【ご当地味噌汁】1分完成!鹿児島名物「茶節」作ってみた!緑茶×かつお節…ほっこり♡【農家直伝】

【ご当地味噌汁】1分完成!鹿児島名物「茶節」作ってみた!緑茶×かつお節…ほっこり♡【農家直伝】

忙しくて汁物を作る時間がない、でも、温かいものすすりた~い!って時、ありませんか?そんなときにぴったりの郷土食が、わたしが住んでいる鹿児島にあります。その名も「茶節」。お湯さえ沸かせば1分で作れる「即席みそ汁」♡ひと口食べれば、緑茶の風味とかつお節の旨味が体に染み渡り、元気が湧いてくるんです!お茶農家の祖母に教わったラク速レシピ、癒しを求めて作っていきますよ♪

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「茶節」って、な~に?

「茶節」は、鹿児島県薩摩半島の南部、南薩摩と呼ばれる地域で、古くから家庭で親しまれきた郷土食。
お椀に麦みそとかつお節を入れて、お茶を注ぐだけで出来ちゃう、即席みそ汁です。

この地域には、かつお節の産地である枕崎市や指宿市、広大な茶畑が広がる南九州市があります。 
鹿児島県のかつお節、緑茶の生産量は、ともに全国でトップクラスなんですよ!

茶節は海と里の恵み、そして人々の労働と暮らしの中で育まれた食文化であり、その1杯には南薩摩の風土がぎゅっと詰まっているかのようです。 

南九州市の山間部に広がる茶畑。遠くにうっすら見えるのは「薩摩富士」こと開聞岳

茶農家の祖母も、昔から愛飲♡

御年85歳のわたしの夫の祖母も、お茶農家。今は亡き祖父とニ人三脚で、50年以上、茶畑を守ってきました。
そんな祖母も、茶節に親しんできた一人。

南薩摩はお茶の大産地になる前から、自家用のお茶で茶節を作って食べる習慣があり、祖母もお茶農家になる前から食べていたそう。

二日酔いや疲労回復に効果があるといわれる茶節。
「昔は実家に帰って出産したお嫁さんに、嫁ぎ先の家族がかつお節を届けて、茶節を食べさせる習慣があったんだよ」と、祖母が教えてくれました。

「おじいちゃんは枕崎市のかつお節工場に、かつおを燻す薪を運ぶ仕事をしていてね。そこでかつお節をよくもらっていたの」と話すのは、夫の母。
だから祖母の家には、当時貴重品だったかつお節が常備されていたそうです。

母は、「わたしが小さかった頃は、削り器でかつお節を削るのが、子どもたちの毎朝の仕事だったの。それが嫌で嫌で」と笑います。
その削りたてのかつお節で作った茶節を、朝食に欠かさず食べていたそうです。

鹿児島県民の熱愛グルメ、さっそく~。

祖母直伝!「茶節」の材料と作り方

材料(1杯分)
かつお節…1パック、またはひとつかみ
麦みそ(なければ他のみそでもOK)…大さじ1杯
緑茶…150~200ml程度

※祖母曰く、緑茶は濃いめのほうが、お茶の風味が感じられておすすめ。また、かつお節は、最上級の「本枯節」を使うと、格別だとか。

作り方
1.お椀にみそ、かつお節を入れる。

2.お茶を注ぐ。

3.みそが溶けるまで混ぜれば、完成!

湯を沸かしておけば、1分もかからずに出来ました!

さて、その味わいは?

一口すすると、かつお節とみその旨味が口いっぱいに広がり、その後、緑茶のほのかな苦みを感じます。
かつお節ごと食べるので、栄養もありそう。
お茶とみそ汁のいいとこどりをしたような一杯です♪
一口一口、ゆっくり味わいながらすすると、癒されますね~。

緑茶に含まれるカフェインの効果なのか、わたしは茶節を食べると、気分がシャキッとするように感じます。
朝ごはんの目覚めの一杯としても、ぴったりですよ!

茶節に「ちょい足し食材」ベスト5は!?

茶節はそのまま食べてもおいしいですが、具や薬味を足して、自分好みにアレンジするのもおすすめ!
基本的に、みそ汁の具に合うものであれば、何を入れてもおいしいと思います。

おすすめ具材・ベスト5はこちら!

5位:茶節+豆腐+とろろ昆布

お手軽に、豆腐ととろろ昆布各適量をプラスしてみました!
材料をすべてお椀に入れ、お茶を注いで混ぜれば完成です。

とろろ昆布のとろみと、豆腐のつるんとした食感が合いますね~。
とろろ昆布の代わりに、わかめやあおさのりなどを入れてもおいしそうです!

4位:茶節+ご飯

ご飯にみそ、かつお節をのせ、お茶をかけ、混ぜます。

ねこまんま風お茶漬け、といった感じでしょうか?
みその風味とかつお節の旨味、お茶の苦みすべてがご飯にマッチして、おいしい~!

3位:茶節+ご飯+青ねぎ+梅干し

ご飯にみそ、かつお節、青ねぎの小口切り適量、梅干し1個をのせて、お茶を注ぎます。

梅干しの酸っぱさも、茶節の旨味と苦味によく合いますね~!
青ねぎも、食感、味わいのいいアクセントに!
梅干しを、しょうがに変えても◎。

2位:茶節+ちくわ+青ねぎ+しょうが

ちくわの輪切り、青ねぎの小口切り、しょうがチューブ各適量を加えてみました。

茶節に青ねぎとしょうがの風味がよく合います!
ちくわの塩気も絶妙で、食べ応えも十分。
あっという間に立派なおかずが一品完成しました。

1位:茶節+生卵

祖母と母が教えてくれたアレンジです!
昔は卵はぜいたく品だったので、体調の悪い日や、運動会の日の朝など、特別な時に食べていたそう。

まず、熱々のお茶で茶節を作ってから、そこに生卵を落とします。

卵が軽く温まったところで、かき混ぜて食べてみました。

お、おいし~い!
茶節の塩気とうま味に、卵のまろやかさが加わって、なんともやさしい口あたり。

生卵をトッピングする食べ物としては、TKGに匹敵するクオリティだと思いました。
これは、当分ハマりそうです。

茶節のアレンジは、アイデアが無限に浮かんで考えるのも楽し~い!
とっても簡単に作れるので、皆さんも気軽にお試しください♪

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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