【プロが解説】漫画部屋のレイアウト全11パターン!漫画を楽しむ究極の部屋を突き詰める

【プロが解説】漫画部屋のレイアウト全11パターン!漫画を楽しむ究極の部屋を突き詰める

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漫画の世界に浸れる漫画部屋は漫画好きの方なら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。

しかし「漫画部屋ってどうやったら快適になるのかな」「漫画専用の部屋をつくるのはもったいないかな」と漫画部屋を作るのに迷いが生じている方もいるかもしれません。

そこで今回は「漫画部屋のレイアウト」と題して、より漫画を楽しめる部屋づくりのポイントをご紹介します。どうやって漫画を読みたいのか・紙書籍と電子書籍どちらをメインに読むのかによってもレイアウトで考慮したい点は変わってきます。

ご自身の漫画の読み方に合わせて、最適な漫画部屋レイアウトを見つけましょう!

漫画部屋のレイアウトを決めるときに考えるポイント

集中orリラックス?どのように漫画を楽しみたいのかで基本スタイルを決める

漫画部屋といってもどのような漫画の楽しみ方をするかによって適したレイアウトが変わってきます。漫画は一人で集中して読みたいという方は、独立した部屋を漫画部屋として利用しましょう。

より長時間集中して漫画を読みたいのであれば、椅子と机を用意して体の負担が少ない状態で読めるようにしたいところです。特にこだわりたいのは椅子です。椅子に深く腰掛けられる・高さを調節などで膝は90度にできる・あごを引いて首をあまり前に倒さないで座れるなど、読書に適した姿勢をとれるものが最善です。ご自身に合った、長時間使用しても体の負担が少ない椅子を選びましょう。

漫画部屋を独立した一室にする場合は、プライベートゾーンなので来客の目を考える必要はありません。壁紙や照明なども含めて趣味に走ってもOKです。しかし、漫画が散らかっていたりすると集中して読めなくなるので、漫画は本棚にまとめる・机の周りは整理整頓して気が散らないようにするなど、集中を阻害しないようなレイアウトを心がけましょう。

リラックスして漫画を読みたい方や家族と一緒に漫画を楽しみたい方には、独立した部屋ではなくリビングの一角や階段下・踊り場など、気軽に立ち寄れて、適度に話し声や物音がするような空間の一部分を漫画部屋として利用するのがおすすめです。

漫画以外に何もない空間というよりも趣味のグッズがあったり、クッションなどゆったりと過ごせるアイテムがあったりした方がよりリラックスできるかもしれません。

読む姿勢も椅子座・床座・寝転がりながらなど、好みに合わせて選びましょう。固すぎるもしくは柔らかすぎる椅子や床は長時間使用には向きませんので、適度な固さのあるものを選んだり、クッションやラグなどを使用して快適性をアップさせましょう。

リビングの一角など来客の目に触れる部分に漫画部屋を作る場合は、乱雑に見えないように配慮することも大切です。本棚に扉をつけてスッキリとさせる、入室時に見えない位置に漫画を置くなど、ごちゃごちゃした印象を与えないように注意しましょう。

紙書籍派は収納スペースを・電子書籍派はコンセントを確保。読みやすい明るさも確保しよう

漫画の楽しみ方は大きく分けて紙書籍・電子書籍の2種類があります。どちらをメインにするかによって、レイアウトを考える際に注意したいポイントが変わります。

紙書籍派の方は、やはり漫画をどのように収納するのかが大きな問題になります。収納しきれずに散らかった状態になると、見たい時に見たい漫画が取り出せない・散らかっていて集中できないなど、漫画部屋の使い勝手が悪くなってしまいます。

漫画の収納といえば書棚に並べるのが一般的です。漫画を収納する際に一覧性が高く取り出しやすいのは、奥行きが浅い書棚です。一般的なコミックサイズや新書サイズの漫画は奥行きが13cmあれば置けます。その分、幅や高さがある書棚を選ぶと、より多くの漫画の背表紙が一度に目に入るので、目当ての本を見つけやすくなります。

しかし、大量に漫画を持っている場合は全て並べるとかなり場所をとったり、読みたい漫画がすぐに取り出せないということが起こりえます。見る頻度に合わせて適した収納を選ぶことで、限られたスペースでも効率的に納めることができます。よく読む漫画はオープンタイプの書棚などを利用して、ワンアクションで取り出せる状態にしましょう。頻繁に読まない漫画や保存しておきたい漫画は、ボックスなどに納めると省スペースで収納でき、ほこりや日焼け防止にもなります。その上で、ベッド下や収納の上段や下段などにしまうと良いでしょう。

電子書籍派の方は、コンセントの位置に注意しましょう。読書中にスマホやタブレットの充電切れが起こると集中が途切れてしまいます。漫画を読む場所の近くにコンセントを確保しておくと安心です。

また、紙書籍派も電子書籍派も漫画を読む場所の明るさには注意が必要です。手元が暗くなりやすい場合はデスクライトなどを利用しましょう。

書斎を兼ねて一人で集中できる空間にするのもあり

「集中して漫画を読みたいけれど、漫画専用の部屋にするのはちょっと・・・」という方には、漫画専用の部屋ではなく書斎としても使える部屋づくりがおすすめです。

漫画部屋と書斎を両立させるにはレイアウトが肝心。机に向かったときに漫画が見えるとどうしても気が散ってしまうので、漫画は机と反対側に収納するようにしましょう。反対に、仕事や勉強などで使うアイテムは机周辺に置くことで、仕事や勉強の途中でペースを乱されることなく、必要な作業により集中することができます。

お部屋の広さ別おしゃれで機能的な漫画部屋のレイアウト全11パターン

狭い漫画部屋(6〜8畳)編 5パターン

両サイドを書棚にして大容量収納を実現

コンパクトですが両サイドを漫画に囲まれた夢のような空間です。畳敷きにすれば座ったり、寝転んだりと自由な姿勢で漫画を楽しめます。左右の壁はどちらも書棚にすることで大容量の収納を実現しています。窓を一般的な腰高窓ではなく、床に近い地窓にしたのも大きなポイント。壁面のより広い面積を書棚として有効活用できますし、プライバシーを守りつつ外の明かりを取り入れられます。

書斎を兼ねてオンオフどちらも対応できるスペースに

漫画部屋を書斎と兼ねる場合は、勉強や仕事に必要なものは机から見える位置に、漫画は机の対面側に設置すれば、勉強や仕事などをしている最中に気が散ることもありません。目の前の窓にはロールスクリーンをつけているので、気分に合わせて外を見て気分転換したり、閉め切って集中したりとオンオフの切り替えにも役立ちます。

セミオープンスタイルでラフに過ごす

階段下を有効活用したセミオープンな漫画部屋です。適度に物音が聞こえるためリラックスしながら漫画を楽しめます。階段下は光が届きにくく、暗くなりがちです。壁紙や書棚はホワイトベースの明るい色味を選び、フロアランプなどを設置して明るさを確保しましょう。

吹き抜けの高さを活かした書棚でスマートに収納

吹き抜けの一角を漫画スペースとして利用しています。本棚は高さがありますが横幅がスリムなのでそこまで圧迫感はありません。周囲の壁や棚板を白にすることでより軽やかな印象になります。

作り付けの書棚は、地震などの際に転倒する恐れがないため安心して使用できます。本の落下が心配な場合は、上段だけ扉やこぼれ止めをつけるのも良いでしょう。

ハンモックでワクワクする非日常空間に

吹き抜けの2階部分にハンモック状のスペースを作り、漫画を読めるようにしています。床とは違う独特の感触や視線が通る開放感にワクワクすること間違いなし。自由に寝ころんで漫画を楽しめます。万が一、漫画本が落下すると怪我や床の傷などにつながるので、網目の大きさには注意しましょう。

普通の広さの漫画部屋(10〜12畳)編 4パターン

テレビ台と合体させてメリハリのある収納に

リビングを漫画部屋にすれば家族で一緒に楽しめます。存在感の大きくなりがちな本棚は作り付けでスッキリと。テレビ台も兼ねて壁一面を本だけで埋め尽くさないことで重い印象を回避できます。床座の場合はラグを敷くのが一般的ですが、ビーズクッションを置くことで各自にあった体勢で読書しやすくなります。軽いビーズクッションであれば、片手で避けてラクに掃除できるのも嬉しいですね。

漫画も音楽も楽しむ欲張りな趣味部屋

漫画と音楽どちらも楽しめる趣味部屋です。背の高い書棚は圧迫感を感じやすいですが、広々した開口部と並べることで、重い印象になりません。書棚の下部は扉付きにしているので小物などの漫画以外の収納にも便利で、手前に楽器などを飾っても見栄えが良いですね。

本に囲まれて眠る漫画好きには夢のような寝室

寝室を漫画部屋化して、寝転がりながら漫画を楽しめる夢のような空間にしています。全面を本棚にすると寝転がった時にかなりの圧迫感になるので、本棚ではない壁も確保して抜け感を出しましょう。

枕元に本棚を置くのは地震の際に本が落ちてくる可能性があります。作り付けでない本棚の場合は転倒防止対策をする・扉付きの本棚で本の飛び出し防止をするなどの地震対策をおこなうと安心です。

屋根裏部屋は大開口で圧迫感を軽減

天井が低い屋根裏はどう活用すべきか迷う部屋の一つですが、実は漫画部屋におすすめです。天井の低さが秘密基地感となり、漫画の世界に没入しやすくなります。背の低い本棚ですが幅広のものにすれば、収納力は十分。椅子座の場合は天井の低さが気になるかもしれませんが、目の前に窓を置いて視界をひろげることで圧迫感を感じにくくなります。

広い漫画部屋(15〜20畳)編 2パターン

浮遊感のある書棚でオリジナリティを

壁面上部に蔵書をまとめた意外性のあるレイアウトです。ある程度の天井高が必要ですが「蔵書が多いけれど圧迫感を減らしたい」「漫画をおしゃれに収納したい」という方は検討しても良いかもしれません。上部に漫画をまとめる分、下部はオープンラックにしてゆとりのある収納にするとメリハリが効いて洗練された印象になります。

多角形書棚を主役におしゃれにディスプレイ

リビングの壁一面を本棚にしています。多角形の本棚は珍しいので一際目をひきます。天井まである背の高い書棚は明るい色味で軽やかに見せると圧迫感をおさえられます。一面に漫画本を詰め込むのではなく、一部をディスプレイスペースにして抜け感を残しましょう。

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