わたしの中でオシャレ飯の上位にランキングされるイタリア料理「きのこのリゾット」ですが、しめじやマッシュルームを使うのが一般的な気がします。でも、農家・小西聖子さんのリゾットは一味違う…「なめこ」をたっぷり入れるんです! しかも生米を炊くのではなく、余ったご飯を使うから時短で超簡単! どんなリゾットに仕上がるのか、ワクワクで作ってみましたよ~♪
【きのこクイズ】Q1「なめこは調理前に洗う?」Q2「なめこは生で食べられる?」なめこ農家がズバリ答えます!
栃木県で、なめこを栽培している農家の小西聖子さんは、日々なめこレシピの考案も欠かしません。「なめこのリゾット」はその中でも特におすすめの一品。
「余ったご飯を使えば生米から炊く手間がないし、冷凍した真空パックのなめこをそのまま入れればOKなので、とっても簡単に作れるんです」(聖子さん)
時短なのに香ばしい…「なめこのリゾット」
材料(2人分)
なめこ(真空パック)…1パック(約100g)
ベーコン(スライス・ハーフサイズ)…4枚
玉ねぎ…1/2個
鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ2
水…2カップ
ご飯…お茶碗1杯分
バター・しょうゆ・塩・粗びきこしょう…各適量
作り方
1.ベーコンと玉ねぎは2~3cm角に切る。
2.鍋に水と鶏がらスープの素、1を入れて火にかける。
3.沸騰したら、ご飯を入れる。
4.ご飯がふくらんできたら、なめこを入れる。
なめこは洗わずに使えますが、気になるときはざるで軽く水洗いしてから入れるとよいでしょう。
パックなめこの場合、そのまま鍋に入れてOKです。
5.再び沸騰したら火を止め、バター、しょうゆ、塩、こしょうで味をととのえる。
味つけはお好みで。少しずつ味を見ながら調味料を足していくのがコツ。バターを入れると、香りが一気に広がって食欲をそそられます!
さあ、出来上がりました。さっそく頬張ってみると…ぷりぷりシャキシャキのなめこ、とろみのあるご飯が熱々で幸せ~♡
「和の食材」というイメージが強いなめこですが、リゾットにもめちゃくちゃ合います! コンソメを入れて洋に振り切るのではなく、鶏がらスープの素を入れて絶妙のバランスをとったのが功を奏しているのかもしれません。
「玉ねぎの代わりに長ねぎを使ってもいいし、刻んだピーマンやパプリカを入れても彩りがきれいです」(聖子さん)
簡単なのに大満足のおいしさで、体も心も温まるなめこリゾット、みなさんもぜひ試してみてくださーい!
なめこが年中流通しているのは…農家の努力のおかげ!
ところで、なめこの旬はいつなんでしょうか? 素朴な疑問を、聖子さんに投げかけてみました。
「天然のなめこの旬は、ほかのきのこと同じ9~11月ごろ、つまり秋です」(聖子さん)
なるほど。でも、なめこは1年を通して売られていますよね。どうして?
「多くのきのこ農家は、室内で、温度や湿度を管理して育てる菌床栽培をしています。だから、季節を問わずに栽培と出荷ができるんです。なめこの場合、菌を植えてから収穫までは約100日かかるので、少しずつ時期をずらしながら、途切れることなく出荷できるようにしています」(聖子さん)
聖子さんと共に農園を切り盛りする夫の美好さんは、毎日なめこの様子をチェックしているそう。
「子育てと同じで、愛情もって育てれば応えてくれるんです」(聖子さん)
わが子のように手をかけて育てられているんですね~。感謝しながら、今後も食卓になめこを並べたいと思います!
小西なめこ園
小西美好さん・聖子さん
栃木県高根沢町で、なめこを栽培する専業農家。兼業農家だった実家の跡を継いだ美好さんは2代目。菌床栽培の設備をととのえることで通年栽培を可能とし、専業農家へと転換する。収穫したなめこは、おもに高根沢近辺の道の駅、直売所のほか、給食用にも出荷。妻の聖子さんは収穫を手伝うほか、Instagramなどを通じてなめこレシピを発信し、消費拡大に向けてPRしている。
●Instagram ID @little.west.s.m.farm
●贈答用の株付きなめこは予約で受け付けています(販売期間10月〜3月)。問い合わせは下記まで。
電話:028-676-1075
配信: あたらしい日日
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