【きのこマニアに捧ぐ】初体験の「株付きなめこ」調理してみた!「え、鍋でもこんなにぷりぷり!?」

【きのこマニアに捧ぐ】初体験の「株付きなめこ」調理してみた!「え、鍋でもこんなにぷりぷり!?」

最近、スーパーでも見かけることが多くなった「株付きなめこ」。真空パックのなめことは違って、1本1本かなり存在感があるので、「どう調理すればいいの…」という人も多いのでは?なので、栃木県のなめこ農家・小西聖子さんに、おすすめの食べ方を教えてもらいました。株付きなめこの特徴を生かした「天ぷら」「炒めもの」「チゲ(鍋)」の3レシピで、未体験のお味を試してみよ♪

【きのこクイズ】Q1「なめこは調理前に洗う?」Q2「なめこは生で食べられる?」なめこ農家がズバリ答えます!

株付きなめこ(右)と真空パックのなめこ(左)

なめこは傷みやすいため、真空パックにして出荷するのが主流でしたが、近年は包装技術や輸送方法の進歩により、株付きの出荷も増えてきたそうです。

「株付きなめこは、大きいかさと長い軸、ぷりぷり・こりこりの食感で、とても食べ応えがありますよ」と語る聖子さん。きのこ好きにはたまらないですね~。

では、調理に入る前に、株付きなめこの下ごしらえをしていきます。

株付きなめこは、石づきがあるので、包丁で切り落とします。はさみで切ってもOK。水洗いはしなくても大丈夫ですが、おがくずなどが付いて気になる場合は、さっと洗い流しましょう。これで下ごしらえは完了です。

レシピ①揚げたてが絶品「株付きなめこの天ぷら」
 

材料(2~3人分)
なめこ(株付き)…200g
天ぷら粉(市販 ※打ち粉用)…適量
天ぷら粉(市販)…大さじ2
水…大さじ2

作り方
1. バットになめこを広げ、打ち粉をする。

打ち粉をすることで、ぬめりがあるなめこの衣がはがれにくくなります。

2. 天ぷら粉と水を混ぜる。

3. なめこに衣をつけ、170度に熱した揚げ油(分量外)で揚げる。


カラッと揚がったら取り出します。揚げ時間の目安は30秒~1分程度です。

4. 器に盛って塩や天つゆを添えて出来上がり。

では、揚げたてをいただきまーす。

天つゆにジュワ~っと。一口食べると、さくさくの衣の中からこりこり食感のなめこが登場!

味噌汁によく入っている小さいなめこに慣れている分、この食感と食べ応えは新鮮です。なめこならではのとろみもあって、しめじや舞茸の天ぷらとはまた違うおいしさ!この天ぷらはぜひ試してみてほしいですね。

「時間が経つと、くたっとしておいしさが半減します。揚げたらすぐ食べてくださいね」(聖子さん)

レシピ②ヌルッとした炒めものって新鮮…「株付きなめこと長ねぎ炒め」

材料(作りやすい分量)
なめこ(株付き)…1~2パック(約300g)
長ねぎ…1本
めんつゆ…大さじ2
サラダ油…適量

作り方
1. 長ねぎを1cm幅の斜め切りにする。

2. フライパンにサラダ油を熱して、1を炒める。

3. 長ねぎに軽く火が通ったら、なめこを入れて30秒~1分、炒め合わせる。

4. めんつゆを回しかけ、水っぽさがなくなるまで炒めたら出来上がり。


さっと火を通しただけのお手軽炒め料理ですね。さっそく一口…うわ~こりこり食感がMAXです♡シャキシャキの長ねぎと相まって、とにかく食感が良い!素材の味を生かしたシンプルな味つけで、お酒がどんどん進んじゃう感じです(笑)。ご飯のおかずにも◎。

レシピ③熱々で辛ウマ~「株付きなめこのキムチチゲ」

「なめこは、長ねぎ、お豆腐と一緒に鍋仕立てにするのもオススメですよ」(聖子さん)

とのことなので、最後にピリ辛でボリューム満点の「キムチチゲ」をご紹介します。

材料(3~4人分)
なめこ(株付き)…1パック(約200g)
豚こま切れ肉…200g
白菜キムチ…100g
ニラ…1把
長ねぎ…1本
豆腐…1丁
キムチ鍋の素(市販)…100ml
水…3カップ

作り方
1. 長ねぎは1cm幅の斜め切りに、ニラは3~4cm長さに切る。


2. 豆腐は1~2cm幅のさいの目切りにする。

3. 鍋にゴマ油(分量外)を熱し、豚肉を入れて炒める。

4. 豚肉の色が変わったら、キムチを入れる。

5. よく炒め合わせたらキムチ鍋の素と水を入れて煮立てる。

あくが浮いてきたら、丁寧にすくいましょう。

6. ニラ、長ねぎ、なめこ、豆腐を入れて、全体に火が通るまで煮たら出来上がり。


うーん、なめこの存在感(笑)。ビジュアルだけで体が温まりますね~。

さっそく小皿にとって食べてみると…熱っつ~い!でもうまい!!でっかいなめこにキムチスープがからんで、旨味がすごいです。そして、なめこのこりこりした食感は煮込んでも健在。熱いけど、箸が止まりませーん!

ご飯も超進む、大満足の一品でした。寒い夜には絶対もう一回作ります!

以上、株付きなめこを使った絶品の3レシピでした。

秋から冬にかけては、立派な株付きなめこがスーパーに並ぶことも多くなるそうです。

「ぜひ、なめこの食感をたっぷり味わえる株付きなめこを食べてみてください。加熱しすぎると食感が損なわれてしまうので、火はさっと通すくらいで大丈夫ですよ」(聖子さん)

しいたけやエノキとは違う、しめじやエリンギとも違う食感の株付きなめこ、ぜひともご賞味あれ!

小西なめこ園

小西美好さん・聖子さん

栃木県高根沢町で、なめこを栽培する専業農家。兼業農家だった実家の跡を継いだ美好さんは2代目。菌床栽培の設備をととのえることで通年栽培を可能とし、専業農家へと転換する。収穫したなめこは、おもに高根沢近辺の道の駅、直売所のほか、給食用にも出荷。妻の聖子さんは収穫を手伝うほか、Instagramなどを通じてなめこレシピを発信し、消費拡大に向けてPRしている。
●Instagram ID @little.west.s.m.farm
●贈答用の株付きなめこは予約で受け付けています(販売期間10月〜3月)。問い合わせは下記まで。
電話:028-676-1075

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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