災害時の停電!事前にできる準備となった時の対応のこと

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停電は、地震・雷・台風・豪雨・竜巻などさまざまな災害で発生します。2022年3月16日夜に発生した福島県沖地震では、東京電力管内の全都県で200万件を超える停電が生じました。

また台風では、2019年9月に台風15号により関東地方を中心に約93万戸の大規模停電が発生しました。千葉県では停電が10日以上続いたところが約3万戸に上りました。

さらに、電力供給不足などによって発生する可能性もあります。

本記事では、知っておきたい災害と停電の関係、事前にできる備え、停電時の対応などを紹介します。

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停電が発生する災害例

停電が発生する災害は数多くあります。

ここでは、停電の要因となる代表的な災害を3つ紹介します。

暴風

台風や発達した低気圧が接近すると、暴風によって飛ばされた看板やトタンが電線を損傷・切断して停電が発生することがあります。

暴風による停電の復旧は、だいたい数時間から数週間程度を要します。被害の範囲が広くなるほど停電の復旧時間も長くなります。

大雪

大雪が降って電線に雪が積もると、電線が雪の重さに耐えられなくなって切れたりショートしたりして停電が発生することがあります。特に気温が0℃前後の場合は、雪が水分を多く含んでいるので電線に雪が積もりやすくなります。

ほかにも、雪が付着した電線に風が吹きつけることで揺さぶられた電線が切れて停電が発生することもあります。

大雪による停電の復旧は、だいたい数時間から数日程度かかります。通常は1日程度で解消されますが、積雪が多いと復旧作業が遅れることがあります。

雷が電線に落ちると、変圧器が雷の電気エネルギーに耐えられなくなってヒューズが切れることや故障することがあります。これによって停電が発生します。

また、電線を伝って家ごとに大きな電気が流れ込んで、家庭の電気機器が壊れて使えなくなるケースもあります。

雷による停電の復旧は、だいたい数時間から1日程度かかります。

地震

地震が発生すると、揺れによる建物の倒壊や液状化によって電柱・電線が損傷して停電が発生することがあります。また、地震が発生して発電所が自動停止することで停電が発生する場合もあります。

地震による停電の復旧は、だいたい数時間から数週間程度を要します。

なお2022年3月16日に発生した福島県沖地震では、地域全体が停電に陥る「ブラックアウト」を防ぐために、一部地域への電力供給を停めて意図的な停電が発生しました。直接的な災害の被害がなくても、ブラックアウト回避のために停電が起こる可能性があることも知っておきましょう。

津波

津波が発生すると、津波によって周辺構造物のがれきや車両などが流入し、電柱や送電鉄塔が倒壊して停電が発生することがあります。

津波による停電の復旧には、数か月以上かかる場合もあります。

事前にできる停電への備えや用意しておきたい防災グッズ

ここからは、事前にできる停電への備えや用意しておきたい防災グッズをいくつか紹介します。

ランタン、懐中電灯

夜間に停電した場合、避難するにも周囲の状況を確認するにも明かりが必要になります。ランタンや懐中電灯は最低でも家族の人数分、1人1つずつ以上を用意しておきましょう。

モバイルバッテリー、ポータルブルバッテリー

情報収集や家族との連絡手段として重要になるのがスマホやパソコンです。バッテリー切れ対策として、モバイルバッテリーやポータルブルバッテリーを用意しておきましょう。

また、災害を踏まえ普段から以下のようなものを備えていれば、停電にも対応できます。

水(目安量:1日1人3リットル×3日分)

停電そのもので断水が起こるとは限りません。ただし、ポンプ式水道である場合や、地震などで水道管が損傷した場合は水が使えなくなります。水は生きるために最も必要なものなので、必ず備えておきましょう。

非常食(目安量:3~7日分)

停電が発生すると冷蔵庫や電子レンジが使えなくなります。そのため、最低でも3日間分の非常食は確保しておきましょう。缶詰・アルファ米・パン、菓子類など加熱の必要がなく保存期間が長いものがおすすめです。

そのほかの備え

・いつ被災してもスマホを長く使えるように、スマホの充電はこまめに行う

・車のガソリンは常に3分の2以上にしておく(移動だけでなく、停電時にはシガーソケットからの電力供給にも使える)

・連絡を取る方法や避難場所、集合場所について家族と決めておく

・タンクレストイレは停電時に使えなくなる。停電時の対処法はトイレメーカーによって異なるため、事前に確認しておく。

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