「扁平乳頭」という現実
講習会の時間はオーバーしていましたが、ひとりだけ居残り、助産師さんに助けを求めました。すると助産師さんいわく、「恐らく扁平乳頭なのではないか。乳頭の突出が少ないため、赤ちゃんがうまく吸えないのでは」とのことでした。
自覚も、聞いたこともない言葉でしたが、うまく吸えない息子を見ていたので私は納得せざるを得ませんでした。それから助産師さんに乳頭保護器というシリコン製の乳頭カバーのような物を借りて授乳することになりました。
それぞれの方法でいいんだ!
乳頭保護器を使うことによって、私はようやく息子の授乳に成功しました。乳頭保護器は赤ちゃんの口に入る物なので、毎回消毒をしないといけない大変さはありつつも、息子に辛うじて授乳できるようになったことは、この上ない幸せでした。
腕の中でおなかいっぱいになり、すやすやと眠る息子を見て、私は心からホッとしました。そして、私たちの方法でゆっくりやっていこうと思った瞬間でした。
今回、私の場合はたくさんのお母さんたちの中で自分だけが授乳できなかったということが本当にショックでした。ですが、すくすく育っていく息子を見て思うのは、母も子どもそれぞれで、子育ての方法も無数にあるということです。この経験をバネにして、これらからは周りを気にすることなく、私たち親子にあった方法で子育てを続けていきたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 REIKO
著者:野中 透
2020年生まれの息子と夫との、3人暮らし。息子が生まれたことをきっかけに都内から地方に移住。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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