能性があるためです。自宅でも職場でも周囲に転倒しそうな家具や家電がある場合、事前に突っ張り棒や耐震マットなどを使って固定しておきましょう。また避難ルートを事前に調べておくことも大切です。

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ライフラインの寸断に対しては、日ごろの防災用品の備えが重要になります。特に水は命に関わるものなので、最低限1人1日3L×3日分を目安に備えておきましょう。

防災用品は「ローリングストック」と言って、食料や飲料などの備蓄品を日常で消費しながら、新しく買い足して備える方法で行うのがおすすめです。

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また、エコノミー症候群になるのを防止するためには、避難所やテントなどで体を横たえて寝ることをおすすめします。やむを得ず車で寝泊まりする場合は、軽い体操やストレッチ運動などを適度に行い、十分に水分をとってください。

〈執筆者プロフィル〉

田頭 孝志

防災アドバイザー/気象予報士

田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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