我が家の隣町に「ズッパ」専門のレストランがあります。
ズッパってなんだろう…初めて聞いた時はなんのお料理の事なのか全くわかりませんでした。
「ズッパ」とはイタリア料理で具沢山の食べるスープのこと。
そのお店にはたくさんの種類のズッパがあり、豚の耳や色んな部位と豆を煮たズッパ、たくさんの野菜とパンを溶かし煮込んだズッパ、イタリア各地の郷土料理のズッパを食べさせてくれます。
一番最初に食べたときには思わず顔がほころびました。素材の旨みが溶け込んだスープは複雑で優しく、一滴も残したくないと思うほどの美味しさ。それから何度か訪れては、ズッパというお料理の包容力に驚くばかりでした。
今回ご紹介するのは「カボチャとソーセージのズッパ」。
まさに食べるスープです。ポタージュのような出来上がりですが、お玉でつぶすからミキサーも使いません。お手軽な冷凍カボチャを使い、包丁も使わずあっという間に出来上がります。この懐の深さもズッパの真髄です。
材料(3〜4人分)
- 冷凍かぼちゃ 300g
- ソーセージ 3~4本(人数分)
- バター 5g
- 牛乳 500ml
- 塩 小さじ1/2
- はちみつ 小さじ1
作り方
冷凍カボチャを耐熱ボウルに入れてラップをかけ、電子レンジ(600w)で5分加熱します。
その間にフライパンにバターを溶かし、ソーセージを中火で焼きます。カボチャが解凍できたら、皮目を下にしてソーセージの隣に乗せます。
ソーセージの両面にこんがりと焼き色が付いたら取り出します。
フライパンにお玉2杯分のお水を入れ、沸騰させながらお玉でかぼちゃをつぶします。
あらかたかぼちゃがつぶれたら牛乳を入れて、中火で煮立たせます。
再度仕上げに、かぼちゃをお玉でつぶし、そのまま中火で煮詰めます。
スープがとろっとしたら、お塩とはちみつを入れます。
ソーセージを戻し、温まったら出来上がりです。味見をして最後の味の調整をしましょう。
あっという間に出来上がるこのズッパ。フライパンを使うから沸騰も早く、急いでいるときにも便利です。
バターでソテーしたソーセージは香ばしく、まったりと優しいズッパに食べ応えと満足感を与えてくれます。
パリッとジューシーなソーセージをカボチャのソースで食べているようなイメージで召し上がれ。
もちろんパンにも合うから、朝ごはんにもぴったりです。
かぼちゃの皮も使うのは栄養面も考えてですが、皮を剥かずに作る事でハードルが下がります。綺麗な黄色のズッパにしたい時はもちろん外して大丈夫ですよ。
ミキサーはないけれど、ポタージュらしいスープを食べたいときにもおすすめです。ちょっぴりカレーパウダーをかけたり、ソーセージをチョリソーにしてもおいしいですよ。
かぼちゃとはちみつのほのかに甘いズッパを食べれば、寒い冬もぽかぽか。
きっとお皿が空になる頃には、心も満たされてお腹から幸せな気持ちになることでしょう。
撮影:今井裕治
配信: hitotema
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