冬の気象災害に備えよう!寒い時期ならではのリスクとは

冬は寒さや雪による災害が起こりやすい季節です。雪が多い地域はもちろん、雪が少ない地域でも暴風や高波、低温などによる気象災害のリスクがあります。冬の気象災害から身を守るために必要なことは、リスクを正しく判断して早めに備えることです。

本記事では、寒い時期ならではの気象災害のリスクや備えるポイントを解説します。

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冬に多い災害

冬に災害をもたらす気象現象はいくつかあります。まずは下の表をご覧ください。

出典:首相官邸「雪害では、どのような災害が起こるのか」を元に著者図表作成

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/setsugai.html

冬の災害の多くは「西高東低の冬型の気圧配置」や「低気圧」が原因となります。

西高東低の冬型の気圧配置は大陸から強い寒波がやってくるため、日本海側を中心に大雪や暴風雪をもたらします。低温災害も西高東低の気圧配置の際に発生します。

また低気圧には、太平洋を東へ進む南岸低気圧と、日本海を東に進む日本海低気圧の2種類があります。南岸低気圧は日本列島に湿った大雪や暴風(北風や東風)などを起こし、日本海低気圧は日本列島に雨や暴風(南風)をもたらします。

山間部の大きな災害の1つとなる雪崩は、表層雪崩と全層雪崩の2つがあります。表層雪崩は厳冬期に発生する雪崩で、気温が低いときに短期間の間に多量の雪が降ることによって発生します。全層雪崩は気温が上昇したときや雨が降った際に起こります。

ほかの時期に比べて、冬の災害はここが危ない

冬の災害は交通機関にも大きな影響を与えます。特に雪が少ない地域は雪道に慣れていない人も多く、1cm程度の積雪だけでも交通事故や転倒事故などが多く発生します。さらに積雪が増えると飛行機、電車などの公共交通機関も止まります。

また低温も冬ならではの災害です。特に大雪や暴風などによって停電が発生すると、暖房器具の使用ができなくなります。そうなると自宅にいても低体温症によって凍死する可能性があるのです。

ほかにも避難所生活や屋外で災害に巻き込まれた場合なども低体温症のリスクが高まります。

冬の気象災害に巻き込まれないためには、屋内で過ごすのが安全です。その上で停電時も加味した、寒さ対策をしっかり行っておくのが防災のポイントになります。

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