歯がためを使用するメリット
ベビー用品売り場へ行くとたくさんの種類の歯がためが販売されていますが、自分の子どもに必要なものなのか判断できない場合があります。歯がためを使用するメリットや、期待できる効果を見ていきましょう。
歯ぐずりを和らげる
歯がためを赤ちゃんに与えると、「歯ぐずり」を和らげられるところがメリットです。歯ぐずりとは、歯が歯茎から生えてくるムズムズ感を赤ちゃんが嫌がって、泣いたりぐずったりすることをいいます。
お腹が空いていたりおむつがぬれていたりしていないのに、赤ちゃんの機嫌が悪いときは歯ぐずりを疑ってみましょう。
口のなかに違和感があると、歯ぐずりが起きます。そのため、その辺に落ちているものを口に入れて解消しようとする子もいます。何でもかんでも口に入れるのは危険なので、歯がためを与えた方が安心です。
歯がためは、赤ちゃんが手に持って噛めるように工夫された形状になっています。ぐずったときに渡して、自分で噛んでもらいましょう。
歯磨きや噛む練習になる
歯が生え始める時期は、離乳食を与えている時期でもあります。歯がためを口のなかに入れて噛む動作は、食べ物を噛む練習にもなるのです。
いきなり食べ物を上手に噛むのは難しいものですが、歯がためを噛む行為に慣れているとスムーズに食事を行う手助けになるでしょう。
また、歯が生え始めたら食後の歯磨きが必要です。歯ブラシを口のなかに入れてブラッシングされると、赤ちゃんが驚いて嫌がる場合があります。
歯がためを口のなかに入れてかじったり動かしたりする刺激に慣れていた方が、歯磨きへの抵抗感が少ないので磨きやすくなるでしょう。
歯がためはいつから使うの?
歯がためを準備しておいたおかげで赤ちゃんがぐずりにくくなり、育児の手助けになったという経験を持つママやパパは少なくありません。
効果的に使用するには、タイミングを見計らって使用を始めることがおすすめです。いつごろから歯がためを使い始めればよいのか、チェックしましょう。
歯が生え始める直前から使う
歯がためは歯が生えてから使うものだと誤解しがちですが、「歯茎から歯が出てこようとするとき」に、ムズムズして不快になる赤ちゃんが少なくありません。
歯が生え始める時期は人それぞれであり、早い子では3~4カ月ごろから生え始めます。4~7カ月ごろに歯ぐずりが始まり、歯がためが必要になる子どもが大半です。
よだれが増え、口のなかに指を入れるなどの行動が見られるようになったときが、歯がためを使用し始めるタイミングだと覚えておきましょう。
やめる時期にも個人差がある
個人差はあるものの、一般的に歯が生えそろうのは2~3歳になるころまでです。歯が生え終われば口のなかに不快感が出ることはなく、自然に歯がためが不要になっていきます。
歯がためをやめる時期に特に決まりはありませんが、歩き始めたり指先を自由に動かしたりするようになってくると、ほかのおもちゃに興味を持ち出すので自然に離れる子どもが多いでしょう。
もし、本人が歯がために愛着を持っているなら、おもちゃとして遊ばせても構いません。歯がためのなかには、ガラガラと似たような構造となっていて、振ると音が出たり手触りを楽しんだりできる工夫がされているものもあります。
歯がためを選ぶポイント
赤ちゃんにとってよい影響が期待できる歯がためですが、種類やデザインなどが豊富すぎて何を重視して選ぶべきか分からなくなりがちです。購入後に後悔しないように、選び方のポイントをチェックしましょう。
口に入れても安全な素材
歯がためを選ぶときは、赤ちゃんが口に入れたときに安全な素材が使われているかチェックしましょう。歯がためには様々な素材が使われており、天然木・シリコン・天然ゴム・樹脂などの素材から作られていることが一般的です。
塗料や素材に有害な物質が含まれている心配があるものは避けましょう。また、赤ちゃんが手に持って使うものなので、角がなく適度な柔らかさがあるものを選びましょう。
硬すぎる素材だと、口のなかに含んでいるときにケガをする危険がありますし、体にぶつけたときに危険です。
衛生的に使えるか
歯がためは口に入れて使うので、衛生的に使えるかどうかもチェックしたいポイントです。「楽にお手入れできるもの」を選んだ方が、清潔感を保てます。商品によってお手入れ方法が異なるので、取扱説明書をよく読んでから使いましょう。
食洗機や電子レンジ消毒に対応しているものもあれば、そうでないものもあります。とことん清潔感にこだわりたい人は、薬液消毒の可否もチェックしておきましょう。
また、洗った後の乾きやすさなども、お手入れのしやすさに影響します。例えば、木製の歯がためは乾いた布で拭いた後、よく乾燥させる時間が必要です。
複数の歯がためを使い分けるか、別の素材と組み合わせて使うと清潔感を保てるでしょう。
握りやすく興味を引く形
赤ちゃんにとって持ちにくい形状の歯がためだと、赤ちゃんがストレスを感じてしまいます。歯がためを楽に使えるように、「小さな手でも持ちやすい形状」にこだわって選びましょう。
取っ手の部分を持ちやすく作ってあったり、厚みを抑えた作りにしてあったりと、商品ごとに様々な工夫がされています。
また、赤ちゃんの興味を引くようなユニークな形だと、おもちゃのような感覚で楽しみながら使ってもらえるはずです。明るくカラフルなデザインのものや、赤ちゃんが好きなモチーフを取り入れたものを選ぶとよいでしょう。
安全な素材でお手入れしやすい歯がため
赤ちゃんに使わせるものは、安全性やお手入れのしやすさを重視したいという人は少なくありません。安全な素材で作られ、お手入れが簡単な歯がためを紹介します。
ブータレブー「木のはがため・星」
ブナ・メープル・ケヤキなどの天然木を、蜜蝋ワックスで仕上げた歯がためです。日本の工房で、一つひとつ丁寧に磨いて作られています。
赤ちゃんが口に入れても安全であることはもちろん、毛羽立ちにくく滑らかな手触りなので赤ちゃんの肌を傷つける心配がありません。
星と三日月をモチーフにしており、それぞれ形・材質・厚みが異なるデザインとなっています。使用後は乾拭きし、汚れたら水拭きして水気をよく拭き取りましょう。
・商品名:ブータレブー「木のはがため・星」
ピープル「お米の歯がため 白米色」
「お米由来のプラスチック材料」を使用した歯がためです。使用していると、お米の香りがふんわりと漂います。精米時や米菓の製造過程で出るお米の欠片や米粉などを使用しており、環境にも配慮された製品です。
持ち手を細く設計し、指先をうまく使えない赤ちゃんでも持ちやすく作っています。口にくわえやすいように、7mmの厚みにしているところも使いやすいポイントです。
原料に国産米を使用し製造から厳しい製品チェックまで、すべて日本国内で行っています。水拭き・水洗いできるので衛生的です。
・商品名:ピープル「お米の歯がため 白米色」
ルルロリポップ「歯がためTEETHER アイス」
赤ちゃんに安全な、BPAフリーのシリコンゴム製の歯がためです。ポップなアイスクリーム型で、大人もときめくデザインとなっています。
ほかとはひと味違うこだわりのアイテムを探している人や、かわいい写真を撮りたい人におすすめです。
冷凍庫で冷やして使うことが可能で、ムズムズする歯茎の不快感を落ち着けられます。食洗機を使った洗浄にも対応していたり、煮沸・薬液・電子レンジの使用がOKだったりとお手入れがしやすいところもおすすめポイントです。
・商品名:ルルロリポップ「歯がためTEETHER アイス」
赤ちゃんの興味を引くデザインの歯がため
どんなに優れたアイテムでも、赤ちゃんが積極的に使ってくれないと十分な効果を感じられません。赤ちゃんが思わず手に取って使いたくなる工夫がされている、ユニークなデザインの歯がためをチェックしましょう。
エジソンママ「カミカミBaby バナナプラス」
バナナの形そっくりの、ユニークな歯がためです。デザイン的にかわいらしいだけでなく、4枚の皮をデザインすることで口の奥に入りにくくなっているなど「安全性」も確保しています。
横にして置いたときや落としたときなどに、口に入れる部分が汚れない工夫もあります。立たせた状態での保管もできるデザインで、使いやすさが考え抜かれた形状です。
バナナの実には凹凸があり、歯茎をマッサージできるのでむずがゆさを和らげてくれます。小さな手でも握りやすい太さにもこだわり、赤ちゃんにストレスを与えません。
・商品名:エジソンママ「カミカミBaby バナナプラス」
Sassy「カミカミみつばち」
みつばちの羽を手に持って、噛めるように作られた歯がためです。低月齢の赤ちゃんでも、しっかりと握りやすい形状となっています。それぞれの羽が異なるデザインになっていて、赤ちゃんの好奇心を刺激する作りです。
発育学と児童心理学の専門家と一緒に作られ、カラフルではっきりとした色のデザインや触り心地の違いなどで、「赤ちゃんの五感を刺激する工夫」がされています。
冷蔵庫に入れて冷やして使えるため、ムズムズしている赤ちゃんの口のなかを落ち着かせてくれるでしょう。素材はABS樹脂やポリプロピレンなどが使用されています。汚れたら固く絞ったぬれ布巾でお手入れしましょう。
・商品名:Sassy「カミカミみつばち」
Vulli「キリンのソフィー」
口に入れても安全な、天然ゴムと食用塗料で作られた歯がためです。赤ちゃんが認識しやすい柄や握りやすい形状で、耳や角の部分の突起が口のなかを刺激します。
押すと「キューキュー」と鳴り、赤ちゃんの興味を引く仕掛けです。歯がためとして使用しなくなってからも、遊んだり飾っておいたりしたくなるデザインとなっています。
1961年にフランスで生まれ、世代を超えて愛されている商品です。使用を続けていると自然に塗料の部分が薄くなっていくため、フランスでは色合いの変化を成長の思い出として、へその緒などと一緒に記念に取っておく家庭もあるそうです。
・商品名:Vulli「キリンのソフィー」
まとめ
歯がためを使うと、赤ちゃんの歯が歯茎から出てくるときのムズムズ感を和らげてくれる効果があります。
歯がためを手に持って口に入れる動作は歯磨きやものを噛む練習にもなり、一石二鳥です。離乳食が始まってからの生活のサポートにも役立ちます。
素材やお手入れのしやすさなどにこだわって選ぶと、使いやすいものが見つかるでしょう。赤ちゃんが持ちやすく口に入れやすいものだと、ストレスなく使ってもらえます。
デザインにこだわった商品が多いので、赤ちゃんが興味を持ってくれそうなユニークなものを探してみてはいかがでしょうか。