
●乗り物酔いが起きる理由
実は、乗り物酔いと深い関係にあるのは、「耳」なのだとか。乗り物の不規則な揺れやスピードの変化により、耳の内側にある「三半規管」や「前庭」が刺激を受けます。その結果、バランス感覚が狂い、自律神経や平衡感覚が乱れてしまうのが、おもな原因。症状としては、「顔面蒼白」、「冷汗」、「頭痛」、「吐き気」、「嘔吐」などが一般的です。
また、目で認識した物と、体の動きが合っていないことも、乗り物酔いを加速させる原因のひとつ。3Dのゲームや映像を見ていると、なんだか気持ち悪くなったり、モヤモヤしたりしませんか? それも、同じメカニズムだそうです。
●乗り物酔いをしやすい条件
乗り物酔いを防ぐためにはまず、乗り物酔いをしやすい条件を知ることが大切。以下にまとめました。
□乗り物酔いしやすい条件
・暑い場所(車内を含む)
・空腹もしくは満腹状態のとき
・睡眠不足や疲労が蓄積しているとき
・山など、カーブが多い道
・普段あまり慣れていない乗り物に長時間乗ること
また、いつもと違う人の運転や酔ってしまうことへの不安も影響することがあるので、ご注意を。何気ないママ友との会話で、「うちの子乗り物に弱いのよ」「吐かないか心配だわ」などの発言は、子どもの不安な気持ちを煽ることになるので、なるべく控えたほうがよさそう。
ちなみに、平衡機能が発達し始める”小学生〜中学生”の時期は、とくに酔いやすい年頃だそうです。平衡感覚は、鍛えることができるそうで、”ブランコ”や”でんぐり返し”が効果的とのこと。
