
●笑顔の効果
赤ちゃんが泣いたり、笑ったりしたら、ママは笑顔で反応してあげましょう。これが積み重ねられると、「自分は親に愛されている、信頼されているからがんばれる」という、自信や自立につながっていくそうです。
また、自分を信頼できるようになると、他人も信頼でき、周囲と良い人間関係を気づけるようになるため、いじめの加害者や被害者、ひきこもりになるリスクが減るとも言われています。
●イライラしないために
とはいえ、自分の思い通りにならず、ついイライラしてしまうことは多いかと思います。イライラして子どもにあたってしまい、あとから反省して落ち込むという悪循環。改善するには、子育ての理想像をイメージし、それに近づくための具体的なステップを考えて紙に書き出しておくと◎。子育ての理想像は、なんでもOK。「何があっても常に笑顔で」「子どもの前では夫婦ケンカしない」など、シンプルなものでも、自分が達成できる範囲の目標にするのがコツです。
また、叱ることもイライラを増やす原因に。叱る基準を決めておき、基準を超えた場合にだけ叱るようにすると、回数を減らせます。それでも感情的になりそうなときは、深呼吸をしたり、数分だけでも部屋から出たり、冷たい水で顔を洗ったり。気分転換になりそうなことをしてみてください。一人になると、冷静になりやすいそうですよ。
●完璧を目指さない
ママはどうしても育児に完璧を求めてしまいがち。しかし子どもにとって何より嬉しいのは、完璧な育児よりも、ママの笑顔。ジュースを飲ませすぎたり、テレビを見せすぎてしまったり、1日の目安量を極端に気にしすぎるよりも、2日単位で考えて、「今日はやり過ぎたから、明日で調整すればいいや」と考えると、心の負担を減らすことができます。
また、既成概念に縛られ、高い理想を持つのもNG。ときにはママが主導で遊んだり、おでかけしたりするのも、決して悪いことではありませんよ。たとえば、息抜きにカフェに行くことも、子どもにとっては新しい体験になります。「子どもがいるから」「ママだから」と、勝手に思い込んで、自分を苦しめていませんか? 既製品の食事を与えたり、民間機関の一時保育に頼ったりすることも現代の忙しいママには不可欠。便利なものはどんどん活用しましょう。
子育てはついつい自己犠牲に走ってしまいがちですが、ママの幸せは子どもにとっても幸せです。なるべくストレスを溜めないようにして、笑顔の絶えない子育てを心がけたいですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)