イタリアの伝統的なクリスマスケーキ「パネットーネとザヴァイオーネ」

イタリアの伝統的なクリスマスケーキ「パネットーネとザヴァイオーネ」

今年のクリスマスケーキはもう決めましたか?近年注目を集めているのはイタリアのパネットーネ。やわらかいパン菓子のような食感にドライフルーツがたっぷり入っているのが特徴です。このパネットーネにあるクリームを添えて食べるのが伝統的な食べ方。今月の『イタリアンマンマのおうちごはん』では、そのクリームのレシピをご紹介します。

今年のクリスマスケーキはイタリアの伝統的スタイルで楽しんでみませんか?

Ciao!  料理家の緒方美智子(@michiko_ogata_viafrua)です。

もうじきクリスマスですね。

イタリアのクリスマスは1年の中でいちばん特別な日。イブの夜は家族や親戚、友人などが集まりディナーをします。

イエス キリスト降誕の前日は身体を清める意味もあり、昔からイタリアにはお肉を食べない習慣があります。今ではお肉も食べますが、メインはお魚料理という家庭が多いです。

マンマのご馳走をお腹いっぱい食べた後のドルチェは、パネットーネもしくはパンドーロ。

イタリアのパネットーネは「パネットーネ種」と呼ばれる酵母を使って作られています。

この酵母は生まれたての子牛が初乳を飲んだ後の腸内菌と小麦粉を合わせて作る北イタリア特有のもので、保湿性が高く、また防腐、防菌性も優れているので、常温での長期保存が可能なんです。

このパネットーネの卵たっぷりの生地にドライフルーツが入った独特の甘〜い香りには、お腹がいっぱいでもそそられてしまいます。

パネットーネにはザヴァイオーネクリームを

そのまま切り分けて食べてもおいしいのですが、マルサラ酒を使った「ザヴァイオーネ」クリームと食べるのがトラディショナルな食べ方。

風味豊かなザヴァイオーネは、パネットーネ以外にもビスコッティやサヴォイアル ディ ビスケット(ティラミスなどに使われるフィンガービスケット)と合わせても楽しめます!

今回はこのザヴァイオーネをご紹介します。

作り方はいたってシンプル。混ぜればいいだけです♪

ザヴァイオーネクリーム

材料

・卵黄……4個
・グラニュー糖……60g
・マルサラ酒(甘口)……60cc

・パネットーネ……適量

作り方

1. 卵黄とグラニュー糖を白っぽくもったりするまで混ぜる。


2. マルサラ酒を加えて混ぜる。

3. 2を湯煎にかけながら、もったりしたクリームになるまでよく混ぜる。
※お湯は80℃以上にならないようにする。


4. 切り分けたパネトーネに添える。もしくは器に入れる。お好みでフルーツを添えると華やかに。