【お菓子教室直伝】熟れ熟れ果物1個からイケる♡「ちょこっとジャム」作ってみた!え、10分煮込むだけ!?

【お菓子教室直伝】熟れ熟れ果物1個からイケる♡「ちょこっとジャム」作ってみた!え、10分煮込むだけ!?

熟しすぎた果物はジャムにするのがオススメって言うけど、ネットで探すとどのレシピも大量の果物を長時間煮るのが前提…。でも、わたしがお菓子教室で教えている「ちょこっとジャム」なら、果物1個からさっと煮るだけで作れるんです。ちょうどキッチンで熟れ熟れキウイ2個を発見したので、さっそく煮込んでいきまーす♪

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果物の食べごろを見極めるのって、けっこう難しいですよね。

スーパーの店頭に並ぶ果物は、完熟未満で固いものが多め。熟すまで置いていたら、気づくと柔らかくなりすぎた~、なんてことも。

また、最近ご近所からたくさん柿や梨、ブドウをいただいたんですが、それは「今日が食べ頃!」ってくらいに熟したものが多かったですね。

そんなふうに柔らかくなった果物は、その場でさっと煮て、クラッカーやお菓子に添えるのがわたし流。

保存が目的ではなく、あくまでも旬の食材を味わうレパートリーの一つと考えています。

部屋中が甘い香りに♡「ちょこっとジャム」

今が旬のキウイですが、買って数日でだいぶ柔らかくなっていました。今回はこれを使っていきます。

材料
キウイ…2個(約200g)
グラニュー糖…80g
レモン果汁…大さじ1

※ペクチンが多く含まれる果物(リンゴ、柑橘類、イチジクなど)の場合、レモン果汁は入れなくてもOKです。

※砂糖の量は、果物の重さの40~50%が基本。好みで20%くらいまで減らしても大丈夫ですが、保存期間は冷蔵庫で1日程度と短くなり、とろみもつきにくくなります。

道具
包丁、まな板、ボウル、スプーン、はかり、ホーロー鍋(またはステンレスの鍋)、木べら(またはシリコンへら)、煮沸消毒した瓶(当日食べきるなら必要なし)

作り方
1. キウイは皮を剥き、両端の硬い所は切り落とし、1cm角くらいにカットする。

2. キウイとグラニュー糖、レモン果汁を鍋に入れて、木べらで軽く混ぜ合わせる。そのまま常温で2時間ほど置く。


時間が経つと、砂糖の浸透圧で果物の水分が引き出されます。

キウイから水分が出て、果肉が浸っているくらいになるのがベスト。果物の中にはこんなにも水分があったのか!と毎回驚きます。

3. 鍋を強火にかけて、少しかき混ぜながらふつふつとなるまで加熱する。

アクが出てきたら火を少し弱めます。

4. 煮立ったら中火にして、スプーンで丁寧にあくをすくう。

鍋の中をよく見ると、キウイのグリーンが少し色褪せているのがわかります。

5. 少しだけ火を弱め、かき混ぜながら煮詰める。

水分が蒸発し砂糖の濃度が上がっている状態です。

最初は水っぽくふつふつと沸いていた泡が、ぷつっぷつっと泡が弾けるまでに少し時間がかかり、音も変わります。泡が弾ける度に爽やかな香りが広がります。

この状態は、焦げ付きやすいので、場合によっては火を弱め、かき混ぜながら煮詰めます。
沸騰して火を弱めてからこの時点までで、大体10分くらい煮詰めています。

6. お好みのとろみがつくまで煮詰めたら、火を止めて、熱いうちに煮沸消毒した清潔な瓶にジャムを詰める。

当日食べ切るなら、瓶に詰めず、そのままココット皿などに入れてもOK。

この時点で、一度色が抜けたキウイに少し色が戻ってきます。果物の種類によってはもっとはっきり色の変化が分かりますよ。

あとはクラッカーに乗せたり、ヨーグルトにかけたりして味わうだけ♡

今日のキウイジャムは、砂糖を少なめにしているおかげで、果実本来のフレッシュな味わいを楽しめました~。

おいしく作るポイントは…

「ちょこっとジャム」作りを失敗しないため、ポイントをいくつか紹介します。

①鍋の材質や大きさに注意する。

今回のキウイジャムは、2個で10分程度煮込みましたが、必ずしも同じ時間で同じように作れるとは限りません。鍋の材質や大きさで火の通り方が変わるからです。煮詰めている状態をしっかり観察することが大切です。

②火にかける時間は10~15分にとどめる。

果物のフレッシュさや香りも大切にしたいので、火にかける時間は10~15分ほどにとどめます。鍋のそばを離れないでよく観察しながら煮詰めます。

③香りの少ない果物を使う場合は、スパイスやハーブなどを入れる。

スパイスやハーブを入れると、風味が加わりおいしくなります。実や種など硬い部分を使ったスパイスは、材料を火にかける時に一緒に入れます。ハーブなど葉や花の部分を使うものは、出来上がって火を止めてから最後に加えます。

<スパイスやハーブの組み合わせ例>
・バナナとキャラメルクリームとキャラウェイシード
・金柑とミント
・和梨とラベンダー
・りんごとレーズンとシナモン …など

いろいろな果物のちょこっとジャムに挑戦!

①柿ジャム

柿に白砂糖をかけて、実をつぶすようにして煮詰めています。柿は香りが薄めなので、仕上げにシナモンとラム酒を少々加えました。大人の味わいで、バニラアイスなどにも合いそうです。

②冷凍ミックスベリージャム

コンビニで売っている冷凍ミックスベリー100gと白砂糖20gで作りました。極少量だったので、火にかけた時間はわずか5分でした。ベリーならではの酸味がとっても爽やかでした!

ジャム作りにはリラックス効果も

ちょこっとジャムを作っていると、キッチンを中心に果物の甘く爽やかな香りがお部屋を満たしてとても幸せな気持ちになります。

毎年作り続けると、今年もこの季節が来たなとか、去年はこんなことがあったなとか、「香り」をきっかけに様々なことを思い出します。

ふと誰かの顔が浮かんだりするのも、ジャムを作っている時が多いかもしれません。

そんないいことづくめのちょこっとジャム、旬の果物でぜひ試してみてください。

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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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